HIRO 脳出血、スポニチ解説


お笑いトリオ「安田大サーカス」のHIRO(40)が脳出血で入院していることを30日、所属事務所が発表した。「左脳室内出血」と診断され、一時は集中治療室(ICU)で治療を受けていたが、すでに一般病棟に移った。関係者は「症状は軽く、後遺症は残らないとみられる」と話している。

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 所属事務所によると、HIROは6月16日、自宅で強い頭痛を訴え、おう吐。すぐにタクシーで近所の病院に行き、頭部のCT検査を受けた。ここで「小さな影」(関係者)が見つかり、脳神経外科のある病院に緊急搬送された。「高血圧による左脳室内出血」と診断され、ICUで28日まで治療を受け、29日に一般病棟に移った。

 入院する前日の15日には頭痛がしていたというが、14日にテレビの収録で雨の中での撮影に臨んでいたため、風邪をひいたと思っていたという。

 出血が起きた「脳室」は、脳脊髄液が産生される脳内の空間の部位で、側脳室と第三脳室、第四脳室がつながっている。HIROの場合は、いずれかの左側面で出血が起きた。

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 再出血を防ぐため、今月半ばまで入院する予定。仕事復帰の見通しは立てず、しばらく安静にする。

 現在は自力で歩いてトイレに行き、病院食も食べている。26日にリーダーの団長安田(43)とともに見舞ったクロちゃん(40)は「いつもと変わらない感じでしゃべっていたので、ひとまずホッとした」と話した。手足のしびれもないという。

 公式ホームページによると、HIROは1メートル77で135キロ。以前から高血圧だった。昨年に24キロの減量をしたが、20キロリバウンド。「急激な体重の増減が悪影響をもたらした可能性もある」との見方もある。


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 医療ジャーナリストで医師の森田豊氏は、安田大サーカス・HIRO(40)が脳出血で入院したことについて「出血が脳室だったのが不幸中の幸いだったのではないか」と指摘。脳室は脳の中の空間部位。「空隙(くうげき)になっているところで出血が起きたので、血液が脳の神経細胞を圧迫したり、傷つけなかったとみられる」と説明した。(もちろん、どこに出血しても、出血の程度によって予後は異なりますが)


 HIROのように高血圧が脳出血を招くケースは多く「高血圧の人は血管が老化して出血しやすい。太っている人や塩分を取り過ぎな人、酒量が多い人もリスクは大きい」としている。


   脳室内出血でも、脳の実質内に出血が起こり、その血のかたまりが脳室の中に流れ込んで起こる脳室内穿破は重症化して怖いんですが、今回のHIROさんのは、脳室周りにある血管が破れて出血したので比較的軽症だったようです。


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