2023年11月3日(金) ![]()
展覧会に合わせて開かれる講演会に事前申し込み。
講演会「銅版画家 長谷川潔 人と作品」
日時:2023年11月3日(金曜日、祝日) 午後1時30分~午後3時
講師:猿渡紀代子(美術史家)
申込:必要(10月17日(火曜日)午前9時30分から受付開始)(先着順)
講師:猿渡紀代子。1949年神奈川県生まれ。美術史家。元横浜美術館学芸員。
「長谷川潔の世界」展(1991)他、「アジアへの眼―外国人の浮世絵師たち」展(1996年、第9回倫雅美術奨励賞受賞)、
「ポール・ジャクレー 虹色の夢をつむいだフランス人浮世絵師」展(2003)などを企画。「2020年 『ポール・ジャクレー全木版画集』 で使われていた紹介文から引用しています。」
講演会配布資料
【講演メモ】
始まる前の会場の様子です。講演中は撮影禁止。
①長谷川潔の生涯
②長谷川潔の作品
「渡仏前」、「戦前」、「戦中・戦後」
②長谷川潔の作品
「渡仏前」、「戦前」、「戦中・戦後」
・出発点は、雑誌の表紙・挿絵から
《種子草》板目木版(1916)
自分で編み出した技法、リズムよく伝える、厳島神社の法華経がヒントになったかも。浮世絵版画とは異なる⇔創作版画、自ら彫り、自ら摺る。(ジャポニズムの里帰り)
《アルルの跳ね橋》エッチング(1923)
《ヴォルクスの村》マニエール・ノワール(1927)
《種子草》板目木版(1916)
自分で編み出した技法、リズムよく伝える、厳島神社の法華経がヒントになったかも。浮世絵版画とは異なる⇔創作版画、自ら彫り、自ら摺る。(ジャポニズムの里帰り)
《アルルの跳ね橋》エッチング(1923)
《ヴォルクスの村》マニエール・ノワール(1927)
《花束》(1926年)
《オランジェとぶどう》(1932)
《花瓶に挿したコクリコと種草》
つまやかな花瓶に何気なく活けられたコクリコや種草、そしていくつもの綿毛が詰まったジャイアントタンポポ。 どれも長谷川潔が愛した草花たち。手毬のようなタンポポのまあるい綿毛と、花瓶の丸みのあるフォルムが作品全体に優しい印象を与えています。 植物の生命力と神秘性を見事に捉えた本作は長谷川のビュラン作品の代表作。
《オランジェとぶどう》(1932)
《花瓶に挿したコクリコと種草》
つまやかな花瓶に何気なく活けられたコクリコや種草、そしていくつもの綿毛が詰まったジャイアントタンポポ。 どれも長谷川潔が愛した草花たち。手毬のようなタンポポのまあるい綿毛と、花瓶の丸みのあるフォルムが作品全体に優しい印象を与えています。 植物の生命力と神秘性を見事に捉えた本作は長谷川のビュラン作品の代表作。
※ジャイアントタンポポは、長谷川潔が多数描いたモチーフ。本当の名前はトラゴポゴン(Tragopogon )。綿毛の大きさは、野球のボールか、林檎ほどの大きさ、普通のタンポポの綿毛より密度がなく大味な感じ。
・「仏訳『竹取物語』挿絵」
清楚な装飾美とモノトーンの諧調。透かし入りの和紙を日本に特注し、活字をイギリスから取り寄せ。四季の区別のないフランスのために解説を付けるなどこだわりの作品。
《聖体を受けたる少女》ドライポイント(1938)
・窓シリーズ、樹木シリーズ
《窓の上の人形》(1954)《半開の窓》(1956)
《一樹》(ニレの木)ドライポイント(1941)
清楚な装飾美とモノトーンの諧調。透かし入りの和紙を日本に特注し、活字をイギリスから取り寄せ。四季の区別のないフランスのために解説を付けるなどこだわりの作品。
《聖体を受けたる少女》ドライポイント(1938)
・窓シリーズ、樹木シリーズ
《窓の上の人形》(1954)《半開の窓》(1956)
《一樹》(ニレの木)ドライポイント(1941)
参考文献:長谷川潔の世界(上)渡仏前、猿渡紀代子著、横浜美術館学芸部編、有隣堂、1998
《林檎樹(再生したる林檎樹)》 エッチング(1956)、風雪に耐えた林檎の老木から、生命力のある若木が新たに伸び伝い新芽を覗かせる。
《野辺小禽》ビュラン(1957) 小鳥は自分自身を表している。
《仮装したる狐(フィンランド童話)》メゾチント(1965)
《狐と葡萄》と同じように、狐が仮装しているフィンランドの人形を手に入れて、フィンランド童話を連想して制作された作品。曲線を描いて舞い落ちる木の葉は、どこか神秘的なリズムを感じさせます。「フィボナッチ数列」を意識して描かれたと思われます。長谷川は科学少年。
※「どの数字も前2つの数字を足した数字」という規則の数列。1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、377、…
《草花とアカリョム》マニエール・ノワール(1969)名作のひとつ。「アカリョム」は 水槽 すいそう を意味するフランス語。
《横顔》メゾチント(1970)
チャイナドレスをまとった金髪の女性の肖像を描いた作品。
東西の芸術の融合を目指した芸術人生の集大成として、その道程をたどってきた自分自身を描いた自画像とみる。
鳥やジロスコープなど静物を象徴的に自分に見立てた作品が、すでにマニエール・ノワールにあるが、なぜ、あらためて人間を対象にした肖像画なのか。







