先週末から日本各地で豪雨が降り注ぎ、大雨による土砂災害、川の氾濫による洪水などが起こりました

 

奇しくも、町ごと水没したり、工場の爆発が起こった界隈が僕の故郷です

 

 

(写真:産経新聞から https://www.sankei.com/west/photos/180709/wst1807090012-p1.html

 

 

生まれは東京だし、高校卒業後は各地を転々としているので生粋の岡山人とはいえないのかもしれませんが、今も両親はじめ家族がそこで生活しています

 

小・中学校や高校の同級生が災害に巻き込まれる姿をSNSで見かけ、切ない気持ちになっていました

 

特に、今回の集中豪雨で水没した真備町を中心に、周辺には多数の友人宅があり、完全に自宅が水没してしまったという声もたくさん届いています

 

 

もしかしたらDMATとして出動するかもしれないと思い、身構えていたのですが、中国地方ないし隣接のDMATでまかなわれたようです

 

基本的に、DMATは被災都道府県の要請で動きます

 

要請されなければ出動しませんし、勝手に動けばむしろ混乱を生むので、お達しに従います

 

そういうわけで

 

「できることがあればしたい」

 

そんな気持ちだけが募ることになります

 

 

自分が行きたい時に行くのがDMATではなく、必要に応じて派遣されるのがDMATです

 

当たり前のことではあるのですが、今回改めて痛感しました

 

 

 

基本的にはDMATは日陰者ですから、どこの組織から誰が派遣されたかといったことが公になることはないと思います

 

ただ、救急医の友人たちのSNSから各地で活躍してくれている姿が見えてきて、励まされます

 

本当に感謝しています

 

自分も別ルートで何かできることを探さなくては・・・

 

 

 

こうした災害時、遠くからできることは限られています

 

いろいろやろうと思ってしまうのですが、必要十分なことをしなくては被災地にかえって負担を強いることになるので、注意が必要です

 

例えば、支援物資を呼びかける市民団体があります

 

行政と適切に連携を取っていれば良いのですが、そうでない場合は、全国から次々と送られてきた物資が分配されないまま積み上げられ、通行の邪魔になるといったことも発生しています

 

募金も、信頼がおける団体や行政窓口にしなくては、被災者に届かない可能性もあります

 

募金詐欺が発生する可能性も否定できず、悲しい気持ちになります

 

 

 

情報がまだまだ統合されておらず、何がどれだけ不足しているのかという実情を把握するのにすら時間がかかるので、発災直後における心構えとして、一つ提案しておきます

 

それは

 

「応援する気持ちを持ち続けること」

です

 

 

喉元過ぎれば……とはよくいわれますが、すさまじい速度で復興する部分がある反面、爪痕が残り続ける部分もあります

 

災害からの復興というのは当事者と外野にギャップが生まれる部分があるところだと思います

 

 

せっかくどこかに納税するなら被災地をふるさとにしてもらったり、今後旅行先に被災地を選んでみたりという応援を長年続けると、喜ばれるのではないかと思います

 

 

 

 

あと、僕は現地でボランティアに励む人の安全も気になっています

 

先日、雨が上がったその日に、地元中高生のボランティアが崩れた家屋の掃除などをする様子をTwitterで目にしました

 

とても尊いことなのですが、彼らの姿はTシャツに短パン、スニーカーでした

 

ぬかるみに足を取られたら大変ですし、瓦礫などで四肢に怪我を負ってしまいます

 

中高生であれば破傷風のワクチンを定期接種しているはずなので大丈夫!

とはなりません

 

下水まで湧き出ている状況下ですので、なるべく皮膚が傷つきにくい格好が良いと思います

 

もちろん破傷風のワクチンを追加接種していない成人は余計に注意しなくてはなりません

 

 

そして7月の猛暑のなかの作業です

 

熱中症にも気をつけなくてはなりません

 

怪我をしにくく、かつ通気性の良い服装

が肝心です

 

 

助けに行った自分が助けられる側にならないことは最も重要なことだと思います

 

これは自分の家や勤務先の掃除をするときにも同じことが言えますので、作戦「いのちだいじに」で乗り切ってほしいと思います

 

 

個人的に、現時点では友人に提供できる物資をリストアップして送りつつ、少ないながら金銭面でしかるべきルートに援助しようと考えています

 

先は長い