十数年ぶりに、京都に。
元禄バーの電話番号が、携帯に残っていた。
父に教えてもらった店。
京都駅から電話。
「元禄バーです。どちら様ですか?。」
「森田です。」
「お待ちしてます。」
場所を思い出しながら、元禄バーに。
会員制という表示でおそるおそるドア開ける。
お嬢様〔ママ〕と再会。
ママのお母様と父は、同じ歳。92~93歳。
写真はかなり前のもの。
十数年前と何も変わっていない。
レトロな雰囲気に気持ちが落ち着く。
湯島の琥珀バーと、相通じる感じ。
会員制だが、「この黒電話の番号を知っている人は会員以外いないから、お客様」と、お母様が以前言っていた。
ママのお祖父様が、初めて100年の店。
何も変わらず。だから、大正時代と同じと。
ママが特別カクテル作ってくれた。
狩野英孝さん関連のカクテル→そんなんじゃない。
京都は、以前、学会でよく来ていた。
でも、確か、最後に来たのは、十数年前の日本内分泌学会研究奨励賞受賞をいただいた時。在米時の研究が評価され、超嬉しかった。
この賞いただいた人のほとんどが、今、大学教授になっている。
私はちと変わった道を進んだが、研究者だった時の気持ちに戻ったような、タイムマシンの時間でした。