スギ花粉症、日本の経済を脅かす国民病

 

これまで花粉症でなかった人も、いつかかるかわかりませんので、理解を深めておいてもらいたいです。

 

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花粉症の症状

鼻の症状:くしゃみ・鼻水・鼻づまり

目の症状:かゆみ、充血、涙

思考力や集中力の低下、不眠、うつ(約60%の方で)

スギ花粉だけとってみても年間5000億円の経済損出(医療費、マスクなどの医療関連費、そして患者の労働生産性の悪化による損失を足し合わせると)

 


花粉というそんなにわるさをしないものに、身体が過剰に反応してしまうことが原因。

最近の調査によると、成人の約40%、そして、子供でも、約30%が花粉症にかかっているという報告があるぐらい、まさに国民病です。

 

花粉症が増えている理由、注目の治療

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花粉症患者は増えています。

 

第一に、花粉の量自体が増えている

スギ、ヒノキなどは、樹齢30年ぐらいで、さかんに花粉を飛ばすようになります。樹齢31年以上のスギの林の面積は、1980年ごろから多くなっている。

 

第二に、大気汚染などが影響している

「大気汚染」車の排気ガス中の微粒子や炭酸ガスが原因となって、花粉症などアレルギーを起こしやすくさせている。PM2.5が花粉と一緒に存在すると、花粉が細かく砕かれ、より花粉症を引き起こしやすくなることも知られている。 

また、舗装道路が増えたことで 雨とともに土の中にしみ込むはずの花粉が、アスファルトの上に残り続けるようになったことも花粉症増加の原因です。

 

注目の花粉症の抜本的治療=舌下免疫療法

 

これまでは、花粉症の治療というと、症状を和らげる内服薬、点鼻薬、点眼薬が主だったが、これはあくまでも対症療法で、抜本的な治療法ではない。

花粉症の抜本治療は、アレルギーを示す花粉に徐々に体を慣らせていく、体をなじませていくもの。近年、舌下免疫療法という画期的な根治療法が普及しつつあります。(スギ花粉に対するもの)

スギ花粉を薄めたエキスの薬を滴下します。2分間舌下において、その後、飲み込みます。最初の一か月は、毎日一回、徐々に間隔を空けていって、2年ぐらいで、約8割の人に効果があるとされています。2014年10月から健康保険の適応になりました。副作用として、まれに喘息や咳などを誘発する例が報告されていますが、その数は12%にとどまると言われています。

1月から5月は治療を開始できない時期です。スギ花粉の飛散が始まる3ヶ月以上前から治療を開始すると効果的です。だから夏以降に治療を開始。

 

意外にこんな人が花粉症になりやすい

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鼻毛は、フィルターの役割をしていて、花粉の鼻粘膜への侵入をある程度、防いでいてくれる。美容上の理由で切るとしても、鼻の穴から出ているところだけを切るべき。


英スウォンジー大学の研究によると、人差し指と薬指の長さは、お母さんのお腹の中にいたときに浴びた女性ホルモン、男性ホルモンのバランスによって決まり、女性ホルモンが多いほど、人差し指は長くなる。女性ホルモンは反応し過ぎるとアレルギーにつながることがあるため、人差し指が長い人は、花粉症になりやすい。ちなみに、薬指が長いと、男性ホルモンの影響を胎児のころに受けた影響が強く、男らしい性格になり、スピード違反などの交通違反などを犯しやすいという統計もある。(ドイツマインツ大学の研究)


犬や猫の毛には花粉が付きやすいので、外出時の散歩などをしてから部屋に入れると、気づかぬうちに部屋の中に花粉を持ち込んでしまう。

 

最後に、目薬をしたあと目とパチパチしてはいけない!

ある医療メーカーの調査で、9割以上の人が、正しい点眼ができていなかったということがわかりました。多くの人が、目薬をした後、目をパチパチしていたのです。これは間違いです。目薬を差したあとは、しばらく目を閉じて、差した目薬が鼻やのどに流れないように、目頭を軽く押さえる、というのが正しい方法です。目頭には、鼻涙管といって、目から生じた涙を、鼻やのどに流す管があるので、そこを軽く押さえないと、せっかく差した目薬が、鼻やのどに流れていってしまいます。また、目をパチパチさせると、目薬が目全体や患部に行き渡ると思いがちですが、この方法では、薬が目の外に流れ出てしまい、十分な効果が得られなくなってしまいます。また、点眼薬をさす際には、手を洗ってから、そして、容器の先が、目やまぶたや、まつげに触れないようにします。

 

 参考資料