(小児科)親こそ最良の医師 | 人生を豊かにする本物の医療を目指して。 Dr.SHUTOのブログ 「Wellness&Happiness」

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心と体に優しい医療により、縁ある方々が悔いのない健康で幸せな人生を送るきっかけになりますように。

私はよく外来で、お母さん方に質問を受けますが、

「子どもの顔色や状態を見て自分で判断して」というニュアンスのことを伝えます。


こういう時は救急でも受診した方がよいとか、こういう時は薬を使って、などという話もしますが、

基本的には、お母さん達に、子どもをみる目を養って欲しい、と考えていますので、

「子どもをよく観察して判断して」と促します。


例えば、「お風呂に入っていいですか?」「お風呂に入った方がいいですか?」「何℃くらいのお風呂に入った方がいいですか?」という質問の答えは、

例外はありますが、「子どもの顔や表情をみて決めてください」となります。


私は、こういう患者教育は大切だと思っています。


私は、子どもの顔をみれば、薬が必要かどうかすぐわかったりもしますが、

薬を処方するだけの現代小児医療ですと、

「とりあえず小児科受診」「とりあえず薬を飲ませる」

などとなりがちです。

大事なのはそうではなく、お母さん達に、子どもがこういう時には家で様子をみてもよく、こういう時には小児科受診や薬が必要、という判断をしていただくことだと思います。

お母さん方が自分の頭で判断するように促していれば、おのずとそういう視点が身につくので、健康への意識が高まります。

そうすることで無駄な小児科受診、無駄な医療費も減らせます。

例えば夜中の小児科受診による子どもへの負担も減ります。

お母さんたちが、自分の頭で考えないようにさせているのは、「薬を処方して終わり」的な医療を提供している側の問題でもあります。

はじめてのお子さんの時など、お母さんたちは、子どもをみてもわからなかったら小児科をどんどん受診していいと思います。

そして、医師への質問と会話を繰り返しながら、親としての子どもをみる目を、徐々に育てていくのです。

私は、毎日子どもの顔をみている親こそ、その子にとって最良の医師だと思っています。

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逆に、こういう話もきいたことがあります。

お母さんが「なんとなくおかしい」といって小児科を受診し、医者は「大丈夫ですよ」と言ったが、
お母さんがどうしてもおかしいというので、とりあえず検査をしたら検査で大変な異常値が出て子どもが助かった・・・。

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ここまで極端な例はそんなにないですが、

親が最良の医師となれるように、親御さんへの教育を、普段から医師、医療関係者がしておいた方がよい、と考えています。



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・私個人の主観的な意見による記事ですので(当然、偏りがあります)、内容の解釈に関しては各人の判断でお願いいたします。
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お手数ですがよろしくお願いいたします。

Dr.SHUTO
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