2025年9月4日(木)
 評論家の紀田順一郎さんが、7月15日に90歳で亡くなられたことを今朝の新聞で知りました。推理小説から出版史、読書文化まで幅広く活躍された方で、本とともに歩んだ人生そのものが作品ににじむような方でした。
 私自身、紀田さんの本にはずいぶん助けられてきました。
『蔵書一代』では、三万冊の蔵書を手放す痛恨事が語られます。自宅のリノベーションで本を整理せざるを得ない私には、胸に迫る一冊でした。


 『読書の整理学』は昭和の本ながら、今読んでも古びない“読書の技術書”。
 まだまだ読みたかった紀田さんの本。静かな訃報に触れながら、本棚の一角にそっと目をやりました。


 長い創作の道のり、本当にお疲れさまでした。
 心よりご冥福をお祈りいたします。