財津和夫さんの大腸がん


東京中日スポーツ朝刊に掲載しました。 

写真は同紙より。


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大腸がん。日本人ではS状結腸、直腸にがんができやすいとされている。男性では胃がん、女性では乳房についで罹患(りかん)率が高い。主な自覚症状は血便、下痢と便秘の繰り返し、下血、血便、腹痛などで痔(じ)と間違える場合も多い。



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<医師で医療ジャーナリストの森田豊さんの話> 

大腸は小腸から肛門までの臓器で、右の下腹部に上行結腸、横行結腸、左の下腹部に下行結腸、S状結腸、直腸がある。上行と横行のがんの場合、症状が出にくく、腹痛や腹部のしこりで見つかる場合が多い。

 一方、下行、S状、直腸のがんは便に血がまじったことにより見つかることが多い。がんが進行していると、腸閉塞(へいそく)を起こし、便が細くなったりガスが出なくなったりする。腸閉塞を起こしている場合、やや進んでいる可能性がある。腹腔(ふくくう)鏡手術は困難。開腹により、リンパ節も含めた大腸の部分切除手術になる。復帰までの時期は、術後に追加治療を受けるかどうかで異なる。

 原因については、肉などの動物性タンパク質や油ものなどの高脂肪食の摂取やあまり野菜を摂取しないことなどが関係。また、遺伝的に起こることもある。男女ともに大腸がんにかかる割合は同じで、60代が最も多く、70代、50代と続く。 


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