こんにちは。ひさびさのブログ更新です♪


さて、今日は数あるドイツの甘味のなかでもケーキのお話。

ドイツ菓子、とりわけケーキの部類で日本人がまず思いつくのはバウム・クーヘンだろう。これは直訳すると「木(木目)のケーキ」。


日本ではユー○イム社のがんばりのおかげで他にも「フランクフルター・クランツ(フランクフルトの王冠)」なども昨今知名度を伸ばしてきているようだが、個人的には後者はユー○イムで売られている日本製の方が美味いと思う。


これらの他にもドイツで1年中食べられる、わりと有名なケーキがある。「モーン・クーヘン」、訳して「けしの実のケーキ」である。


食感や味わいとしては高級あんぱんに似ている。あんこがたっぷり入って外皮の生地が極薄タイプの高級あんぱんよろしく、このケーキには薄いタルト生地にけしの実で作ったあんがたっぷり挟まっている。

黒けしの実が一切れあたりどーんと100g入っているので切り口は驚くほどドス黒い。けしの実の宝石箱である。あまりクセのない味で、コーヒーにも紅茶にも合う。旬の果物やドライフルーツのケーキにも飽きた頃に登場する、定番ケーキと言ってもいいかも知れない。


この度、そんな庶民の味モーン・クーヘンが御用となった。ホームパーティで出された手作りのけしの実ケーキを4切れ食し、帰途についた男性の体から麻薬反応が出たらしい。


帰る途中でたまたま検問に引っかかり、飲酒を控えめに抑えたドライバーは(ちなみにこの国のドライバーの許容飲酒量は、ドイツ人平均生中8杯までである)胸をはって検査を受けた。ところが飲酒反応は出ないものの微量の麻薬反応が出たというので彼は即、身柄を拘束された。


必死の否認もむなしく免許証を没収され、有無を言わさず署に連行され尋問を受けた気の毒な彼は、結局数日間の精密検査の末、原因は例のけしの実ケーキであったことが証明された。それ以降、けしの実ケーキはできるだけ一度に3切れまでに抑えましょう、というおふれが非公式ではあるが発表された。



日本でけしの実なんて、それこそあんぱんの表面に20粒ほど乗っているのを見かける程度である。20粒を集中的に食しても味がほとんど感じられないけしの実であるが、実は100g食べても正直、そんなに特徴的な味はない。と思う。あずきの味がしないあんこ味である。



話のタネに4切れ食いに挑戦したが、一切れが厚さ10cm・長さ15cmの紡錘形であるうえに、もともとそんなに甘党でもない私には1.5個が限界であった。



読者の中で、我こそは甘党でかつ素敵な夢心地を味わってみたいという方はぜひ、当方へお越しください。明朗で安全なルートにて手配させていただきます。

(残念ながら昨夜夜半すぎに締め切らせていただきました)                        かしこ