「医進薬新 夢のメディ神殿2017(毎週日曜、BS日テレ)」。「がんと新薬」「痛みと新薬」に引き続き、明日の第三回放送は、「精神・神経系疾患と新薬」です。佐藤弘道さんと進行役(監修兼任)をつとめます。


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脳の病気「うつ病」

「うつ病」は、日本人の15人に1人が生涯に1度は経験すると言われています。「うつ病」は、誤解している人も多いですが気の持ちようや精神的な弱さで起こるのではなく脳に対するストレスや、脳の機能の異常で起こることが分かってきました。

「うつ病」は、脳内の 「セロトニン」や「ノルアドレナリン」などの「神経伝達物質」の量が少なくなり、働きが悪くなっていると考えられているので、神経伝達物質の量が増え、脳の活動を活発にしたり、神経伝達物質の「放出自体」を増やす「抗うつ薬」を服用。

「うつ病」も、重要なのは早期発見。早期の治療と休養によって、回復できる可能性が高い病気です。

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診断が難しい「双極性障害」

「うつ状態」と「そう状態」が交互に現れる「双極性障害」は診断が難しく、「うつ病」とは治療薬も異なります。「光トポグラフィー」と呼ばれる近赤外線を利用した測定器で、脳の血流量の変化を数値化することで診断のサポートとなり、治療に効果を発揮している。 

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誤解が多い「統合失調症」

統合失調症の治療は、周囲の理解が重要です。社会復帰を目指して、治療が行われています。考えや 気持ちが、まとまらなくなる精神疾患で、原因は、はっきりとは分かっていません。約100人に1人は、かかると言われ特殊な病気ではありません。

特徴的な症状は、妄想や幻覚などです。治療薬の「非定型抗精神病薬」は、ドーパミンだけでなく他の神経伝達物質も、バランス良くブロックするため、「副作用」が、起こりにくい傾向があります。また、薬物療法とリハビリテーションを組み合わせることで 治療効果を望める場合もあります。

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メディカルケア虎ノ門の五十嵐良雄先生。国立精神・神経医療研究センター、精神保健研究所の中込和幸先生にお話を伺います。


番組の詳細は、

http://www.bs4.jp/ishinyakushin2017/