マイスリー(ゾルピデム)と認知症リスク | アンチエイジングlover Dr.ゆうこりんブログ

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昔からベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、認知症の要因になると言われていましたが、ここ最近ニュースでマイスリーも同様にリスクがあると言う事が話題になりました。


マイスリー(ゾルピデム)は非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(Z-drug)に分類されています。

ベンゾジアゼピン(BZ)系とは異なる構造を持ちますがGABA受容体を介して脳を鎮静する作用は以下のようなリスクがあるとされています。


  1. 脳の可塑性低下
    • GABA作動薬の持続的な使用により、神経可塑性(新しい神経ネットワークの形成)が低下し、認知機能の衰えにつながる。
  2. 深睡眠(ノンレム睡眠)の減少
    • ゾルピデムは速やかに眠りに入る作用があるが、深い睡眠を減少させるため、脳の老廃物(アミロイドβ)の除去が不十分になる。
    • アルツハイマー病の原因の1つであるアミロイドβ蓄積を促進する可能性がある。
  3. 血流低下
    • 長期間使用すると、脳の血流が低下し、認知機能の低下を引き起こす可能性がある。

ではどうしたらいいのか?


メラトニンの活用は認知症リスクを高めるどころか、神経保護作用があり、アルツハイマー病予防の可能性があると言われています。

メラトニンの前駆体とも言われるトリプトファンを含む食品を摂取(乳製品、バナナ、ナッツ類)もお勧めです。

最近、CBDがGABA作用を調整しながら深い睡眠を促進する可能性があるとも言われています。

いずれにしても良質な睡眠は、アンチエイジングには欠かせません!