ディーゼルに特化した燃料 --- 燃料で変えられる。 | Driving On the Earth - Part2

Driving On the Earth - Part2

Driving On the Earth-Part2
今まで続けてきたDriving On the Earth の更新ができなくなり、Part2にて、再スタートです。
2台の車と3台のバイク、そしてレンタカーで将来の地球環境を考えながら地球を旅していこうと思う技術者です。 

 今市場を見ていると、ディーゼルエンジンで言えば、数種の問題がある。(昨日の続き)

 

 一つが、DPF再生回数や再生不良、中には、ここまでかと思う程ブロックし、良くエンジンが回るなあ!ってものも。

 一つが、インジェクターの不具合で、トルク減少・燃費悪化、加速不良、そして最後は、エンストである。

 

 これ以外にもあるにはあるが、どれも、きちんと整備しているつもりでも、実は不十分な整備だという事が、徐々に判り出している。

 調度、ガソリンの直噴のアイドリング不良・黒煙排出、最後には、エンストである。

 

 それぞれは様々な条件があるにはあるが、どれも経年劣化によるものである。大きな違いは、ガソリンは、経年劣化と言ってもも、燃料添加剤を使う事で、ほぼ対応できるし、ガソリンは、設計以上のトルク・出力を発生させる技術もあるから、ほぼ新車の状態に戻す事が出来る。つまり、経年劣化とは言え、主に、デポジットなどが主原因で、LSPI等による、機械部品の破損以外は、十分対処可能である。同時に、ガソリン車は、せいぜい20万㎞ぐらい走行すれば十分という事もある。

 

 さて、これに対して、ディーゼルは、ポンプ系のトラブル(サクションコントロールバルブが主体)だけでなく、インジェクターの摩耗、噴口の閉塞、噴口周辺のデポジット、そして、EGR系統のつまり(特にEGRクーラー)、そして、DPFの詰まり(灰分や油分)、尿素触媒の摩耗や尿素の析出、酸化触媒の劣化など、様々なものがあり、機械的トラブルが生じたら、交換するケースと、騙しながらも対処すると言う方法も無い訳では無いが、ガソリンよりはるかに複雑である。

 まして商用車なら50万㎞は当たり前、100万㎞の走行をユーザーさんは期待するのだから、整備の重要性を無視すると、それこそ、インジェクターの交換を要求され、交換すれば、数十万の費用になる。

 

 これらをどの様に防ぐかは、車種・走行条件他いろいろあって答えが一つではない。ところが、これらの発生を最小に抑える事は、十分可能である。しかし、それには、コストもかかるし、管理も必要。それを如何に、単純化し行くかが、今後の課題である。

 

 その情報を共有してきたからこそ、多くの事が判ってきた。

 

 技術の裏付けがあってこそ、油脂=EOから燃料技術、制御に関わることまで考えて、一つずつ潰していく。多くは、そんなものは高くてなんて意見が出るが、結局痛い目に合うのは、ユーザーさんである。まずは、乗用車から!4月