昨日の続きです
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結婚してから10年が経ち、検査を嫌がっていた夫(43)が病院
に行くことに同意してくれた
さすがにおかしいと思ったらしい
精液検査の結果、精子は一個もなかった
医師の診断は、精子の通り道が途切れる「閉塞性無精子症」
手術で精子が採取できれば、顕微授精で妊娠の可能性があると告げられた
だが、治療の成功率は高くなく、費用も80万円ほどかかる
赤ちゃんへと続く道の途中に高い壁が立ちふさがっている気がして
、風呂の中で一人、声を殺して泣いた
2週間後、夫は言った
「手術を受けるよ。二人で頑張ろう」
専門のクリニックに転院し、治療の日も決まった
だが、日が近づくにつれ、不安が頭をもたげた
手術しても精子がなかったら、夫をさらに傷つけてしまうのではないか
それに、もし子供に何かあったら・・・
背中を押されたのは、年下の友人の言葉だった
「何もしないで泣くより、出来ることを全部やった方がいいよ
でも、だめだったらキッパリ諦めて。ずっと愚痴は嫌だからね」
精子採取、排卵誘発、採卵、顕微授精、胚移植・・・
いくつものハードルを乗り越え、妊娠したのは五年前のことだ
かかった医療費は全部で200万円近く
心身の負担も大きかったが、子供以外に得たモノがあった
一つは、「物事を早く上手にこなせなくても、出来るようになるま
で、どう頑張るかが大切だ」と思えるようになったこと
そしてもう一つ
夫婦が同じ目標を持って励まし合い、乗り越えたことで、きずなが強まったことだ。
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朝日新聞より 抜粋