お盆休み中のためブログ記事のアップが滞りがちです^^;
またクリニックでの診療が再開すればもう少しアップの頻度は増えますので…。
なぜ、「薬だけに頼らない医療」を目指すようになったのかを書いてみます。
医師になる前から、「健康」「病気にならないためにはどうしたらよいか」「どんな生き方が幸せなのか」などということに興味がありました。
それに答えを出すのに一番近い職業が「医師」であったわけです。
実際、医師になって勉強すると、勉強することは「病気」のことであったり、「治療」のことであったりで、「健康はどのようにして創るのか」ということに関しては誰も教えてくれません。
しかし、とりあえずは与えられた勉強をしないと次にすすめませんので、医師国家試験を受けて、レールにのったわけです。
眼科や耳鼻科などの科では、その部位しか取り扱いません。そんな、「パーツしか診ない医者」ってのが嫌でしたので、内科か外科か小児科医になろうと考えました。
子どもが比較的好きだったことと、全身を診れる診療科であることから「小児科」を選択しました。
選択した理由もう一つの理由は、子どものころから病気にならない生活習慣を身につけるように指導できれば、健康を創るための活動ができ、最高の予防医学ができる、と考えたからでした。
実際、小児科医となって目にした光景は、、、
風邪になった時などどんな薬を使うか、小児救急外来で大切なことは何か、小児がんで苦しんでいる子どもたちもたくさんいる大学病院でどうしたらよいのか、、、などが主体でした。
健康を創る、という当初の目標からはかけ離れ、またそういう初心にかえった活動ができる場は限られているし、難しいなぁ、、、というのが印象でした。
そんな中で「名医って何?」と自問自答しても、「薬の使い方が上手な小児科医」としか思い浮かびませんでした。当時は、外来で親子に接することのできる時間も短く限られていたからです…。
ある時、縁あって、とある素晴らしい新生児科医に出会うことができてからは、小児科医の中でも未熟児を取り扱う「新生児科」で働くことにしました。
NICU(新生児集中治療室)で、未熟児を助けるために、自分なりに一生懸命頑張りました。未熟児を後遺症なく助けることに全力を注いでいたのです。
なんとか頑張って働いていた当時でしたが、なんだかおかしな感じになっていきました。
何をしても空回り、朝から仕事に行くのがしんどくて仕方がない、死にたくて仕方がない、自分なんていなくてもいいんだ、と考えたり…
そう。気づいたら、自分が「うつ病」になってしまっていたのです…。
(つづく)