・準備する物
①丈夫な縄
道を釣るにあたって、縄は最重要アイテムと言える。
しかし、縄と言ってもどんな縄が良いのか?
『完全自○マニュアル』にはこう書いてある。
「電気コード、ベルト、縄など、首に巻き付けられるものならなんでもいい」
「デパートの包装用のビニール紐でも100kgくらいの体重を支えるには充分だ」
間違ってはいない。
しかし我々が求めているのは、
「〜でも逝ける」ではなく、
「〜が最適」ではないのか。
切羽詰まった状況ならともかく、準備をする余裕があるのなら、より優れた物を選んだ方が良い。
もちろん、人によって感覚は違うから絶対的な最適解はない。
それにしたって「なんでもいい」などという雑な説明よりは「色々と試した中ではこれがお勧め」という指標はあった方が良いだろう。
というわけで、
「強度」「柔らかさ」「フィット感」
「結びやすさ」「コストパフォーマンス」
これらが総合的に一番良かった物を紹介させていただく。
『ポリエステルロープ』
直径 4mm〜12mm
直径は細い方が体重の掛かる面積が少なく締まりやすいが、フィット感は太めの方が良い等あるので好みになる。
他に『金剛打』『3ッ打』『24打』などの表記があるが、まず金剛打は強度が低めなのでやめた方が良い。
3ッとか6ッとか24とかの数字表記がある場合は、なるべく大きな数字の方が強度があって良い。
ポリエステルロープの24打なら4mmの細さでも約500 ㎏の荷重に耐えられるほどだ。
耐荷重については、衝撃荷重のことも考えて、最低でも体重の3倍の物を用意したい。
3mmでも200㎏前後の耐荷重を持つ縄もあるが、やや不安な領域に入ってくるので余程体重の軽い人でない限りおすすめはしない。
当然、縄が太ければ強度も上がるので、9mmや12mmを選ぶ場合は3ッ打でも充分。
14mm以上は太すぎて結びにくい。
3mm以下は細すぎて結びにくい。
縄の長さは結び付ける位置にもよるが、屋内で非定型を行うなら3メートルもあれば充分だろう。
私は3メートル買ったが、足りなかったことは一度もない。
縄はホームセンターや通販で入手できる。
価格は太さと強度によるが、高くても1mにつき300円台。
4mmなら税込みでも100円もしなかった。
(令和4年現在)
ポリエステルロープが売ってない場合は、若干強度が劣るが『クレモナロープ』でも良い。
②マウスピース
道を釣って気を失った瞬間、防衛本能が働いて身体が暴れ出すことがある。
その際、歯で舌を傷付けてしまうことがあるので練習の際にはマウスピースを付けることを推奨する。
マウスピースには格闘技用の物と、いびき防止用の物があるが、格闘技用の方が安価だ。
どちらも店舗では入手しづらいので通販を利用する必要がある。
マウスピースは上の歯だけ付ければ充分効果はあるが、不安なら上下につけても良い。
入手が困難であればガーゼやハンカチを口に突っ込む手もある。
ただし、けっこう気持ち悪い。
③縄を釣るすための仕掛け
いくら丈夫な縄を用意したところで、それを結び付ける部分が脆弱では意味がない。
とはいえ、家の中で頑丈な釣るし場所を確保するのは案外難しい。賃貸物件なら尚更だ。
おそらく、この部分で行き詰まっている志願者の方が相当数いると思う。
不甲斐ない話ではあるが、こればかりは人によって置かれた環境が違うので、最適な方法を提示することができない。
木製のドアに付いたドアノブは接続部が脆いので壊れやすく、お勧めしない。
金属製のドアなら古くなければワンチャンあるかもしれないが、そもそもドアノブで逝くこと自体が難しいので、余程切羽詰った状況でない限りお勧めしない。
役に立つかは分からないが、参考までに私のやり方を書いておく。
用意するもの
高さ180cmほどの本棚2つ
頑丈な鉄パイプ
鉄パイプを本棚の天板に固定するための金具
本棚を壁に固定するための金具
要するに、2つの本棚の天板に鉄パイプを固定して、そのパイプの中央に縄を釣るすということだ。
鉄パイプは完全に固定するのではなく、すぐに取り外しができるようにしておくと、家族に怪しまれない。
L字の固定金具を4つ使えば再現可能。
頑丈であれば鉄パイプでなく木製の棒でも良い。
もちろん、本棚には普通に本が収納されているから怪しくない。
本棚が倒れてはまずいので、可能なら壁に固定しておく必要がある。
賃貸物件等で壁に穴を開けるのが無理なら、地震対策用の固定器具を使ったり、本棚の下の方を重くして倒れにくくするなどの工夫が必要。
高さが足りない場合は、本棚の上に板を置くなどして高さ調整すればいい。
それ以外で現実的なものといえば、
『ぶらさがり健康器具』がある。
人間の体重を支えるだけの強度は充分あるが、倒れないよう足元に重りを置くなど工夫が必要である。
いきなりそんなものを買うと家族に怪しまれそうなら、あらかじめ健康志向に目覚めたように振る舞っておくと良い。
健康のために散歩でもしてみたり。
酒タバコを絶ってみたり。
早寝早起きをしてみたり。
これから逝こうってのに、そんな面倒なことできるか?
そこまでやるんだよ。
周囲に怪しまれることなく、静かに、速やかに、確実に逝くのは、それほどまでに難しい。
④緩衝材
周囲に棚や机など固いものがある場合、気を失って身体が暴れた時に手足を打ち付けてしまうことがある。
遠ざけられるものは遠ざけ、できないものは緩衝材で覆うなどして防護したい。
緩衝材はホームセンターまたは百円均一で入手できる。
以上①〜④が非定型で逝く際に必須級の物である。
あとは、立ち姿勢で行うなら20~30cmの踏み台が必要になる。
また、道に縄の跡がついたり肌がかぶれたりするのを防ぐためネックウォーマーのようなものを用意するのもありだ。