大河ドラマを彩っていただいた、いまは亡き懐かしい方々。
まだまだ、私たちの脳裏に。
引き続き、1970〜80年代がメインの
独断と偏見につき、ご寛恕のほど。
NHKオンデマンドより
丹波哲郎さん(1922~2006)
黄金の日日…今井宗久
獅子の時代…松本英吉
春日局…徳川家康
「黄金の日日」の思い出
※根津甚八ダイアリーより
松方弘樹さん(1942~2017)
勝海舟…勝海舟
★丘みつ子(勝海舟の妻・おたみ役)インタビュー
祝言のシーンも素敵でしたね。海舟さんはきちんとした家の方ですから、芸者のおたみと一緒になるのは覚悟がいることだったと思います。でも短期間の間に婚礼までいけたので私はうれしかったですね(笑)。残念だったのは海舟役の渡哲也さんが、ご病気で降板しなくてはいけなくなってしまったこと。もちろん、ご本人が一番悔しかったと思いますが、私も切なくて涙が止まりませんでした。撮影が始まって2か月たつかたたないかという頃で、すでに海舟さんと結婚して一段落ついた時でしたからショックでした。二代目の松方弘樹さんとは再婚したような妙な気持ちになったことを覚えています(笑)。でも松方さんとは初めての共演でしたが、素敵な海舟で登場してくださったので撮影はスムーズに進行しました。松方さんは酒豪で知られているので杉純道役でご出演の江守徹さんとは意気投合して、よくお二人で飲んでいたようですよ。底なしと言われるお二人でしたから(笑)。もう時効だと思いますが、撮影の前夜に松方さんが飲み過ぎて階段から落ちてしまったことがあるんです。顔に青あざができてしまい、撮影では松方さんの顔を正面から撮らないようにしたなんてエピソードもありました。
※NHKアーカイブスより
鶴田浩二さん(1924~1987)
獅子の時代…大久保利通
黄金の日日…千利休
児玉清さん(1934~2011)
黄金の日日…徳川家康
獅子の時代…瑞穂屋卯三郎
武田信玄…飯富兵部
龍馬伝…坂本八平
2010年には19年ぶりの大河ドラマとなる『龍馬伝』に出演し、主人公・坂本龍馬の父である八平を演じ、これが遺作となる。
津川雅彦さん(1940〜2018)
勝海舟…徳川慶喜
黄金の日日…津田宗及
徳川家康…大久保長安
葵 徳川三代…徳川家康
勝海舟エピソード
大政奉還になくてはならぬ大役、十五代将軍徳川慶喜役は津川雅彦さん。脚本の倉本聰さんから「慶喜をやれるのは津川くんしかいない」と言われたそうで、実際に慶喜の写真を見るとご本人が「ギョッ!」としたというほど似ていたとか。「役作りのうえで、これほど心強いことはない」と話し、「こうなったらとことんインテリ君主のイメージを出してゆきます」と、硬派将軍に取り組んでいた。
※NHKアーカイブスより
佐藤慶さん(1928〜2010)
草燃える…比企能員
徳川家康…武田信玄
金田龍之介さん(1928〜2009)
国盗り物語…土岐頼芸
花神…毛利敬親
草燃える…北条時政
愛川欽也さん(1934〜2015)
花神…嘉蔵
嘉蔵は八幡浜で生まれた。あまりにも貧乏だったので嫁さんにも逃げられ、宇和島で生活することになる。職業は手先が器用なので何でもこなした。提灯張り、かんざし、人形の修理など・・・時に幕末、宇和島藩伊達家には8代宗城がいた。薩摩、佐賀と並んで黒船の制作競争の話が持ち上がった。それにしてもどうすれば良いのか分からない。家臣たちに作ることができる者は居ないか探させた。目を付けられたのが嘉蔵である。試行錯誤し、長崎、鹿児島まで研修し、完成させた。出来上がったものはやっと走ることができるようなもので、実用にはならなかったが、参勤交代の帰路に乗船した宗城はたいそう喜んだと記録にある。
※伊達博通信より
司馬遼太郎作「伊達の黒船」の話が大河ドラマに使われた。花神では愛川欽也が嘉蔵を熱演した。キンキンの渾身の名演技だった。
仲谷昇さん(1929〜2006)
国盗り物語…土岐政頼
勝海舟…高橋伊勢守
風と雲と虹と…藤原忠平
草燃える…源通親
神山繁さん(1929〜2017)
黄金の日日…安国寺恵瓊
獅子の時代…岩下佐次右衛門
おんな太閤記、葵徳川三代…本多正信
独眼竜政宗…遠藤基信
竹脇無我さん(1944〜2011)
国盗り物語…足利義輝
元禄太平記…柳沢兵庫
元禄太平記
根津甚八さん(1947〜2016)
黄金の日日…石川五右衛門
獅子の時代…伊藤博文
黄金の日日の「石川五右衛門」
助左の友人。今井家の飛脚番。日比屋の一人娘・笛(モニカ)に横恋慕し、強引に我が物にしてしまう。紆余曲折を経て一時助左の前から姿を消すが、再び姿を表した時には盗賊の頭となっていた。権力の亡者となり助左たちを弾圧しようとした秀吉を伏見城に襲撃する。根津は人気を集め出世作となった。
※Wikipediaより
萩原健一さん(1950〜2019)
勝海舟…岡田以蔵
太平記…新田義貞
利家とまつ…明智光秀
勝海舟
あまり語られないが、「大河ドラマ」でも印象的な存在だった。個人的にシビれたのは1974年の『勝海舟』の岡田以蔵役だ。土佐の人斬り以蔵(萩原さん)は、武市半平太から勝麟太郎(海舟・松方弘樹)暗殺を命じられても、その人柄に感銘を受け、彼を守る。後に捕えられた以蔵は護送中、駆けつけた麟太郎を見ても「この人はいったいどこの人ぜよ」と罪人の自分とは無関係だと恩人を振り切るのである。以蔵の哀しみを全身から発した萩原さんには、凄みがあった。
※NEWSポストセブンより
池内淳子さん(1933〜2010)
国盗り物語…奈良屋お万阿
利家とまつ…ふく(佐々成政母)
太地喜和子さん(1943〜1992)
国盗り物語…寧々
風と雲と虹と…武蔵
赤木春恵さん(1924〜2018)
おんな太閤記…大政所
おんな太閤記
戦国期から徳川初期までを生き抜いた、豊臣秀吉の正妻・ねね(主演・佐久間良子)。常に女性の立場、庶民の立場から時代の行く末を冷静に見通した波乱の生涯を中心に、変革の時代を女性の視点から描く。
※NHKアーカイブスより
大原麗子さん(1946〜2009)
勝海舟…梶久
獅子の時代…おもん
春日局…おふく(春日局)
★長山藍子(「春日局」のお江与役)インタビュー
共演シーンが多かった麗子ちゃん(大原)とは公私ともに本当に仲良くしていたので、私が扮した家光の生母であるお江与と麗子ちゃんが扮した乳母の春日局が対立する場面でもお互いが本気でぶつかり合うことができました。ドラマでは私のお江与が先に亡くなるのですが、春日局がその死を看取るときも麗子ちゃんのお芝居にすごく友情を感じながら演じていたという記憶があります。ああ、これで麗子ちゃんとのお芝居が最後なのか、と悲しくなったことを覚えています。
※アエラdotより
すばらしき名演技よ、永遠に。