NMB48、山本彩さんとは、数年前から諸番組で御一緒する機会がありました。特に「NMBとまなぶくん」という番組では、若者に医学を学んでいただけるとても良い機会と私は考え、全力投球で6回ほど講義をしてきました。その後、しばしばツイートをくれたり、また、昨年11月大阪でのシンガー・ソングライターとしてのソロデビューコンサートを拝聴しにいったり、気付いたら、とても気になる存在になっていました。

そんな山本彩さんが、3月30日、幻冬舎から、エッセイを出したとのことで、移動中の新幹線の中で拝読させてもらいました。


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本を手に取った時は、私に娘がいたら同世代であろうさや姉が、どんなことを考えているんだろうか?くらいの気持ちだったんですが。。。

読んでいくうちに、さや姉の考え方や思想にどんどんと引きこまれ、これは私の生きてきた長い人生においても大いにうなずける!、人が生きていく上で読んでおくとためになる!、特に若い人には読んでもらいたい!、昭和的なドンくさい言い方をすれば、「人生の道しるべ」となるエッセイでは!と思いました。

 

エッセイの中で、さや姉は、自分のことを『面倒くさい性格』と言いながらも、『なりたい理想の自分を思い描いて、それに少しでも近付くために努力する。その過程が、今であり(中略)、今の自分がブレてしまうことは、将来の自分を惑わすことになる、、、』というしっかりとした心の中の軸の存在を感じました。

 

レインボーローズのサビの部分は、さや姉自身の人生のモットーだったと記載されています。

 

(以下引用)

明日世界が終わってしまっても後悔しない  

そう思える生き方をしたいと思った

いつだって僕は思いだす 

昨日の自分にサヨナラ

胸の奥に「無限の可能性」


 エッセイの冒頭にある、弱い己に打ち克つ心、『克己心』。この強い精神力と、同じところで満足せずに、常に前進する向上するという前向きな姿勢や努力があったからこそ、現在、大勢の人々に感動と鋭気を与えてくれる存在なのだと、その『すべての理由』が少しわかったように思います。


またこんな文章も書かれてあります。『無理だと思う自分に負け、喪失感や虚無感が押し寄せバラバラになりそうだった時に、自分を支えてくれたのは家族と友達』。私の53年間の人生を振り返っても、最も苦労をしたハーバード大学勤務時期の上司は、私が仕事で挫折するたびごとに、「家族と友達が最も大切だ」と何度も励ましてくれ、そのことを思い出しました。当時、自分で書いたエッセイを読み返してみる機会になりました。「私の目標は、友や家族を心から愛し、他人と比較してうらやんだりねたんだりすることなく、有意義な人生を送ること、自分自身の価値観、人生観をしっかり持ち、時にそれが他人と違うものであっても、自分を見失うことなくしっかりと生きていく」、何十年かぶりに初心にもどりました。


古い自分のエッセイ

 


 『常に挑戦』、『満足しないことが一番』と、さや姉。


さや姉には、国内のみならず国際的にも大きく羽ばたいていただき、世の中の一人でも多くの人を元気で健康にしてもらいたいと願うばかりです。

 

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