先日の「ジェーンスー生活は踊る」で、取材コメントさせていだいた「足がつる、こむら返り」、まとめました。少しでも皆様の健康や熱中症対策につながれば幸いです。


●足がつるとは、

足がつるという症状は、こむら返りと同じことで、ふくらはぎなどの筋肉のけいれんのことを言います。自分の意志とは無関係に、強い筋肉の収縮が突然生じて、時に痛みを伴います。

(医学用語では、有痛性筋痙攣(ゆうつうせい きんけいれん)と呼びます)

ふくらはぎだけではなく、足の裏、かかと、太ももなどで起こることもあります。寝ている間に起きることが多いのですが、激しい運動や筋肉を使い過ぎた後にも生じます。

 

●なぜ足がつるのか?

激しい運動や、汗をかいた後に、マグネシウムなどの電解質が不足して生じる例が多く報告されています。また、脱水傾向にあると、血液の流れが悪くなって、電解質の異常を悪化させるので、足がつりやすくなります。原因がはっきりとわからない例もあります。

 

●マグネシウムなどの電解質は体でどんな働きをしているか?

マグネシウムという電解質は、収縮した筋肉をゆるめる働きをしているんです。ですので、マグネシウム不足では筋肉をゆるめにくくなり、足がつる原因の多くとなるんです。カルシウムも筋肉の収縮に大きく関わっているので、カルシウム不足なども原因となります。

 

●足がつった時の対処は?

つった筋肉をゆっくりと伸ばす、伸展させるようにします。筋肉の冷えとか、脱水が足のつりを悪化させていることもあるので、水分をしっかり取り、つった筋肉を冷やさないようにしたり、軽いマッサージをして筋肉を和らげるなどすることをお勧めします。

 

●足がつることは心配のないこと?

  適切な対処法で改善する場合が多いのですが、繰り返し生じたり、運動と関係なく生じるようなら医療機関への受診をお勧めします。甲状腺、腎臓、肝臓の働きの異常、糖尿病などによって生じることもあるからです。また、熱中症の初期症状として生じることもあります。

 

●食事などで気を付けることは?

電解質不足が原因の場合には、日常の食生活で食材を意識して取ることも大切です。

マグネシウムは、ワカメ、ヒジキなどの海藻類のほか、大豆食品(豆腐、納豆など、)ナッツ類に多く含まれています。 また、カルシウムは牛乳やチーズなどの乳製品、ししゃもやしらすなど、骨ごと食べられる魚に多く含まれています。

運動中や就寝時は、スポーツドリンクなどで水分とミネラルを補給することが大切です。

 

●お勧めの予防対策ポーズ?

筋肉をほぐす「波止場のポーズ」が、簡単で、足がつるのを予防する効果が期待できます。

30〜50cmの台または椅子に片足を乗せます。この足に体重をかけ、もう片方の足はかかとを上げないようにして、太ももとふくらはぎの筋肉を伸ばします。息を吐きながら7秒キープして、左右足で15回ずつ繰り返すとふくらはぎや太ももの筋肉がストレッチされます。


足がつる、こむら返りは熱中症軽症の症状のことも多いです。こまめな水分やミネラル補給、とくに寝る前・朝起きた時には意識して。





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