GoToに関わる国民の5つの深層心理
●Go To見直しに関しては、強いブレーキを踏んだというより、アクセルを緩めたという印象を持ちますが、なんとか効果を期待したいですね。
Go Toトラベル利用者のうち感染が確認されたのは11月12日までに、138人との報告があり、利用人泊数は少なくとも約3,976万人泊 (7/22~10/31)という観光庁の見解からすると、Go Toトラベルの危険性は極めて少なかったと報告されています。
●上記の138人だけかどうかは不明な点もありますが、
Go Toの問題点を私なりに列挙すると、
①国を挙げてGo Toしているから、心配ない・大丈夫だという、全国民の気のゆるみと行動のゆるみ
②トラベルでの移動より、Go To イートなどの会食での危険性が高まったこと
③半年以上の感染対策に対して疲れてしまいストレス解消に利用する人がとても多かった
④感染者数は増加しているけど医療はひっ迫していないのではという気持ちが誰しもあったこと
⑤ 家庭内感染の予防は難しいだという諦め
●政府は
①三連休の真ん中で発表した
②Go To縮小の場所、規模などが未定
上記には反発もあります。しかしながら、3連休中の過ごし方も含めて、国民に警戒心を呼びかけたいという意向があったように思います。
●本来は、尾身会長を中心とする分科会と政府がしっかりと会議をして、総理が方針を国民に発表してから、分科会が補足説明をするというのが筋のように思います。尾身会長が記者会見をして国民に訴え、ようやく政府が動いたということは、少しぴえんです。(でも、結果的にアクセル緩まったんで、ぱおんではありません)
●時短要請すると厳しくなる飲食店は多々あることは悲しいですが、第二波が下げ止まりのまま、経済を活発に動かすことにアクセルをふかしてきた政府にとっては、重症者が増えてきたこともあり、苦渋の選択だったんでしょう。
●今回の政府の方針で、新規感染者数をどこまで下げ、医療崩壊を防ぐ処方箋になるかどうかは、はっきりわかりません。
ただ、欧米とくらべ、日本人はとても真面目で、第一波、第二波を乗り越えてきたという実績がありますので、成果がでることに期待したいです。
もしも成果が出なくても、分科会と政府で、第二、第三の対策を用意してほしいと切に願います。
●アクセルを緩めブレーキに足をかけてから、その効果が出るとしても、およそ2週間はかかるように思います。今回、政府のアクセルを緩めブレーキに足をかける時期がやや遅かったという指摘もありますが、11月に入ってここまで急激に感染拡大すると予想できた人は少なかったようにも思います。
未知なる挑戦をしているのですから、過去を非難するのでなく、舵を巧みにとり、試行錯誤しながら国難を乗り切ってもらいたいと祈念します。