11月7,8日は中梅の剪定です。品種は白加賀です。今年の白加賀は例年の半分以下、不作でした。原因は春先の長雨による受粉の不良。カイガラムシの発生とこれに誘引された病気。中枝(亜主枝)の増やし過ぎによる通風、日当たりの悪さなどが挙げられます。対策として、

 

1.丁寧な剪定と開花時の受粉:中枝を少なくして、風通し・日照を良くする。実付きの良くなる短果枝を増やす。また小梅の花粉を着けてみる。

2.石灰、堆肥、肥料を施す。肥料として化学肥料はほとんどやらず、有機肥料、油粕などを与え、稲わらを敷く形にしています。

3.カイガラムシ対策

 

<剪定>

まず剪定前の写真です。

剪定後の写真です。

亜主枝が多すぎるので減らします。剪定後が右側です。亜主枝は1/3減らしました。また徒長枝(花芽の無い、上に伸びた枝)はほとんど取り、これ以上無くすと、春に葉がつかなくなるところで終わりにしました。残っているのは花芽のついている、やや上向きの側枝です。これで、日当たりも風通しも良くなりました。病気も虫も付きにくくなります。

 

 

農園日記の再開です。農作業のサイクルは一巡(一年間)すれば毎年ほぼ同じと思ってしばらく休んでいました。ところが近年の天候異変で農作物に対する病害虫の発生、人ウィルス(新型コロナ)の出現による社会情勢、生活行動(特に食生活)の変化などが出てきました。

これに対して農産物の生産計画も見直す必要が出てきました。そのためには日記を欠かさず付け、将来予測の参考にしようと考えました。まず今週(11月1日から7日)の農作業です。

11月1日:「さつま芋ほりと稲わらの積み上げ」。子供たちと一緒に芋ほり作業です。コンテナに3箱採れました。お昼を挟んで稲わらのまとめです。脱穀作業を終えて田んぼに散乱している稲わらを畑に積み上げました。

2日:「ぶどう畑への堆肥まき」 ブドウ(シャインマスカット)の畑に堆肥をまきました。小型の管理機で土への漉き込みです。

3日:「梅畑の石灰まき」 梅の木を中心として半径1.5mの円周状に石灰をまきます。そのあと土への漉き込みです。この後の予定は一週間後に土地改良用の堆肥と肥料を施します。その間に葉の落ちた梅の木から剪定を行っていきます。

6月のまとめです。

主な作業は梅の収穫と販売でした。今年の作柄は天候不順のため、農協では昨年の80%前後だという話でした。不良品は雨が少ないための日焼け、風によるこすれ、傷など。。です。虫食いや病気はそれほど多くはありませんでした。我が家では全収穫量の15~20%が不良品となりました。結局、梅は小梅が約300kg、南高梅380kg、白加賀梅110kgを販売しました。そのほか親戚、知人へあげたり、自宅での梅酒と梅干しづくりに使いました。

 

田植えは6月18日に行いました。トラクタによる代掻きの時、田んぼの水平面はうまく出せたのですが、土を均一にやわらかく出来なかったようで。苗植えにばらつきが出てしまいました。固い土に苗が固着せず、水に浮いている状態となったためやり直した箇所がいくつもありました。

今年も十日市がやってきました。物々交換から始まった市には様々な品が並んでいます。今回は「だるま」について考えてみます。

地方によってさまざまな形、表情の「だるま」がありますが、この市では主に『甲州だるま』と『高崎ダルマ』が出ています。全国80%以上のシェアを持つ高崎ダルマは学業、選挙、出産、新築祝いなど願掛けには欠かせない縁起物となっています。

ここで前回も取り上げましたが購入の際の目安です。一番売れ筋の高崎ダルマ(十日市だるまを含む)系を参考に顔の描きについてですが、写真の様に眉やひげは「鶴」と「亀」を表しています。また一品一品職人が手作りで仕上げているので同じ表情のだるまはありません。ですから購入者の好みで選んでください。どれも全く同じ表情のコピーだるまは工芸品というよりも工業生産品に近いと云え、買う気になりません。

 

<鶴は千年、亀は万年の顔を持つだるま>

今週の記録です。

1日(金):午前  南湖農園の畑周囲の土ならし。畑のすぐわきを水路が通っているので、土が水路に流れ出るのを防ぐために路面を低く固めるのです。 そのあと『イラガ(害虫)』のさなぎ退治。殻の中に閉じこもって冬眠しているので見つけ次第潰します。昨年丁寧にとったので、今年はとても少なく1/5程度でした。 午後は『ピカソ展』(南アルプス美術館)へ

 

2日(土):田んぼの畔の整備。野焼き

3日(日):十日市の為の駐車場整備。祭典小屋より駐車ゲート50機をトラックで運び、入り口、出口、駐車エリアを作る。夜中は大雨。

4日(月):未明に転倒してわき腹を痛める。一日休養。

5日(火):畑の端に植えておいた予備の梅苗(移植用)が成木になってしまった為、遅ればせながら鶏糞と堆肥を施し、その上に藁を敷く。ブルーベリーにピートモスと堆肥を施す。

6日(水):農業委員会に行く。脇腹の痛みが取れないので病院へ。第10肋骨が骨折とのこと、背腹部固定。痛み止めおよび、湿布薬処方。

7日(木):南湖農園へ梅の開花状況を見る。小梅が2~3分咲。

 

                              

<ブルーベリーへの施肥・ピートモス&堆肥>             <小梅の3分咲>

 

8日(金):十日市の準備2。祭典小屋より看板を出す。種類は「駐車場案内」、「祭り場所案内」、「トイレ案内」などなど。道路の拠点ごとにワイヤを用いて固定。

以上です。