前編【忠告】なぜ詐欺師は詐欺をするのか?

〜儲けだけじゃないその心理と末路〜


最近よくニュースで見かける投資詐欺事件。


逮捕もされず、罪悪感もないまま巨額を稼いでいる詐欺師もおり、

「彼らは本当に幸せなのだろうか?」

「なぜ詐欺に手を染めるのだろうか?」

という疑問が浮かぶ。


単純に「捕まりにくく、儲かるから」と思われがちですが、

実際には金銭以外の心理的要因が深く関与している。




1. 金銭的動機


まずわかりやすい理由は、もちろんお金。


短期間で巨額を手に入れられる

労力やリスクに比べて利益が大きい

他者を搾取しても罪悪感が少ない人は心理的ハードルが低い




2. 刺激・興奮・達成感


動機はおそらく、お金だけではない。

詐欺行為自体がスリリングで、

心理的に快感を伴うことがあるだろう。


相手をだます過程で得られるコントロール感や権力感は、強い快楽刺激


短期的なスリルを好む人ほど、やめられなくなる



3. 社会的・文化的要因


周囲の環境や価値観も影響する。


「お金を稼ぐ=成功」と考える文化では、

 倫理より利益が優先されやすい


周囲に同じような行動をする人がいると、

 正当化や模倣行動が起こりやすい




4. 自己正当化・合理化


心理的ブレーキを弱めるために、

自分の行為を正当化する。


・「騙される方が悪い」「ビジネスの一環」と考える

・「金を動かして経済を回してあげてる」と考える

・他者への共感が低い人ほど、罪悪感がほとんど働かない


つまり、詐欺師が詐欺をする理由は

 • 単純にお金が欲しいからだけではなく

 • 短期的な刺激や権力感を得やすいこと

 • 倫理的葛藤が少ないこと

 • 社会的に正当化しやすい環境


が重なっているからと考えられる。


詐欺師の行動は「お金だけの問題ではなく、

心理的快楽と倫理的負荷の軽さも含めた選択」と言える



5. 短期的幸せと生涯的幸福のギャップ 


しかしながら、

ここまでみてきたように、

たとえ詐欺師が逮捕されず、

罪悪感もほとんど感じない生活を送れたとしても、

人生全体を通して幸福な状態を維持する可能性は理論的に極めて低い

と考えられる。


これは単なる直感ではなく、

心理学の研究からも示唆されていることである。



6.サイコパス傾向と幸福感の関係について


詐欺行為と関連しやすい人格特性として、

心理学ではサイコパス傾向がよく研究されている


これは

 •共感性の低さ

 •反社会性

 •良心の希薄さ


などを特徴とし、

ナルシシズム・マキャベリズムと合わせて

「暗い三つ組(Dark Triad)」と呼ばれる。


複数の研究により、

サイコパス傾向が高い人ほど主観的幸福感・人生満足度が低い

という有意な負の関連が一貫して示されている


つまり、

罪悪感を感じない=幸せではない、ということだ。


(後編へつづく)