今夜、考えたこと。

●現在、新規陽性者が増加しつつあるのは
①人流増加
②デルタ株の増加
による。

特に
①緊急事態が明ける前からの人流増加で、第五波の入り口となる。
②デルタ株の流行により第五波の山がさらに(おそらく急速に)大きくなりつつある。

●今後の感染拡大の試算がなされつつあるが、日本でデルタ株がどのように拡大するかについては、かなり未知的な印象をもち、かなり怖い。

なぜなら、

①日本人は、デルタ株と相性が悪い。
60%の日本人が遺伝子的に、デルタ株(インド株)に弱い(実験室レベル)。すなわち、日本人に感染が拡大しやすい可能性が高い。インドの人々(20%)よりも高い確率と考えられている。
ウイルスなどに打ち勝つ力には、液性免疫(ワクチン効果など)と細胞性免疫(細胞自体がウイルスなどと戦う力)があるが、デルタ株に対しては、液性免疫(ファイザーやモデルナの二回接種)はあまり変わらないとされているが、細胞性免疫に関しては、日本人は遺伝子的に弱いという実験室における医学的な根拠がある。
この根拠は、実験室におけるもので、人体では違う可能性あるが、決してあなどれない。

●デルタ株が占める割合が増加していることからして、来週以降に、デルタ株の日本人に対する感染拡大の実態がわかるようになると思う。
もし爆発的な拡大なら、オリパラも無観客にせざるを得ない判断が下されるはずだと感じる。

(昨年末に菅総理が1000人の新規感染者見て、緊急事態にやっと踏み切ったように、爆発的な感染拡大が生じたら、いかなる政治家の決断を変えることになる)

私は、決して感染拡大を望んでいるわけではない!。

●日本の災害医療に対する脆弱な態勢を鑑みるに、可能なら予測される医療逼迫を回避するようにワクチンが供給されるべきと思う。
日本は、「欧米に比べて、さざ波なる少ない入院者数」でも医療が逼迫する特殊な国で、諸外国と違う。

あらゆる世代にワクチン接種(国内では12歳以上)を促し集団免疫に繋げるべきなのは正論だが、日本の病床事情を鑑みると、集団免疫獲得までワクチン普及させるのはかなりの時間がかかる。

だから、
①高齢者、持病のある方、そして、次には、変異株で重症化しやすくなった40〜50代への接種を優先すべきと思う。
②感染者の多い地域に優先させることが出来ればそれも良いと思う。

ワクチン配給が少なくなることを鑑みると、今日、吉村知事が言われたことは賛成だ。

イギリス、イスラエルの現在のリバウンドは、未接種の子供らの感染に起因するものが要因となっているが、重症者や死亡者は極めて少ない。若い年齢でも重症化や後遺症はあるが、以前として、高齢になるほど重症化率が高いことは変わらない。
だから、限られたワクチンの量で、トリアージ的な配布を考えないべきかと思う。

●ワクチンだけが神頼みみたいになっているが、軽症者などに対する内服薬の開発、承認が強く求められる。

報道のような、イベルメクチンのような、ウイルスをやっつける薬の効果が認められ、軽症に対する薬として承認されればいいんだが。。

●ワクチンハラスメントは、避けるなければならないが、

ワクチンのメリットデメリットを厚労省のホームページなどを読んだ上で、「打ちたくない」と言う人は尊重されなければならないが、何も情報を知ろうとせずに、印象だけで、不安で打ちたくないと言う人は、再度、検討して欲しいと思う。

●ワクチンパスポートについて。
渡航など国際的には使わざるを得ないが、国内で施設に入れる入れないなどを決めていくには差別とならないような慎重な配慮も必要。