子ども用の「浴室用浮き輪」というものがありますが、
これによる浴室での溺水事故がこれまで何件も起きています。
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<実例>
浴槽内で、子どもを座面つきの浮き輪に座らせていた。
母親が洗髪のため2~3分間目を離したところ、浴槽内でうつ伏せになって浮かんでいた。
直ちに抱き上げたがぐったりとして泣かず、顔面は蒼白であった。
すぐに救急車を要請し、救急隊による電話の指示で心肺蘇生を開始した。
その後泣き出したが、眼は閉じたまま体に力が入っていた。
病院到着時、全身のけいれんを認めた。
低酸素脳症の診断となった。
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乳幼児が後ろにバランスを崩して転覆すると、
浮き輪から足が抜けずに、足を上にして頭が水の下にもぐった逆さまの状態で浮いたままになってしまう危険性があり、死亡事故も起きています。
勧告により、すでに浴槽用の浮き輪は、販売中止となっているはずですが、ネットで検索してみると類似の商品が販売されていたり、プール用として売られている同種の浮輪を浴槽で使っての事故も発生していますので、注意してください。