SNS発信の医師4人集結のトークイベント、大須賀覚先生らにお逢いできて感激


朝日新聞withnews主催の「知って、届けて、思い合う~やさしい医療がひらく未来」


大須賀覚先生がアメリカからいらっしゃっいました



がん患者さんへの詐欺的な療法などが流行りつつあることは誠に遺憾。なぜ騙されしまうのか?、背景に何があるのか?

①学歴高く収入高い人ほど騙されているようで科学的根拠のない書籍などに頼っている傾向がある

②誰でも情報発信することでお金や名声を得られる時代になった

③極端、短絡的、意外な情報が魅力的に感じる時代

④正確で複雑な情報はたとえ正しくてもみてもらえない傾向



全体のテーマは

根拠のある医療情報の発信受信とは?

医師、メディア、情報の受け手(患者や家族)の望ましい関係とは?


大須賀覚先生、山本賢人先生(けいゆう先生)、堀向健太先生(ほむほむ@アレルギー専門医)、市原真先生(病理医ヤンデル)ヤンデル先生らによるトークイベント。


ためになる素晴らしいイベントで、多岐にわたり学ばさせていただきました。襟を正して明日からの仕事にも役立てたいです。


4人の先生から、私が学んだことを箇条書きにしてみました。


●SNSにより、人がマスメディアを介さず情報を得ることができるようになった。


だれでも情報を発信できるようになったが、それを翻訳したり検閲したりする者の存在も考えなければならない時にきた。


紙媒体の持つ強い権威性は、古い時代も、そして今の時代にも根強い。トンデモ極論本が売れる背景は、ここにあるのかも。


信頼できる情報は、

①断定的にいっていない

②複数の専門家が関わっている

③公的医療機関は複数の専門家が関わっているので大丈夫


さまざまなSNSの医療情報方法の中で、ツイッターはある程度の信頼性を保つことができるようだ。

なぜなら

①常に皆に監視されている

②他の専門家が見ていているから嘘だと批判を受ける

③間違うと炎上するから真偽がわかる


医者が話すエビデンスに富む話を、アナウンサーがわかりやすくナラディブに話すことが大事だが、うまく情報共有できてないこともある。


渋谷ヒカリエ34階・KDDIオフィスにて。



大須賀覚先生

がん研究者。2003年、筑波大学医学専門学群卒業。卒後は脳神経外科医として、主に脳腫瘍患者の治療に従事。その後、現行治療の限界に直面して、有効な治療薬を開発したいとがん研究者に転向。現在、米国エモリー大学ウィンシップ癌研究所所属。日本で詐欺的ながん治療が広がることに危機感を感じ、がん治療を解説する情報発信活動を開始。

Twitter:@SatoruO (フォロワー数26,000人)



市原真(病理医ヤンデル)先生

医師、医学博士、病理専門医。日本病理学会学術評議員・社会への情報発信委員。2003年、北海道大学医学部卒。国立がんセンター中央病院(現国立がん研究センター中央病院)研修後、札幌厚生病院病理診断科。現同科医長。著書多数。

Twitter: @Dr_yandel(フォロワー100,000人)


山本健人(外科医けいゆう)先生
外科専門医、消化器病専門医、消化器外科専門医、がん治療認定医ほか。2010年、京都大学医学部卒業。複数の市中病院勤務を経て、現在京都大学大学院医学研究科博士課程、消化管外科。「外科医けいゆう」のペンネームで2017年に医療情報サイト「外科医の視点」を開設し、これまでの総アクセスは800PV超。Yahoo!ニュース個人、時事メディカル、看護roo!、ケアネットなどで連載。

Twitter: @keiyou30(フォロワー36,000人)。


堀向健太(ほむほむ@アレルギー専門医)先生
医師。日本小児科学会指導医、日本アレルギー学会指導医/代議員。1998年、鳥取大学医学部医学科卒業後、現在東京慈恵会医科大学葛飾医療センター小児科。2014年、世界初の保湿剤によるアトピー性皮膚炎発症予防に関する介入研究を発表。ブログ「小児アレルギー科医の備忘録」。

Twitter:@ped_allergy(フォロワー42,000人)


URL: https://withnews-medical-sns.peatix.com/

朝日新聞withnews主催


会場で、市川衛氏とお会いできた。


一般社団法人メディカルジャーナリズム勉強会代表

NHK制作局、第1制作センター、科学・環境番組部、チーフディレクター



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