転院日、病室に案内され、もろもろの準備をし、主治医とはじめましての挨拶、そして今後の治療について説明を受けた。


ここから数日程度、経口での食事の量をみて、経管栄養にするかどうかの判断になるとの事だった。


鼻からの経管栄養というのに、 若干の不安と抵抗を感じてはいたが、ここで治療すると決めた以上、主治医を信じてお任せするしかないと腹を括っていた。


主治医はサバサバとした話し方で、はっきりと分かりやすく説明をしてくれる先生であり、本人にとっても、私にとっても、この医師に出会えたことは幸運だったと思っている。


面会は自宅から距離があるため、平日は仕事帰りに夫が、私は仕事の休みの平日と土日に行っていた。

今になると、この時、平日の仕事帰りに夫に面会に行ってもらっていた事を、少し後悔している。


夫は「ただ食べれば良いだけなのに、なんで簡単なことができないんだ。食べる必要性を分からせないといけない。それが親の役目だ」という認識があり、この先もしばらく、その認識からくる言動に、本人や家族は非常に辛い思いをする事になる。