またすごい抗酸化食品がありました。 | ドクターズガイド オフィシャルブログ 名医から聞いたとっておきの話

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体にいいと言われているものに関しては、その仕組みが説明されていないかぎり信用しないのですが、抗酸化物質に関してはシンプルな理屈で理解できるものなので納得しています。抗酸化物質豊富な食品としてはブルーベリーやブドウが有名ですが、あまり一般的ではない「スグリ」というフルーツが、抗酸化物質いっぱいだという記事がありました。おなじみNEWSMAXの10月16日のヘルシーニュースに掲載されています。

体は、酸素を取り入れてエネルギーを作るとき、副産物として強力な酸化力を持つ「活性酸素」も作ります。活性酸素はエネルギー生成の過程や免疫システムの攻撃力として働くので必要な物質ではあるのですが、多すぎると自分の細胞にダメージを与えていき、時間とともに衰える⇒老化が進むということになる。しかし体の細胞よりも酸化しやすいものがあれば、活性酸素としてもそっちのほうが仕事がしやすく、優先的にそちらにとりつくから細胞は無事、という理屈になります。抗酸化物質とはまさにこの「酸化されやすい物質」、ざっくりと表現すれば「おとり」です。「抗酸化」という字は体側からの意見であって、抗酸化物質自体はがんがん酸化するつもりがあるわけです。
この抗酸化の効果について、スグリの皮と果がブルーベリーやクランベリーよりも高いということを、ブラジルの研究者チームが確認したということでした。

それではということで、少々調べてみました。スグリの洋名は「グースベリー」。どちらも聞いたことはありますが、同じものとは知りませんでした。

グースベリーはブラジルの熱帯で多く生産されているベリーの仲間。木は1メートル位の高さの小さいもので、日あたりが悪くてもけっこう頑張って育ちます。実は1センチくらいのミニスイカのような見た目で線が入っており、熟すと濃い紫色になります。一部甘みの強い品種もあるそうですが、ほとんどの場合そのまま食べても酸っぱかったり食感が良くなかったりで、たいていはジャムや飲み物に加工するそうです。

個人的にはベリー類、特にカシスが一番好きで「あそこにカシスのアイスがあった」とメールをくれる友人もいるほどですが、なんとそのカシスは「クロスグリ」というスグリの仲間と判明し、やはり抗酸化物質も豊富とのことでほくそ笑んでいます。

比較的簡単に育ち、実もたくさんなるという話もありますので、スグリ(できればクロスグリ)の鉢植え栽培に挑戦してみようかと思います。