これに伴って、中小零細企業の倒産が増加するのではないか、と言われています。
この点、あなたはどう思われますか?
私個人的には、この法律を元々は時限立法なので、期限が決まっていますし、それのあわせて経営を再建させるというのは趣旨のはずです。
人間と言うのは弱いもので、この法律の様に、一度甘やかされると、中々もとの状態に戻れないものです。
期限までに経営を再建させるという約束で、返済の期限延長や猶予を与えたはずが、それの甘えて、経営の再建スピードが鈍ってしまうのですね。
私もサービサー法という、法律を利用して経営を再建しましたが、サービサー法も時限立法と言われていたので、経営の再建を急ぎました。
このときの事を今でも思い出しますが、経営の再建と言うのは運が凄く大きく左右すると思います。
それと、経営の再建と言うにはずるずるゆっくりと出来るものではないと思います。
JALの経営再建、日産の経営再建、を見るように、かなり痛みを伴いますが、経営の再建と言うのは、勢いが凄く大切です。
私の会社も、倒産寸前まで行きましたが、回復は正にV字回復でした。
経営の再建と言うのは、おそらくV字回復が基本なのだと思います。
それは、おそらく、今までの無駄を省き、だらけた姿勢を正し、売上げを上げるために死に物狂いで挑むので、そんなに長く活動出来ないと思うからです。
死に物狂いの努力なんて、何年も出来るものではありません。
私はモラトリアム法という法律は、この様な観点から、ずるずる引き延ばすべき法律では無かったのかもしれません。
成毛さんの書籍で「このムダな努力はやめなさい」という書籍にも書かれていましたが、経営が上手く行くかダメに成るかと言うのは、運に影響する部分が大きいと思います。
ただ、私は、この運というものは死に物狂いで頑張って初めて、来るものであって、適当に頑張った程度では訪れないものだと感じます。
モラトリアム法という法律が、多くの経営者から、この「運」という経営資源を奪っていなければ良いのですが・・・・
