「医進薬新 夢のメディ神殿2017(毎週日曜、BS日テレ)」。「がんと新薬」「痛みと新薬」「精神・神経系疾患と新薬」に引き続き、明日の第四回は、「自己免疫疾患と新薬」です。佐藤弘道さんと進行役(監修兼任)をつとめます。


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専門家のお二人にインタビューしています。

慶応義塾大学病院 院長

リウマチ内科、竹内 勤教授

慶応義塾大学病院

リウマチ内科、金子祐子講師

 

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自己免疫疾患は、免疫システムが正常に機能しなくなり、自分の組織を攻撃してしまう病気。


主な疾患は、関節リウマチや大腸・小腸に炎症が起こり、下痢や出血に襲われる炎症性腸疾患や女性に多い甲状腺の病気の橋本病、バセドウ病などがあります。


自己免疫疾患の中でも、画期的な新薬が登場した関節リウマチや炎症性腸疾患は、治療満足度や薬の貢献度が高い疾患です。


「多発性硬化症」と闘う、落語家・林家こん平さん

「多発性硬化症」の原因は、免疫の異常によって起こるとみられています。

こん平さんが倒れたのは13年前。当初は原因がわからず、さまざまな検査をしてようやく判明したのが、原因不明の難病「多発性硬化症」でした。

襲われた症状は手足のマヒなど。一時は噺家の命である声も出せませんでした。

懸命に病気と闘うこん平は、薬の服用とともに、リハビリを兼ねた趣味の卓球で体を動かします。

こん平さんからのメッセージ

「良いことを、どんなことでもやってみようと思っています。一生懸命やりますから、みなさまよろしくお願いします!」 


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解明が進む「関節リウマチ」

「関節リウマチ」は、進行すると関節が変形して固まってしまう病気です。

しかし近年、免疫の攻撃を止める治療薬が次々に生まれています。

治療薬開発のポイントは、病気が発症するメカニズムなどの解明が進んでいるかどうか。

「関節リウマチ」の場合、免疫が自分を襲うのを抑えられるか、治療のターゲットがわかってきているかどうかがポイント。「関節リウマチ」は完全ではないが、だいぶ分かってきました。 


治療のキープレーヤー T細胞

「免疫細胞」のT細胞は、免疫の司令官と呼ばれています。それは、胸腺という臓器で「自分」と、外敵などの「自分でないもの」を区別する「教育」を受け、合格したわずかな細胞だけがT細胞として、他の免疫細胞を指揮する役割を担うからです。

「関節リウマチ」は、免疫の攻撃ターゲットが病原体から自分自身の関節に変わったものです。

「関節リウマチ」には、攻撃を止めるポイントがいくつも存在し、「T細胞活性化調節薬」など、新薬が登場しています。

今回注目した司令官のT細胞は、第1回(がんと新薬)で紹介したように、がんの発症を防ぐことに関連していることが分かってきています。

さらに昨年紹介したエイズで、なぜ免疫不全になるのか。

HIVというウイルスが司令官のT細胞を死滅させてしまうからなのです。


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番組の詳細は、

http://www.bs4.jp/ishinyakushin2017/


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番組QUOカードできました。