自分を守ろうという能力は、危険を察知したり、それを避けるた
めにとっさに反応したり、無くてはならない能力です。
でも、それにあまり敏感になり過ぎると、また良くないこともあ
っありします。
よくある場面、会議などであると思いますが、特に上司が部下に
対して、という場面が多いと思いますが、経験豊富な人が経験が
無い人を、頭ごなしに、経験が浅いからという理由で、無理いや
リ言う事を聞かせたり、論破したり、言い負かしてしまう、とい
う事ですね。
この話題に触れたとき、私も耳が痛かったです

私の会社の様な零細企業は、中々優秀な従業員は来てくれません
ので、本当に素人肌と言うか、子供のような人も来ます。
挨拶がろくに出来ない、という人も来たりしますが、そうすると
、何でもかんでも全く知らない、という前提で頭ごなし話を進め
てしまう場合があるんですね。
例えば、IT関連の知識なんかは、今の若い人の方があるに決ま
っているのに、それを受け入れられず、若手の意見を聞かなくな
ってしまう、という事がよくあります。
そんな事が長く続くと、人間には自分を守るという能力がありま
すので、何か言っても頭ごなしに言われるだけだから、という事
で意見を言わなくなってしまう、という現象。
これ、会社の経営をする上で、本当に致命傷になるほどの社内の
雰囲気です。
所謂、風通しが悪い会社ですが、こうなると、皆が自分の保身に
走りますので、会社の成長は期待でませんし、それよりも、衰退
する一方です。
起業して5年で90%の会社が倒産するといいますが、こ
ういう部分にも原因があるのかもしれません。
起業したての社長さんは、勢いがあるし、初めての自分の天下な
ので、気持ちが大きくなることもあるでしょう。
これが一番、会社経営で難しい部分かもしれません。
会社が小さいうちは、何でも社長が自分でやるので、イェスマン
ばかりでも何とか回るのですが、一定の水準を超えたら、社員の
力なくしては、会社が回らなくなります。
一旦、こうなってしまうと、修正するのは至難の業で、優秀なコ
ンサル入れたりしないと修正が利かない場合が多いと思いますが
、そうなった時と言うのは会社が傾き始めているので、高額のコ
ンサル料が払えない、というケースであると思います。
こういう事から、経営の重要な仕事として、「話を聞くこと」が
上位に上がるのだと思います。
これは、社長だけではなく社長の右腕や側近にいる役員も、この
考え方が必要だと思います。
零細企業の場合、役員が身内と言う場合も多いかと思います。
そういうことを考えると、身内経営と言うのは避けたほうが良い
のでしょうね。
社長がいくら、話を聞きなさい、と言っても身内の場合、言う事
を聞かないという場合もあり得ます。
まあ、だから身内経営の場合、会社が中々大きくならないケース
が多いのでしょう。
「人の話を聞く」という事の重要さを改めて、感じたのでした

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