12月に入り目標体重もクリアして、クリスマス直前に退院できる事になった。


退院直前の検査で、食事の時間が大幅にずれて、食事間隔が短くなった事で、本人はかなり動揺していた。


主治医は、まぁ大丈夫ですよ〜気にしなくて大丈夫〜という感じだった。


退院日は、姉も一緒に迎えに行った。

荷物もあるので、車で向かっていたが、不運なことにタイヤがバーストし、急遽、電車で行くことになった。


退院時に主治医から、本人と両親に今後の自宅での生活について説明があった。


印象に残っているのは、「本人が食事のことで、わー大変だー!ってなるかもしれないけど、一緒に大変だ〜ってならなくて良いので、周りは大丈夫〜大丈夫〜って過ごして下さいね。」という言葉だった。


この退院後から、半年と経たずに再入院になるのだが、本人にとっても、他の家族にとっても非常に苦しい時間が続く事になる。


ただ、このときは退院できて良かったね〜と3か月以上ぶりの姉と涙の対面をしたり、良かった良かったと退院してきた。

専門病院に転院してきたのが10月中旬。

ひと月半くらいが経過した11月末頃から、退院に向けた目標体重が明確になってきた。


本人はクリスマスには退院したい。サンタには何をお願いしようかな等、前向きに退院に向けて過ごすようになった。


行動制限もかなり緩くなり、病棟内を仲良くなった同室の子達とポケゴーしながら散歩したりして過ごす事もあった。


表情も明るくなり、不安にまとわりつかれて雰囲気も変化してきた。

不安はまだまだあるけど、時々浮かんでは消え、浮かんでは消えといった感じで、常に心配している、不安な事があるということはなくなってきていた。


退院後も入院中と同じように食べられるかという心配はあったが、ある程度体重が戻ってきた事もあり、私自身も退院に向けて気持ちの準備をしていた。


夫はというと、「もう全然普通に食べられている。だから治った。」という認識でいたようだった。


私はとてもそうは思えず、「退院してから、また治療のフェーズが変わるだけで、病院で食べられるからって治ったって単純にいくばかりでもないから、その心積もりも必要だよ」とは言っていた。


夫には届いていないようだったけれども。

食事が再開されて、体重も順調に増えて行った。

ただ、本人はゲップとか食後の違和感はまだ不安があるようだった。


ただ、私の平日の面会時間がおやつと重なっても平気になってきていたし、おやつは食べることを楽しみしていて、良い傾向も感じられていた。


スマホ解禁の体重になってからは、体重増加とともに利用時間が増えるので、自分なりに工夫して使っていた。


この頃、担当心理士と面談する機会があった。

色々お話した中で、退院後、不安な事はあるかと聞かれた。

「退院後、同じように戻ってしまっても、専門病院につながっていて、治療をすれば良くなる事が分かったので、本人は嫌かもしれないが、何回か入退院を繰り返すくらいの気持ちでいる」と話した。


心理士さんからは「お母様がそのような心境にいたっているのは、ご本人にとって良いかもしれない」というような話があった。


ただ私から「一番の心配材料は、父親が理解が進まない事で、父親から彼への言葉かけが一方的であり、プレッシャーになる言葉しか出てこない事」とも伝えた。


心理士さんとは、「そのあたりは、医師からの説明を聞いてもらいましょうか」という事になった。