長くて重い袋帯を締めやすくする方法 | 着物カフェどどこの、小さな暮らし

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埼玉県ふじみ野市の自宅で、
ランチと、手作りスイーツの
カフェを始めた「どどこ」です。
普段着物で
楽しく遊ぶ「着物遊び」を
開催。
ご予約制です。
お気軽にどうぞ。

先日、

どどこの着物フリーマーケットで、


ご自分の袋帯を出品なさった友達。


とてもかわいい素敵な帯なので、


え〜、自分で締めたほうがいいよ〜。


と、言ったら、


だって、長くて、硬くて、重くて、

私には無理なんだもん。


と、言う答え。


その方は、小柄で、細く、4メートル20センチ程もある袋帯は、腰に回すだけで疲れるそう。


試しに胴に回させてもらうと、

確かに重い、長い、硬い、


しかも、素材のためか、すべる。


着物を求めにいらしてくださった、

背の高いお客様にお薦めして、

試着していただきました。



柄はとてもかわいく素敵です。


でも、先程の理由で、ちょっと

締めにくいかも。


そんな訳で、こんな事を提案しました。


ねぇ、思い切って帯を短く切っちゃえば?


え〜、そんな事出来るの?


うん、3メートル60センチ位に

切って、一重太鼓にすればいいよ。


出来るなら、やって、やって!


その帯をお預かりして、

切ると言ったものの、


帯をあらためて見てみると、



大きな柄の繰り返しで、

やたらなところで、切ったら、お太鼓柄が出なくなります。

さて、これは一人で切るのは不安。

和裁の先生にも相談して、寸法を確認しました。

何度も何度も確認して、

ジョキッ!

丁度ひと柄分切りました。


計算上はもう少し切ってもいいはずですが、

大きな柄のため、これ以上切ると、

柄が出なくなりそう。

ボディに巻きつけると、
なんとか大丈夫。

でも、まだ、重い、硬い。

さらに、
ねぇ、芯も抜いちゃっていい?

素材がしっかりしてるから、大丈夫そうなのよ。

うん、やってみて。

よ〜し、芯をとってみたら、


帯本体と同じくらい重い芯が入っていました。

端をかがって、ボディに締めてみたら、心配だったヘタリ感もなく、

お太鼓も綺麗に出来上がりました。


ちゃんと、一重太鼓に。






数日後、ご本人にお渡ししたら、

わあ〜、こんなに楽になるんだね。

と、感激してくださいました。

よかった〜。

自分の帯は、切ったり、芯を抜いたりしたことはありましたが、

人様のものは、ドキドキでした。

でも、これで、諦めていた帯が復活すればとても嬉しいことです。

因みに、切った帯の切れ端は、
端をかがって、マットに。

もし、締めにくい帯をお持ちの方は、
どうぞ、どどこに持ってきてみてください。

もちろん、何でもできるわけではありませんが、一緒に楽しく工夫しましょう。

帯に限らず、着にくい着物、使い道のわからない小物、なんでも、

どどこ着物着付け教室にお待ち下さい。

詳しいことは、下記の
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