アルコールはすでに強力な睡眠誘導物質として認識されていて、アメリカ人の20%の人が眠る際にアルコールの助けを借りていると見られています。このアルコールと睡眠について、ミズーリ医学大学のMahesh Thakkar氏ひきいるグループが、新しい研究結果を報告しました。
この研究で、アルコールが人間の脳に組み込まれている本来の概日リズムの眠気や覚醒の「制御自体」に干渉して睡眠を促しているのが確認され、いわゆるナイトキャップの習慣は、長期的にみると害になることが示されました。
そしてその睡眠じたいにも影響を及ぼし、「睡眠の質も低下させるし、その利尿効果で自然なサイクルよりも短い時間で目覚めさせてしまう」ということです。
この結果を受けて、神経医学を専門とするPradeep Sahota医師も「アルコールを睡眠の助けとして使うべきでないということは明らかだ」と語っています。
一般的に「眠れないからお酒を飲む」「お酒を飲めばぐっすり眠れる」という言葉を聞くことも多いのですが、この報告を見る限り、結果的には睡眠の問題を大きくしていることになるようです。
研究の具体的な詳細については記載がありませんでしたので、ここですべての人に十分な説得力を持って説明することはできませんが、これから年末年始を挟むシーズンは、睡眠が不規則になりがちなうえにアルコールを飲む機会がぐん増える季節でもあります。
今年は「アルコールで眠くなるとこんなことが起きているんだな」と
頭の隅に置いておくのもよろしいかと思います。
