新型コロナウィルス、感染者数と感染経路不明者数の急増。


●感染者数の少なかった時の日本の最大の武器であるクラスター対策(患者集団を追跡し、つぶしていく)では、3密などでの主に飛沫感染、エアロゾル感染(小さい飛沫感染)での集団感染を追跡できたように思います。(もちろん3密での接触感染もあり得ますが、)。


●しかし、接触感染では、不特定多数の触れたものを手で共有するということによって感染が拡大するため、誰から誰に移ったのかがわからないことが傾向が多いです。(固いもの上だと2日ぐらいウィルスは残る)


●接触感染をクラスター対策で追うのは極めて困難だと思います。クラスター対策の弱点です。3密も極めて重要ですが、決して忘れてはいけないのは、手洗い、顔を触らない!だと思います。

 

PCR検査に関しては、これまでは、限られた検査能力という資源を、重症化発見、クラスター潰しのために集中して利用しつつ、検査数の拡充を図ってきました。

しかし、感染者数と感染経路不明者数の急増とともに、クラスター対策が破断しつつある中、すでに取り組んできたPCR検査の拡充とともに、方向性を変えなければならないように思います。

 

●感染症診断の原点に戻って、

医師が中等症もしくは重症の新型コロナ感染症を疑う⇒検査場での検査(被曝を避けるため医療機関でなく、PCR検査拡充できればドライブスルーもありだと思います)⇒隔離、そしてアビガンなどの治験薬


実際に、永寿総合病院で異常な患者数が出て、都内の一部では、かかりつけ医に、このシステムを指示する書面が医師会から届いています。

 

●緊急事態宣言の「人と人との接触を8割減らせば」約1か月で患者数は抑制され落ち着きます。専門家の話では、「人と人との接触を7割減らせば、患者数抑制して落ち着くまでに3か月かかる」としています。8割と7割では大きな違いがあります。

 

●国と都の見解の違い

大臣の調整に14日間という時間は政治家にとっては最短で物事を決める時間でしょうが、医療現場では、半日、1日で、状態は激変します。


また、緊急事態宣言は、強制力に乏しい内容が多く、あくまで、都民、市民のモチベーション、自主性に委ねられています。ですから、その説得力、威厳性を最大にするために、緊急事態宣言の後に、国と都がごたごたするのは、大変残念に感じます。


お父さんとお母さんの意見が違うと子供はどう行動していいか戸惑いますし、お父さんお母さんの偉大さが分からなくなってしまいます。


日々変化する状況の中で何が正解かはわかりませんが。