2026年6月20日(土)雨
 東京大学農学部で開催された公開セミナーをオンラインで視聴しました。テーマは 「野生生物と人間社会」。自然との距離が少しずつ広がっている今だからこそ、気になっていた内容です。特に、クマとかシカが市街地に多く出没していますので、その要因を知りたくて。ニコニコ
 午後いっぱいのプログラムでしたが、どの講演も一般向けにとてもわかりやすく、「自然とのつながりって、暮らしの中でこんなに大切だったんだ」と改めて感じる時間になりました。
 

  セミナー概要

 第70回東京大学農学部公開セミナー「野生生物と人間社会」  
日時:2026年6月20日(土)13:30〜17:00
会場:ハイブリッド開催(弥生講堂一条ホール/オンライン)
主催:東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部
共催:(公財)農学会
 プログラムは、自然との関わり、海の生態系、森林と野生動物の関係という3つのテーマで構成されていました。


 

  🌿 人と自然のかかわりから考える自然共生 (曽我 昌史 准教授)

 最初の講演では、現代社会で自然体験が減っていることが「経験の消失」と呼ばれる現象につながっていると紹介されました。
 「自然との断絶は、人々の健康や幸福感を損なうだけでなく、生物多様性保全への関心や行動にも影響を及ぼす」
 子どもの頃、川遊びや野山での虫取りが当たり前だった時代を思い出し、「そういえば、あの頃は自然がもっと身近だったなぁ」と懐かしい気持ちに。
 緑を見るとホッとするのは、進化の過程で身についた“心の反応”なのだそうです。日々の散歩で感じる小さな癒しにも、ちゃんと理由があるのですね。
 

  🌊 沿岸、深海、浅めの深海と人 (安田 仁奈 教授)

 続いては海のお話。深海は私たちの生活から遠いようでいて、実は深くつながっているとのこと。
 「深海底にもプラスチックごみが到達している」
 「利用価値があるから守るのではなく、知らないからこそ慎重に扱う姿勢が必要」
 見えない場所で起きている変化は、やがて私たちの暮らしにも影響してくるのだと実感しました。季節の魚が変わってきたことなど、身近な変化にも思い当たるところがあります。


 

  🌲 森林の変遷から読み解く人と野生動物の関係(平尾 聡秀 講師)

 最後の講演では、シカやイノシシの増加による獣害の背景に、戦後の森林利用の変化があることが紹介されました。


 

 「人の利用と管理が弱まったことも、野生動物との軋轢を大きくした要因」
 昔の里山では、人が薪を集めたり、炭を焼いたり、森に手を入れることで生態系のバランスが保たれていたそうです。
“人が関わり続けること”が、自然との共存につながるという視点はとても新鮮でした。

 

  ✨パネルディスカッション


 

  🌿 おわりに

 今回のセミナーを通して、自然とのつながりが私たちの心や暮らしを支えていることを改めて感じました。散歩道の草花や、季節ごとに変わる空の色。そんな小さな自然とのふれあいを、これからも大切にしていきたいと思います。
 日々の暮らしの中で、ふと自然に目を向ける時間が増えるといいですね。