災害時の子供と母親の心のケア | 好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

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道路上に倒れた樹木

 

こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は災害時の子供と母親の心のケアというお話です。

 

 

先日上陸した台風15号は、関東地方を中心に大きな傷跡を残して立ち去りました。

 

 

特に柴田の住んでいる千葉県は、台風が9日に去った後、13日の今日になっても停電や断水が続いています。

 

 

しかも、35度を超える酷暑の中、被災者はエアコンも使えず、熱帯夜で寝ることも出来ず、お風呂にも入れずに、厳しい毎日を過ごされています。

 

 

停電の復旧が遅れているのは、台風がもたらした強風による送電線の倒壊と数多くの電信柱の倒壊が道路を塞ぐことで交通網を寸断しているのが原因です。

 

 

酷暑の中、すでに熱中症で命を落とされた方も出ています。そんな中、幼い子供を抱えている母親も終わりの見えない復旧に体も心も疲弊させています。

 

 

東京電力は、他電力からの応援2500人を含め、約1万1000人態勢で作業しています。政府もことの重大さに、やっと重い腰を上げだしました。12日に官房長官が自衛隊の作業員約1万1000人を動員すると発表しました。

 

 

また、停電の影響で、千葉県内は電話やインターネットの通信障害も続いています。情報が全く届かない地域もあります。

 

 

行政が支援物資の配布を行っても、その情報が入らず、人づてで聞いてやってきたお年配の女性が配布場所に着いた時には、すでに支援物資が底をついていたというニュースも流れていました。

 

 

恐らく、このブログも読むことは出来ないでしょう。しかし、今後、復旧したのちに読んで頂けることを願って書いています。

 

 

それは、災害時の母親と子供の心のケアの対処法です。大規模な災害で被災した子供の心のケアは、両親、特に母親の被災ストレスが深く関係することがあります。

 


乳幼児を持つ母親は、自分の力ではどうすることも出来ないストレスを抱えることになります。その度合は、父親よりも大きなものとなります。

 

 

母親は、自らの被災ストレスに加えて子供の被災ストレスにも対処していかなければならないからです。

 

 

母親は、災害がもたらした直接的な恐怖体験のみならず、住んでいた家屋や家財を失うなどといった、様々な喪失体験に苦しめられ、不安な毎日を過ごすことになります。

 

 

いつも優しく守ってくれた母親が、不安と恐怖に打ち震える姿や態度を目の当たりにした子供は災害の直接的な影響以上に、心身に大きな負担をもたらすことがあります。

 

 

大規模災害時の子どもに現れやすい心身症状

 

からだの反応

  • 食欲がなくなる。あるいは食べ過ぎる
  • 寝つきが悪くなり、何度も目を覚ます
  • いやな夢を見る。夜泣きをする
  • 暗くして寝ることを嫌がる
  • 何度もトイレに行く。おねしょをする
  • 吐き気や腹痛、下痢、めまい、頭痛、息苦しさなどの症状を訴える
  • 喘息やアトピーなどの症状が強まる
  • 風邪を引きやすくなる


こころの反応

  • イライラする。機嫌が悪い
  • 急に素直になる
  • 一人になること、見知らぬ場所、暗い所や狭いところを怖がる
  • 少しの刺激(小さい物音や呼びかけなど)にもびっくりする
  • 突然興奮したり、パニック状態になる
  • 現実にないことを言い出す
  • 落ち込む。表情が乏しくなる
  • ぼーっとしている


行動の反応

  • 赤ちゃん返り(お漏らし、指しゃぶり、これまで話せていたことが話せないなど)
  • 甘えが強くなる
  • わがままを言う。ぐずぐず言う
  • 今までできていたことができなくなる
  • 保護者が見えないと泣きわめく
  • そわそわして落ち着きがなくなる
  • 反抗的だったり、乱暴になる
  • 話をしなくなる、話かけられることを嫌がる
  • 遊びや勉強に集中できなくなる
  • 集団生活に適応できなくなる

※日本児童青年精神医学会資料

 


幼い子供は、大人以上に不安や恐怖を覚えています。これらを予防もしくは軽減するためには、父親や祖父祖母などの信頼できる大人、その中でも特に母親から「安心」「安全」を感じられるようにすることが重要になります。

 

 

災害が続いているとき、また避難所生活が長引いている時には、この「安心」「安全」を確保することが難しいのが現実です。

 

 

大規模災害時の母親に現れやすい心身症状

 

体の変化

  • 母乳が出なくなる
  • 生理不順
  • 食欲低下
  • 体調不良
  • 不眠


心の不調

  • 余裕のなさ
  • 心の不安定さ(涙もろさ)
  • 気分の落ち込み
  • イライラ、機嫌の悪さ
  • 子どもと離れていると急に不安になる
  • 子どもの気持ちを理解する余裕がない
  • 地震のような揺れへの落ち着かなさ

※日本児童青年精神医学会資料 6 

 

 

心がけて頂きたいのは、誰でも突然の災害に遭遇すると不安になるのが当たり前です。「我が子の不安を癒すことが出来ない、私は駄目な母親だ」等と、ご自分を責めないことです。

 

 

災害が落ち着き、少しでも復旧が進んで、先が見えるようになった時には、子供の心のケアを考えてあげて下さい。


子供に寄り添ってください。普段よりも少し意識して、一緒にいる時間やスキンシップを増やしてください。



子供が不安に感じたり言葉に出して訴えてきた時には、その不安を笑ったりせず、子どもたちの言うことに耳を傾けて下さい。そして、次のような言葉をかけてあげて下さい。

 

 

  • 「今はもう大丈夫だよ」
  • 「ここは大丈夫で安全だよ」
  • 「みんなで守ってあげるから大丈夫だよ」

 

 

こんな言葉をしっかり伝えながら、子供の質問や疑問には、できるだけ簡潔に説明してください。

 

 

もし答えが分からなくても、「わからないけれど、きっと今より良くなるわ」でもいいのです。

 

 

子供が心に抱く恐怖を言葉にすること、そして、それを誰かがちゃんと聞くことは、子どもたちの質問に答えることと同じくらい重要なことなのです。

 

また、次のようにお話してあげてもいいですね。

 

 

「大丈夫よ。○○ちゃんやママやパパを助けるために、世界中のみんなが応援してくれているのよ」


これは事実です。あの東日本大震災の時には世界中の人達が駆けつけてくれました。そして、義援金も日本だけでなく世界中から集まりました。

 

 

きっと誰かが助けてくれると信じることで、親自身にも勇気が湧いてきます。

 


まだ言葉を話すことの出来ない子供にも、同じように声をかけてください。あなたの表情や笑顔が、子供に安心感を与えます。

 

 

僕はキリスト教徒ではありませんが、聖書にはこんな事が書かれています。

 


「神は真実な方ですから、あなたがたを耐えられないほどの試練に会わせることはありません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます」

 

 

人生には大きな試練や小さな試練が何度も押し寄せてくるものです。あなたも今までの人生で押しつぶされそうになった試練を経験したのではないでしょうか?

 

 

人生を長く生きていけば、その試練の数も多くなります。その一つ一つの試練を乗り越えることで人間的にも成長してきたのではないでしょうか?

 

 

今がその試練の時です。そして、それを乗り越えることで自分の器も大きく育つのです。

 

 

必ず乗り越えられることを信じて明るくポジティブに気持ちを切り替えていきましょう。それがあなた自身に勇気を与え、我が子の心にも勇気を灯すことになるのです。