2023年12月10日(日)
午後からオンライン視聴しました。
 

令和5年度 岐阜県医師会県民健康セミナー・岐阜県認知症理解普及講座
認知症の方が暮らしやすい社会を目指して 
■開講日時:令和5年12月10日(日) 13時30分~16時00分
■会  場: みの観光ホテル 美濃市松森333-1/オンライン視聴
■対 象 者:一般の方
■募集定員(入場無料・要事前申込):午前の部 45名/午後の部 100名/オンライン視聴500名
■受 講 料:無料
■テーマ:認知症の方が暮らしやすい社会を目指して 

 

■プログラム】
【午前の部】オレンジカフェ長良川(現地のみ) 
11:00~12:30(受付開始 10:30)
認知症の方や家族の方、認知症に興味のある方もそうでない方も、みんなで集まり、悩みを相談したり情報交換したり、お話しを楽しみませんか?
【午後の部】講演会・パネルディスカッション
13:30~16:00(受付開始 13:00)
基調講演:『認知症の方の治療と生活支援』
講師:京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 教授 木下彩栄 先生
パネルディスカッション:『認知症の方が暮らしやすい社会を目指して』
中濃地域で日頃から認知症の方と接し、支え合う人々が多方面から集まり、高齢でも、認知症でも安心して暮らすことができる地域とはどのようなものかを考えます。


 

【講演メモ】木下彩栄 先生

 

●認知症の診断・治療の転換点
●早期発見のポイント
●発症予防・進行抑制を目指す生活介入
●認知症発症後の治療的介入
●認知症発症後の生活環境の調整

 

 


 

 

認知症とは?
認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、いったん正常に発達した 認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。
認知症のように普段の生活に支障をきたすほどではありませんが、記憶などの 能力が低下し(物忘れが出現し)、 正常とも認知症ともいえない状態のこと を「軽度認知障害(MCI: Mild Cognitive Impairment)」と言いま 。認知症の前段階と考えられています。

 

まとめ 1
■認知症は加齢とともに罹患率が増加し、「誰もがかかりうる」 病態。
■認知症の最大の要因はアルツハイマー病。
■アルツハイマー病のごく初期には、 新規治療が有効である可能性がある。
■これまで以上に早期発見が重要になってきている。
まとめ2
■アルツハイマー病の早期発見のキモは 「新しいことが覚えられなくなる」こと。
■同じ話を繰り返したり、日付やスケジュールなどを忘れたり、 最近のニュースを覚えていないことがあれば要注意。
■かかりつけ医の先生からの紹介で専門医の受診を。
まとめ3
■これまでの疫学研究から、 認知症予防に役立つ生活習慣が示されている。
■それぞれの介入には、 アミロイドβの減少効果などの生物学的なエビデンスが蓄積しつつある。
■ 「脳に良い生活」を、少しずつできることから意識して生活に取り入れてくのが望ましい。

 

まとめ4
■認知症の新薬を利用しなくても、これまで用いられていた症状改善薬の使用 は可能。
■適切な薬を選択し、 必要に応じて介護保険のサービスを利用して、できるだ け家にこもらない生活を!
■介護については、地域に設置されている 「地域包括支援センター」に相談。
まとめ5
■家電が使えなくなることで、「生活に障害」が出てくる可能性がある。
■どのような家電製品が使いやすいのかを考えるなど、認知症が発症しても、生活障害が出現しにくい環境を整えることが重要
文字情報も併用したわかりやすいピクトグラム、メーカーによる統一性も必要
■認知機能低下をカバーできるような環境調整を産官学で考える必要がある