新型コロナウイルスについて思う。

重症化予防と重症例早期発見を主軸へ。


武漢や湖北省と関連がなく、また、感染した方の濃厚接触がない感染例も出てきて、個々の感染のきっかけを調べるには限界が出てきたように思う。調べることはウイルスの状況を把握するため疫学調査的な意義はあるが、直接的な感染拡大対策には結びつかないことも多くなってきた。


ただし、クルーズ船内からの感染拡大や、院内感染などは、大規模な感染者を出す可能性があるので、今後も感染経路などを引き継ぎ調査し、対策に結びつけることが肝要。

森田豊のブログ


風邪症状や微熱など軽症の方々が、「過度に」新型コロナウイルスを心配されるのは避けてほしいと思う。特に医療機関に直接相談したり受診しても、医療現場の負担が多くなってしまう。

若年層で持病のない方は、仮に新型コロナウイルス感染だとしても、多くは自然に治癒します。


だから以下のチャートが参考になる。

軽症例でも、油断してはいけないこと、気をつけなければならないのは、年配者や持病のある人にうつして重症化させる可能性です。




風邪のような症状がある人は、出来るだけ一人で過ごす、マスクを着用する、手をこまめに洗う、そして年配者との可能な限り接触を避けるべきです。


特に、年配者、持病を持った方は、以下の琉球新聞や、私の黄色字を、特に徹底、実践する。





医療機関は、新型コロナウイルス感染かどうかを調べていくことも疫学的には意義があるが、まだキットがないし、特効薬もわかってないので、これからは、重症者すなわち肺炎の方をレントゲン検査およびCTで見つけ出し、入院、隔離、支持療法を行うことに重点をおくべき。場合によっては転院させる。


高齢者や持病のある人が身近にいる方々は、肺炎の初期症状に注意が必要。

若い人に比べて、高齢者の肺炎は、症状がわかりづらい、高熱が出にくいという特徴があります。発熱や咳などの症状があまりみられず、むしろ、「なんとなく元気がない、食欲がない、普段にくらべてやる気がない、意識がはっきりしない」といった症状のみのことがあります。それを見逃さないことが大事。

 

年齢を問わず、風邪の症状が、4から5日経っても改善しない場合は、帰国者、接触者センターに相談を。


多くの医療機関では、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザ、風邪などの患者さんが、他の病気の方に感染をうつさないように、待合い室を変えたり、診療時間を変えたりしています。


医療機関に、電話相談があった場合には、診療時間の終わる最後の時間に来てもらうようにしているところもあります。


しかしながら、患者さんはいきなり医療機関を受診し、医療従事者が、待合室で咳をしている患者さんをみて、待合室を別部屋にすることもあるので、限界はあります。


繰り返しになりますが、

若年で持病の無い方の重症化は稀なので、落ち着いた行動を!

気をつけなければならないのは、年配者や持病のある人にうつして重症化させる可能性です。


一人一人の感染予防対策、他者に対する思いやりが、この異常事態を乗り切ることにつながるんじゃないかと思います。