こんにちは 柴田です。
国会では、特別委員会で安保法案の強行採決が実施されました。
国民の多くが納得していない法案です。
ほんとうに必要な法案だと考えているのなら、先ずは、国民が納得できる説明をするべきではないでしょうか?
来夏の参議院選挙で、国民の力を示さなければいけません。
では、今日も始めましょう。このブログは、育児や子育ての悩みの解消に役立つような情報や、楽々育児のヒントをお話ししています。
日本という国は、国民に本当ことを隠す傾向が大きいです。
例えば、出産についても、あなたはどこまで知っていますか?
ここでは、もう30年も前に世界保健機構から出された勧告をご紹介します。
WHO(世界保健機構) 出産科学技術についての勧告
出産のための適切な科学技術についての地域間共同会議
1985年4月22~26日 於・ブラジル、フォルタレザ
要約レポート
WHOのヨーロッパ地域事務局およびアメリカ地域事務局は,南北アメリカとヨーロッパから,助産婦,産科医,小児科医,保健行政に関わる政府関係者,社会学者,心理学者,経済学者,サービスの受け手からなる60余名の参加者を迎え,合同会議を開催しました.
そして,以下の原則に基づく多数の勧告が採決されました.
●すべての妊婦は,適切なケアを受ける基本的な権利を持ちます.
●あらゆる面において,ケアの中心的役割を演じるのは女性です.女性は,ケアの計画, 実行,評価にも参加します.
●適切なケアとは何かを理解し,それを実施するうえで,社会的,心情的,心理学的要 素はとても大切です.
■勧告 General recommendations
9.病院の産科診療内容についての情報は(帝王切開率など),一般利用者に公開されなければなりません.
10.母親になる女性の心の健康を確保するために,お産には産婦が選んだ人が自由に立ち会い,産後も簡単に面会できるようにするべきです.
11.母親と赤ちゃんの状態が良いときは常に,健康な新生児は母親と一緒にいるべきです.いかなる観察も,健康な新生児を母親から離す理由にはなりません.
12.母乳哺育の開始は,母親が分娩室を出る前から奨められるべきです.
13.周産期死亡率が世界的に見て最も低いレベルにある国々は,帝王切開率が10%以下です.いかなる地域においても,10~15%以上の帝王切開率が不当であることは明らかです.
14.子宮下部横切開による帝王切開の経験者は次も帝王切開が必要であるとする考えには,確証がありません.緊急手術の可能な場所であれば,普通は帝王切開経験者にも経腔分娩を奨めるべきです.
15.出産中,誰にでも分娩監視装置を用いることが良い結果を生むという確証はありません.
分娩監視装置は,注意深く選ばれた医学的なケース(高い周産期死亡率に関わるような)および誘発分娩に限定して使われるべきです.
電子胎児監視装置とそれを使用する適正なスタッフが得られる国では,この装置によって恩恵を受け得る特定の女性を選び出すための調査を行うべきです.
その結果が判明するまで,国営医療機関は,この装置の新規購入を控えるべきです.
16.剃毛と出産前の浣腸は必要がありません.
17.陣痛中,および出産の時に,女性に砕石位(仰向けになり膝を曲げて両足をあげる、婦人科の検査などでとらせる体位。)の体位をとらせてはいけません.
陣痛中は歩き回ることが奨められるべきですし,生まれるときにどんな体位をとるかは,それぞれの女性が自由に決められるべきです.
18.会陰切開を慣例的に行うことは,正当ではありません.他の方法による会陰部の保護が検討され,行われるべきです.
19.出産は,社会的な便宜のために誘発されてはならず,陣痛の誘発は特定の医学的適応が認められる場合にのみ行われるべきです.いかなる地域においても,誘発率は10%を超えるべきではありません.
20.出産中は,問題の解決あるいは予防のため,とくに必要でない限り,鎮痛剤および麻酔薬の慣例的な使用は避けるべきです.
21.通常,出産が最終段階に至るまで,破水は起きなくて構いません.誰にでも早期に人工破膜を行うことには,科学的な正当性がありません.
あなたは、この勧告を誰かに教えてもらったことはありますか?
恐らく、殆どの人は知らない内容ではないでしょうか?
日本の社会は、肩書があれば、“上級人間”だと思い込んでしまう傾向があるのではないでしょうか?
冒頭の強行採決も、“議員”という肩書を持っているから、以下の様な考えがあるのでしょう。
・国民より国家が上。
・一般市民より議員が上。
そして、出産に関する勧告にしても同様です。
・妊婦よりも医者が上。
そういう考えが頭にある人が多いのでしょう。
でも、これからはネットが、その常識を覆しますよ。
そのためには、あなたが社会に関心をもつことが不可欠です。
自分の身体と命を守るため。家族の身体と命を守るために、社会に関心を持って下さいね。
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