ディーゼル用燃料の課題 --- 金は掛けられない!では意味が無い。 | Driving On the Earth - Part2

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今まで続けてきたDriving On the Earth の更新ができなくなり、Part2にて、再スタートです。
2台の車と3台のバイク、そしてレンタカーで将来の地球環境を考えながら地球を旅していこうと思う技術者です。 

 ディーゼル車は、トラブルが多い!って思ている方が意外に多いのには、やはり真実は伝わらない!のだと思う。

 

 ネットでは、色々な情報が流れ、それこそリコールが出るとどこまで理解しての事かわからないが、好き勝手な事を言い出す。

確かに、Mazdaさんのディーゼルは、技術アイディア優先で、ユーザーさんが置き去りになっていた事がある。特に、デミオ/Mazda3の1.5Lディーゼルは、実に多くの不具合で、リコールだらけと言いたくなるほどだった。だが、それには、燃焼で全てをこなそうとする技術者の拘りが生んだものと思っている。実際、PSAの1.5Lディーゼルは実に良く出来ている。乗りもしないでと言うなかれ、それなりにメーカーとの情報を得ての事である。

 

 だが、一般的には、大昔のコモンレール以前のディーゼルの様にインジェクターの寿命が何十万㎞なんて持つものではかかった。今は、乗用車用は、基本日本では走行距離も少ない事から、DLC加工を施したものなどは、殆ど問題にならなくなったと言えそうだ。ただし、ガソリン車と同様、清浄剤等を適切に使わないと、ガソリン車以上にシビアな問題が起こる!!!

 これに対し、商用車は、同じ対策のインジェクターでも噴口そのものでは無く、その周りに生成されるデポジットがかなり悪さする。これを除去するには、機械的にと言うのが現状一般的と言われてはいるが、TL的には、それは間違いだと思っている。

 

 さてさて、話を戻すと、DPFの再生サイクル問題は、清浄剤と適切な添加剤技術で、殆ど問題は無いと言える。ただ、問題があるとそれが目立つだけの話で、ガソリン車だって、異常燃焼によって結構不具合はあるのに、気が付かないだけの話である。

 

 Mazdaの3.3Lディーゼルがどれだけ凄いかは、なんと見えないが、大衆車としては、やはりPSAの1.5Lディーゼルがダントツである。

 

なお、TLの添加剤で既にサクションコントロールバルブやインジェクターの寿命が来ているはずのハイエースで、40万㎞を超え、未だ会社の足として使われている方が居られるように、軽油のコンポーネントはそのままに、添加剤技術で多くのトラブルを回避できるのも、もっともっと知ってもらいたいと思う。

 

 上記のMazda3のディーゼルで、多くの方から何とかならない?ってご相談を頂き、現在市販のD7とZS-STにて多くは問題なく走行され、今後の状況をみながら、座繰りの入った問題インジェクターでも、対応をしっかり行えば対処できる事を確認して行こうと思う。

 

 ディーゼルは、ちょっとしたデポジット他で、症状が実に判り易い。逆にガソリン車は、さほど気にならないなんて人が居るが、乘っていて、何この車!って事もある。高速のインターで停車した途端にエンスト!なんてのが頻発しても、多くは古くなったからなんてで、済まされていたのも、大きな問題としてGA-01で対処できると言い出して、一気に清浄剤が市場に出回った。

 だが、まだまだ、ディーゼルの清浄剤の重要性は、認知されて居ないし、使い方を間違うと寿命が短くなる!ってこともアリ、ガソリンより難しいと言うのは確かである。

 

 今後は、ディーゼル乗用車は減る一方だろうが、それでもディーゼルには可能性があると思う。合成燃料が安くなれば、ディーゼルの効率はまだまだ上がるだろうから・・・。