保育園のおやつで窒息 | 好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

赤ちゃんは「好奇心」のかたまりです。その「好奇心」を満足させることが育児のコツ。あなたの育児が楽しくなります


こんにちは 柴田です。


こんなニュースを見つけました。


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■保育園のおやつで窒息 子を亡くした夫婦の活動


ところで、あなたは今、どこでこの記事を読んでいますか。通勤電車に乗りながら、スマートフォンで読んでいるでしょうか。


それとも、お昼休みに机でランチを取りながら、パソコンで見ているでしょうか。恐らく多くの方が、仕事の合間や行き帰りに、読んでいらっしゃることと思います。


そして今現在、あなたのお子さんは、どこで何をしているでしょうか。


働く親の多くが保育園を利用しています。晴れた日だったら先生とお散歩に行っているかもしれませんし、園庭で遊んでいるかもしれません。


お母さん、お父さんと同じ時間帯にお昼ごはんを食べているかもしれませんし、おやつを食べ終えて、部屋の中で遊んでいるころかもしれません。


いずれにしても、多くの保育園で、私達の子どもは元気に過ごしているはずです。


私達の多くは、自分が働いている間、子どもが安全に過ごしていると信じています。そう信じられなかったら、落ち着いて仕事ができないでしょう。


働く親にとって「保育園の安全」は何より大事ですが、当たり前過ぎて、普段はあまり意識しないものです。


少なくとも私はそうでした。


ですから、初めて栗並えみさん(34歳)・秀行さん(35歳)のお話を聞いたときは、驚愕しました。


栗並さんご夫婦は、2010年12月7日に、当時1歳だった息子さんの寛也君を亡くしました。


寛也君はおやつを食べている最中に窒息状態に陥り、意識不明のまま救急搬送されて40日後に亡くなったのです。


保育園のおやつ中に事故が起こって子どもが死ぬなんて、信じられない方も多いでしょう。


今日、皆さんのお子さんは、保育園でどんなおやつを食べていますか。


ちなみにこの原稿を書いた日、私の2人の子ども達の保育園のおやつは「ぶどうパンとみかん」でした。


こういったおやつで、子どもが死ぬというのは、一体どういうことなのでしょうか。


■原因はカステラが喉に詰まったこと


寛也君が食べていたのは「おもちゃカステラ」という名称の、人形焼のような形をした水分の少ないカステラでした。


事故の際に寛也君が保育園から提供されたおやつと同じもの。栗並さん夫婦が再現して撮影した


お昼寝から目覚めたばかりで喉が渇いた状態だったのに、大きなラムネ菓子を2つ、カステラを2つと水分の少ないお菓子を連続して与えられ、その間に水分補給をしてもらうことはありませんでした。


そのため、寛也君はうまく飲み込むことができず、誤嚥(飲食物が食道ではなく気道のほうに入ってしまうこと)してしまった、と考えられています。


事故が起きたのは2010年10月29日。それから40日間、栗並さん夫妻は病院のベッドの横で寛也君を看病し、亡くなるという事実に向き合いました。


■父母は冷静に調査を始めた。まずは保育園へ


お葬式の後すぐ、栗並さん夫婦は息子さんが死に至った原因について調べ始めました。


保育園からの最初の説明は


「ずっと隣で見守っていたが、突然カステラを詰まらせた」


というもので、その他にも事故当時の状況としてはっきりしない点がたくさんありました。


「これでは息子の身に何が起こったのか全く分からない」


「適切に見守りを行っていて人が死ぬ、などということはあり得るのだろうか……背景に何かがあるに違いない」


と感じ、何度も保育園に足を運び、事故当時の保育状況について先生達に話を聞いたのです。


そして事故当時、誰がいつ、どこで何をしていたのかを調べて時系列の表にまとめました。


併せて、保育に関する法令についても調べ始めました。


その結果、重要な事実が2つ明らかになりました。


1つ目は、事故が起こった部屋で詰め込み保育が行われ、その状況は国の定めた基準に違反していたということです。


愛知県が、国の基準を誤った解釈で運用しており、この保育園でも国の基準の倍以上の子どもを入園させていたのです。


2つ目は、事故当時、保育士の先生が寛也君から目を離していたということ。


先生達への聞き取りから、事故当時、おやつを食べ終わった子達が走り回るなど室内がごった返した状況だったことが分かり、担当の先生がおやつの見守りに集中できなかった原因の一つとして、この基準違反の問題があるのではないかと栗並さん夫婦は考えました。


■国基準の倍の数、詰め込まれていた


当初、自治体は事故の状況を調べようとしませんでした。それに対し、栗並さん夫婦は働きかけを続けました。


2012年2月には愛知県知事に、事実の解明と問題の解決を訴える署名を2万9674筆、手渡しました。


この結果、知事は「県が積極的に関わる」ことを約束し、事故から1年半後に県と市が共同で第三者委員会を設置しました。


このとき、役に立ったのが、栗並さん夫婦が事故直後に行っていた聞き取り調査でした。


既に事故から年月が経過し、関係者の記憶が薄れている中で、改めて当時の様子を正確に聞き取るのは難しかったため、栗並さん夫婦がまとめた調査結果が非常に有益だったそうです。


栗並さん夫婦は国にも、乳幼児1人当たりの面積を明確化することなどを含む、保育園の安全対策を強化してほしいという働きかけを行いました。


その結果、厚生労働省は2011年10月末に、保育所の面積の最低基準に関する明確な解釈を示しました。


これにより、事故当時、愛知県が行っていたような誤った解釈はできなくなりました。


併せてこの基準に抵触している、つまり待機児童を減らすために最低基準面積を下回る狭いスペースに子どもを受け入れる「詰め込み保育」を行っている保育所については、都道府県が指導することも示されました。


そして、この通知を受けた全国紙の取材により、愛知県だけでなくいくつもの自治体が、国の基準について、倍の数の子どもを詰め込むことができるという誤った解釈をしていた実態が明らかになったのです。


寛也君が通っていた園に限らず、こうした問題は、自治体が国の基準を誤って解釈し、かつ、その地域において保育園への入園ニーズが高いときに起きることが分かりました。


…後略…by:日経DUAL 2014.1.24


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安全であるはずの保育園。保育のプロが守ってくれているはずの保育園。




だからこそ、あなたもお子様のため、家族のために安心して働くことが出来るのです。


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