パリの日本人ソムリエ&料理人と出会い、人の生き方について考える機会を得た。
宮崎基さん、27歳。大学3年の時、このままではいけないと考えて、貯金70万、親からの仕送り無しで、渡仏。日本料理屋でバイトしながら、仏のソムリエの資格取得。
そして現在、パリ凱旋門の隣にあるL'ATELIER de Joel Rebuchonというミシェラン一つ星レストランで勤務。六本木ヒルズなどにも支店多数あるが食材や料理はココが最高と何人かに教えてもらって来た。
宮崎基さん曰く、真の料理人になるには今の日本では難しい。封建社会の存在で包丁握るのに時間がかかりすぎる。技術を学ぶには、能力主義、効率主義を重視する海外しかない。料理人は腕が勝負と。そして料理の技術や味覚は、フランスが原点と。
なんか、ドクターXみたいな、料理人X。
一匹狼。
(ちなみに、シリーズ4のノベライズ本発売予定中→余計な情報でした)
フランスで腕を磨いたら、数年後には、ニューヨークなどの都市で、食と味覚の啓蒙のため、頑張りたいと。
「日本に戻らないのか?」と尋ねたら、アメリカ人等に味覚を啓蒙することが目標と。世界の人々の味覚や食を変える一助になりたいと。日本人の味覚と食は、すでにかなり前にレベル高くなっているから、もっと別の場所で活躍したいと。
いわゆる窓際族と称する、事なかれ主義のはびこる日本の若者社会の中で、古い考えの私は感銘を受けた。
以下は、今夜、経験した事のない料理だったから載せてみた。
美味しい食べ物やレストランを、友人がブログやfacebookに載せているのを見るのは大好きだが、自分で載せるのは何故かあまり好きではない。でも今日は特別。なぜなら宮崎基さんが、なぜ渡仏したかがわかる料理の質の高さだからだ。
ドクターX、いやいや、料理人Xの腕前をお見せしよう。
まずは前菜。
フォアグアのムースに、チーズの泡がのってる。
次はサーモンの土台にキャビアがのっている。金粉も。
ラビオリの中に白身魚。
ここでロマネコンティが50万円することを確認した。宮崎基さんに「飲む人いるの?」と聞いたら、年に一人ぐらいと。飲む必要ないと。10年ぐらい前に父に一杯飲ませてもらったことあるが、美味しさ、全くわからなかった覚えがある。
続いて帆立貝のトリフ載せ。
最後はミニバーガー(フォアグアと牛肉)。ここで、なぜか、オーナー出てきて、「マクドナルドと同じ」だと。
なんでここでオーナーが出てくるのか不明。これを頼むと必ず言うら
最後はチョコレート、カロリー満タン。旅行中は気にしない。
すべてフランス語のメニューで、最初は頑張って読み込んでいたが、途中から、宮崎基さんのおかげで楽しめた。
食事はともかく、宮崎基さんのような大望のある若者に頑張ってほしい。
どんな社会でも、腕を磨き、現状に満足せず、願いを保つことが大切だと感じた。
かなりのリスクと努力を伴うが、宮崎基さん、活き活きしてた。
こんなブログを書く私は、ドクターXロス症候群に罹患しているんだろう。