自分の性格を知って、うつ病を防ぐ!
気分障害(うつ病など)で治療をうけた人は急激に増加していて、約20年間で、2.5倍に。現在、年間約111万人以上になっている(女性は男性より1.67倍多い)。
世界的にも、ここ10年で、18%増加し、3億人を超えています(WHOによる)。
社会のストレス自体が増えたこと、我々がストレスに弱くなってしまったこと、そして、うつ病が世間に認知され、精神科、心療内科を受診しやすくなってきたことなどが、増加の背景にあると思います。
●「うつ」になりやすい人は、
あてはまれば当てはまるほど、うつ病になりやすい人ということになりますが、ただし、たくさん該当する人は、真面目で、責任感が強く、完璧主義で、気配りもある。すなわち、この人に仕事を任せておけば大丈夫だといわれる「誇るべき性格、仕事ができる人」とも言えます。そいう人には、たくさん仕事が来ますから、ストレスを抱え込んでしまうんです。
ですから、まず自分自身が、このチェックリストで多く当てはまる、すなわち、よい人であるかどうかをよく知ることが大切です。もしこのような真面目で、責任感の強い性格だと知ったら、対策としては、過剰な仕事を避け、できるだけいい加減にいきようとすることも大切だということです。自分でコントロールするのが無理なら、家族、友人、職場の上司が仕事とストレスをセーブしてあげなければならない。自分を知ることで、ある程度、うつ病を予防することができるんです。
逆にここに挙げたものに全く該当しない人、すなわち、いい加減・楽観的・ポジティブ・息抜きが上手な人は、概して、うつ病になりにくく、こういった人たちが、あまりいい加減に生きると、逆に仕事を失ったりするので注意が必要です。
●うつ病になるきっかけ
昇進、昇格、結婚などの一見、嬉しく、楽しいと思われることも、本人にとっては、責任が重大になりそれがストレスになってうつ病発症のきっかけになることがあるのです。
●うつ病の症状(2週間以上以下の症状が続いたら医療機関へ)
効果の高い抗うつ薬も多く作られましたから、当てはまったらためらわず、心療内科、メンタルクリニック、精神科を受診しよう。欧米では、心のかかりつけ医を持つ人も多い。