おこしいただきありがとうございます★
救急医です ヘ(゚∀゚*)ノ



大阪府の某ソルジャー系病院で研修を送り、福岡のERで修行

現在は大阪の某救命センターで頼れるイケメン医師目指して日々奮闘中★★



ブログは研修内容や病院のこと、日々思うことをまとめております



対象は


医学生、研修医、医者になろうと思っている人
そして研修医や救急に興味がある人

のつもりです・・・


テーマ
ギラギラ研修医 ・・・研修医時代の毎日 完結
ギラギラ研修医ER ・・・ERの出来事 ER'はその続編
島流し@UWAJIMA ・・・僻地研修の様子

書籍 ・・・コレは!!と思う書籍
どーでもいい話 ・・・その名の通り

どーでも良くない話 ・・・広く一般に知って欲しいアレコレ
治療の常識非常識 ・・・治療に関する「へぇ」
限定記事 ・・・全世界に発信するのには申し訳ない話題

家の話 ・・・本邦初公開★救急医の自宅訪問コーナー

お酒 ・・・好きなお酒に関するアレコレ

何食べてんの? ・・・救急医の食生活に迫る



コメント歓迎します!気軽にメッセージを下さい☆


実際のところどうなの?みたいな質問があれば実際のところをお伝えいたします




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  • 24 Sep
    • ブログが滞り・・・

      ブログが滞っておりましたが・・・ 実は・・・  子供が産まれました!!   無事出生できて本当に良かった(>_<)  息子一号は言葉がまだあまり出ないのですが、自分がお兄ちゃんになった自覚が芽生え、毎日一生懸命にあやしてくれます  お姉ちゃんは流石の貫禄≧(´▽`)≦   ようやく人口増に貢献できたと思う一方で、マンツーマンを超えた子育てをどうするかということに真剣に向き合う毎日です  とりあえず、産休は取らない方向で働き 毎日子供の送り迎えして、職場のみんなの協力を仰ぎながら育みたいと思います  色々ここに書きたいこともたまっているのですが、ぼちぼちとやっていこうと思います★

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  • 10 Sep
    • 研修医の結婚式にでた!

      昨日、京都で研修医の結婚式がありました   当院は日本有数の忙しい研修病院として知られています そんな研修生活のなかで結婚披露宴の準備をするというのは大変だったと思います  僕も経験者ですが、寝ても覚めてもアレコレ考えていたことを記憶しています 大変だけどできないことはないので、僕も彼を応援していました  昨年度、その研修医から面談の中で 「結婚をしようと思うんです」 「僕と?」 「違いますよ!お付き合いしている女性とですw」   という相談をもらい、様々アドバイスをしましたが、その後 「出席して乾杯の挨拶をしてほしい」 という依頼を受けました  「もっと偉い人に頼めよw」 って言ったのですが、参列者でぼくが2番目に偉い人だと言われてしまいました(ぼくより偉い部長が参列するがあとは同期や友人)  部活の後輩の結婚式で挨拶したことはありますが、職場の人の上司として挨拶するとなると緊張します なんとなく施設を背負うような… 僕もそんな立場になっちゃったのか   両家ご両親は僕の人となりも知らないでしょうし ええんかな僕で…    直前まで何喋ろうか悩みましたが、終わってみれば新郎の両親にもよろこばれ、やってよかったなという感じでした 普通に挨拶してもおもしろくないので、僕はだいたいいつも「ジョジョの奇妙な冒険」から言葉を借りてお話ししています  Twitterでその旨書いたところ、挨拶文を残して欲しいとリクエストがあったので、ここにのっけておきます 原稿を作るタイプの人間ではないので、しゃべった内容と若干異なるかもしれませんが、助詞の使い方程度だと思うので、まぁそんなことしゃべったんだなと思って眺めて下さい たぶん参考にならないと思いますので、間違っても乾杯のあいさつのテンプレなんかにつかっちゃだめですよ   以下挨拶 ◯◯君、◯◯さん結婚おめでとうございますご両親並びに両家親族の皆様にも心よりお祝い申し上げますただいま紹介に預かりましたやっくんです年長の方々もいらっしゃる中、恐れ多くも、ご指名頂きましたので乾杯の音頭を取りたいと思います じゃぁかんぱーい!というのも少しさみしいので、簡単にご挨拶申し上げたいと思います。どうぞ一旦おかけになって、聞いていただければ幸いです。長々とはしゃべりませんので、幾許かの時間を下さい。 改めまして、本日はこのように華やかなパーティーにお招きいただいた事、お礼申し上げます。 私は紹介頂いた通り、研修委員長として、研修医のお世話…というと上から目線すぎるかもしれませんが、どうすればより成長ができるか、彼らが良い研修生活を送れるかということを考える立場にあります。また先ほどご挨拶申し上げました部長◯◯の元、救命救急センターで救急医として研修医とともに日々診療に従事しております。 日本でも有数の忙しい研修病院として知られておりますが、そんな中で披露宴に皆を招く準備をするというのは相当大変であったと思います。私も研修医時代に同様の経験をしましたので、ありがたさも身にしみます。 日々◯◯君と接することも多く、一緒に働く中で◯◯君の人柄に触れますが、先ほど部長が述べた通りで、今後の結婚生活もうまくやっていくのだろうと心配もしていません。そんな◯◯君を前にして喋るのもなんですが、人生の先輩からということで、一つ言葉を送りたいと思います。 よく結婚はゴールインと表現されます。しかし私は全くそんなことはないと考えております。本日から2人で歩み出す、まさに船出、旅立ちの時です。それゆえ常に先を見ないといけません。今後さまざまな困難があったり、壁に当たる事もあるかもしれませんが、2人手を取り、着実に乗り越えていって欲しいなと思います。 何が成功かというのは人それぞれかもしれませんが、一つの参考に、先人の言葉を借りてヒントを伝えたいと思います。アメリカの実業家、スティーブン=スティールが次のような言葉を残しています。 真の失敗とはっ開拓の心を忘れ、困難に挑戦することに無縁のところにいるものたちのことを言うのだっ 力を合わせて、常にチャレンジャーとして、2人の人生を切り開いて行って欲しいと願っています。本日のパーティが盛会であるように、挑戦し続けることできっと素晴らしい結婚生活が待っているのではないかと思います。 それではそろそろ乾杯をと思います。みなさま、目の前のグラスをご覧ください。綺麗な黄金色の液体のなかに、ゆっくりと細かく美しい泡がたちこめています。CAVAというスペインのお酒ですが、シャンパーニュと同じように瓶内二次発酵が行われ、瓶内で熟成されているのが特徴です。たくさんの炭酸ガスが産生されます。ところでみなさま、この綺麗な泡がどのくらいの数発生しているかご存知でしょうか? 理系人間であれば溶存ガスの圧力から体積を計算して、一つ一つの泡の大きさからその数を求められるのかもしれませんが、本日はそのような無粋な話はやめておきましょう。実はこの泡、夜空に見える星の数よりも多いと言われております。古くから人は星に願いをかけてきましたが、本日はまだ星空は見えておりません。本日はぜひグラスの中の泡にみなさまの願いを込めて、凝縮させて乾杯できればと思います。数が多いぶん願いも届きやすいかもしれません。 それではみなさまご起立ください。私につづき、ご唱和いただければと思います。お二人の幸せ、両家ご両親ご親族のますますの発展、ご出席のみなさまの健康その他全ての願いを込めまして 乾杯!  以上 スティールのくだりは気づいた人だけ笑ってくれましたw 

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  • 05 Sep
    • しゃべり倒す9月

      気がついたら9月になっていました 朝夕と寒くなって来ましたよね・・・ 血管病変が増えそうで怖いです  みなさま気をつけてお過ごし下さい  僕はというと、最近は通勤片道10kmくらいを自転車で往復しているので、お尻が痛くて仕方ないです でも有酸素運動を繰り返しているので、血管病変に強い体に日々変化を遂げていると信じています  先月誕生日祝いにと、ついにロードバイクを買ってしまいましたので、最近楽しくて仕方ありません≧(´▽`)≦ 楽しいのですが、やりすぎて筋肉が悲鳴をあげているので、健康的なのか不健康的なのかわけわかりません・・・  ちなみにこちらが僕のロードちゃんです   買ってよかった!!!(>_<)    さてさて まじで9月になってしまいました  9月は救急の日があります 特にそれにちなんだイベントはないのですが、9月はとにかくいろんなところでしゃべりまくる一月になりそうです   まずは敗血症についての講演が一つ それから救命士専門学校での講義があって 研修医の結婚式での乾杯の挨拶   これまでも何度か後輩の結婚式での挨拶やらなんやらお願いされたことがあります・・・ すべて「ジョジョの奇妙な冒険」の偉人達の言葉をかりてご挨拶申し上げて来ました これまでは第5部のキャラクターの言葉を借りていたのですが、数年前にブチャラティの言葉を用いて挨拶したとき、結婚式場のカメラマンが大ファンだったらしく、披露宴の最中に大興奮して僕に話しかけてきたのは良い思い出です   今回はどうしたものか・・・ 奇しくも健婚式は救急の日  僕は救急の日にちなんだ無難な挨拶をしてしまうのでしょうか それとも、その日にサーブされたシャンパーニュについての豆知識に絡めたアドリブたっぷりの挨拶を提供するのでしょうか はたまた、やはりジョジョに走ってしまうのでしょうか  結婚式まであと4日・・・ どないしよ   これはという名言がありましたら是非ご教授ください・・・

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  • 30 Aug
    • 誕生日週間からの日常

      なんてこった あっという間に8月が終わろうとしている・・・( ̄Д ̄;;  先週僕は夏休みをとって、親の夏休みの代わりに実家で勤務するというわけがわからないミッションを行っておりました なんとか病院に入り込めたのではないかと思いますが、いつもと勝手が違うことに戸惑いを隠せない数日となりました  思い出深いイベントとして、多数傷病者搬送ということも経験 状況が全くわからない交通外傷で、とりあえず8人傷病者がいるから何人か受けて欲しいという消防からの依頼でした 一応トリアージでは全員緑ということ  じゃぁ半分・・・ということでセカンドコールを待つことにしたのですが・・・・  セカンドコールがなく詳細不明なまま突然来院する救急車 あれ?緑じゃねーの?なんでバックボード固定なの???  些細なことですが、CSCAの立ち上げを地域でやっていかねばならないと痛感した出来事でした  そして夕方で放射線科スタッフや看護スタッフが帰ってしまうので、それも誤算 スタッフを帰してあげなくてはいけないというポジションにつくと色々考えることが増えます   救急をやるって大変なことだなぁとしみじみ思いました  さて、そういうわけで貴重な経験をした先週でしたが、無事父は皆既日食を拝むことができて、写真も撮れて帰国≧(´▽`)≦ よかったよかった★   本当は僕もいきたかったけど、また次の機会に・・・  実は両親が帰って来た日が僕の誕生日だったのですが、親は日食の興奮と時差ボケとで意味不明な状態になっており、僕の誕生日をすっかりわすれていました 思い出したかのように 「あ、おめでとう」 って言われて終わりましたw    一方妹は仕事の合間にケーキを持って来てお祝いしてくれました   持つべきものは可愛い妹です  というわけで僕の日程はこんな感じ⬇︎  8月20日 仕事終わって実家へ8月21日 実家で仕事8月22日 実家で仕事8月23日 実家で仕事・当直8月24日 午前4時 親帰宅     僕の誕生日     当直明けで大阪へ  アレヨアレヨというまに年を重ねてしまいました( ̄Д ̄;;  仕事が終わって、大阪に戻ってきたら、職場の先輩とパーティー カロンセギュールの2000と2009です 贅沢・・・   美味しい余韻を旨に、この週末はJATECのインストラクターをして夏休みが終了しました  って・・・ 休んでねぇ!!ヽ(;´Д`)ノ  夏休み明けは月曜日に当直して 昨日は映画スパイダーマンを観て 今日は屋久島に来て  なんだかんだ日常が進んでいます

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  • 14 Aug
    • 仕事あれこれ

      最近文筆家みたいになってきました・・・ 文章ばかり書いています   こんなんでいいのでしょうか( ̄Д ̄;; 多分医師の人生においてそういう時期なんだろうと自分を納得させています   論文はようやくoriginal articleを投稿しました  BMJ系のEmergency Medicine Journalにチャレンジ 蹴られたらまたどっか考えますが・・・ お願いだから通って  コラムみたいなのばっかり書いていて、まともな実績が無い医師みたいにはなりたく無いので・・・ 論文はまた次のテーマ目指して頑張りたいです    一方、雑誌の依頼原稿は結構増えてきました  先日、「日本医事新報」の巻頭コラムをお願いされたので、快諾すると同時に原稿を送る・・ 僕はできる子≧(´▽`)≦  あと南山堂の「治療」という雑誌で、家庭医と救急医の特集をやるらしいので、感染症治療に対する救急医の視点を書きました そのうち掲載されるはず   羊土社のレジデントノートからは安定して原稿依頼が来ます 毎月組まれる特集で、僕に需要があるとか、編集者と僕がたまたま仲良しといった事情があるとお願いされます 音羽の大野博司先生からジャブが来たのでそのうち依頼が正式に来るはず・・・   羊土社からはもう一件、友人総合内科医の平島修先生が書籍を出版されるらしく、そのなかの一部の執筆依頼をされました  ある日突然抱きしめられて 「いつもありがとう!今回もよろしくね!!」 「な・・・何が!?」 「いいのいいの!そのうちわかるから!!」  って言われたのがなんだったのか不明でしたが、執筆依頼が送られてきて納得しました・・・ 医療面接と身体診察について現場の医師によって書かれた実践的な本になる予定です 学生、研修医の強い味方になるはずです★ 出版は来年3月らしいので頑張ります!   あと、ブログをまとめたような本が出ます 多分そのうち近いうち  これも昨年から話を持ちかけられて停滞気味だったのですが、ようやくゲラ刷りができました  ていうか、本当に需要あるんでしょうかね・・・(・_・;)   同じくアメブロやってて、それを元に教科書みたいな本を出版した先生もいるんですよ それに比べたらなんというかあまり実用的なものではなく、どっちかというと読み物的な感じなので、どうなのかなという・・・   まぁ読みながら「うふふ・・」ってなりつつ、たまに「へぇ」ってなり、野糞したくなったらお尻も拭けるような本になればいいなと思っております 詳細決まったらまたお知らせ致します

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    • 面接面接ぅ!

      来年度の初期研修医を選考するための試験が始まっています  当院は小論文と面接が課せられます これでマッチング順位を決めねばならないので、面接にも力が入ります   何を基準にしているかと言うのを公開するわけにはいきませんが、僕が大事だと思っていることを書いてみます   ①身だしなみ これは当たり前といえば当たり前の話なのですが、僕はきちんと着こなせているかという点を気にします 普通に身なりを整えていると、普通の点しかあげられません スーツに着られているとちょっとねと言う感じです 普段からある程度身だしなみに気を使っているかどうかと言うところは、ボタンの止め方やネクタイの選び方、靴の状態などに現れます 僕が見たいのは、その時どうしているかではなくて、普段どうしているかです  ②言葉遣い 正しい日本語を使用しているかどうか 応対が丁寧で嫌味な感じを与えないか はっきり話せるかどうか 日本語の選択が適切か  などが気になります これも普段の所作がでますので・・・  基本的には医師免許を取って勤務を始めたら患者さんからはプロフェッショナル扱いですから、プレゼンはきちんとできるようにして欲しいところです 広くいろいろな経験をする中で、「他人に向けて話す」という機会を大切にしてほしいなと思います  ③困った瞬間の対応 僕はあえて答えにくいだろうなと思うことを尋ねます 少し話に矛盾があれば容赦なく突っ込みます  見たいのは、どれだけ揺るぎない考えを底に持っているかと言うことです その場を取り繕う能力も大事ですが、一貫性は大事な要素だと思っています また、何らか根拠を求めたときに、どのくらい説得力のある回答をできるかと言う点も見たいところです  ④熱い気持ち 正直これがないとどうにもなりません マッチングとはいえ、結婚みたいなもので、情熱がないと相手のことを欲しいなどとは到底思えません    というわけで あまり事前の対策がやりにくい点を評価できればいいなぁと個人的には思っていますが、面接って難しいですね・・・  自分もかつて大学入試や就職の時に面接されましたが、どんな評価をされたのか気になります  大学入試の時はグループ面接でしたが、覚えているのは 面接官「サックスをされているんですねぇ。サックスという楽器について教えて頂いてもいいですか?」僕「はい是非。何分いただけるのでしょうか?」面接官「え・・・じゃぁとりあえず1分でw」 というくだりがあったのと 面接官「どうしてうちの大学に来ようと思ったんですか?」学生A「漢方が有名で・・・」学生B「漢方やりたくて・・・」学生C「漢方の勉強に興味があり・・・」僕「水と空気と米と酒と魚が美味しいと聞いたからです」面接官「www」 というくだりがあったことです こんなんでも受かったので世の中わかりません    当院の面接ではきちんと採点基準があって、それに沿って採点します 僕の意見が完全に通るわけではありませんし、何かに気をつけていれば必ず高得点というものはありません ですが、たぶん充実した学生生活を送って、広くいろんな人や機会に触れた人ほど、良い印象を得られることは間違いないと思います  学生のみなさん ぜひ夏休みはいろんな経験をして楽しんでください★

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  • 12 Aug
    • 学生見学が来ています

      みなさん 夏休み楽しんでいますか?  まぁ普通の一般人は1ヶ月丸々バカンスなんてことはないでしょうけど・・・   学生さんたちは夏を満喫していますよね★  そんな夏を満喫中の学生さんたちが、続々と当院に見学に来てくれています 上半期、あちらこちらの病院説明会に参加して声をかけた人も来てくれて、出会いは探しに行かなくてはならんなと思っているところです  当院はお盆も何も関係なく、通常運転ですので、ぜひお盆や8月後半に時間のある学生さんは見学に来ていただければと思っています≧(´▽`)≦  先日、そんな学生さんと食事にいきました 北海道から来てくれたので、せっかくなら大阪らしいものを食べようかということで・・・   えぇたこ焼きですヽ(;´ω`)ノ ベタすぎますかね??  でもこれ美味しいんですよ!   当院に見学に来ていただけたら、某オフホワイトじゃなくてグレーな芸人さんが経営しているタコ焼き居酒屋に負けないような、ファビュラスなたこ焼きをご馳走できます!!(みや○こは食べたことないけど)  (写真:食べログより)    え?たこ焼きじゃなくて肉が食いたい??  働いてしっかり食べてください!!  え?見学に来た時に肉が食いたい??  ぜひ見学に来てたまたま肉が食べたいと思っている研修医を捕まえてください(。+・`ω・´)キリッ    さて、見学の話は置いといて、夏休みです 実は僕も再来週夏休みをいただきました  何をするかというと、実家の病院勤務です   もう一度言いましょう 夏休みをもらって働くことになりました   マジかと思うでしょう?   本気と書いたり真面目を略したりするやつです マジです!!   なんか再来週アメリカで皆既日食があるんですよね 親がその写真撮りたいらしいので、僕が身代わりになります   夏休みに親孝行や地域貢献ができるとか、なんて幸せなんでしょうか(同じ夏休みなら僕も日食を見たかったな・・・) この仕事をしていて本当に良かったです(お土産なにかな)  まぁ普段病院に張り付いている両親が、数日間でも楽しんで帰って来てくれたら言うことないです 皆さんも夏を楽しんでくださいね

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  • 27 Jul
    • コードブルーの語源は?

      みなさま 始まりましたね コード・ブルーの3rd season  救急医が着目されるだろうことなので、非常に期待しています  ドラマの内容とか、どれだけリアリティがあるかとか、あえて今回は書きません ご希望があれば解説したりしますが・・・  今回のテーマは「コードブルー」そのものです  コードブルーとは元々スタットコールに使用されていたものです 心肺停止患者さんが発生したときや、院内で患者さんが急変したりして、とにかく緊急に人手が欲しいときに、全館放送をかけてスタッフを招集します これをスタットコール(stat call)と呼びます  ラテン語のstatim「即座に」が語源です  日本ではスタッドコールと呼ばれることもありますが、スタットコールが正しいのです   このスタットコールがかかると急いでスタッと現場にかけつけるのです 患者さんが大変な時にはとにかく人やモノが欲しいですから  使用例としてはこんな感じです 「コードブルー、コードブルー、○◯病棟」  このような全館放送がかかると、全員全力疾走で(本来廊下は走ってはいけませんから気持ちの上だけカール=ルイスで)指定の場所まで行くわけです  ではみなさん、なんでブルーなのか考えたことがありますか?  これをひも解くために、まずはコードというものから考えます 元々コードというシステムは、米国カンザス州のベサニー医療センターで造られたと言われています  コードとは様々な緊急事態に対応する規則みたいなもので、コードチームを編成して様々な緊急事態に対応するというシステムです で、べサニー医療センターの医師がコードネームを考える際に思い描いたのがコードブルーの対象となる患者さんです  心肺停止に至るような患者さんはチアノーゼが出ていたり、出血で顔面蒼白になっていたりということで、ブルーというカラーコードに名付けられました  コードブルーのブルーは患者の顔色だったのです  一方、当時べサニー医療センターのCCUで使われていた緊急カートの色がガンメタルブルーだったので、これの出番となる緊急時こそコードブルーだと思っていた職員もいたようです でも正解は患者の顔色です  情報が錯綜しており、今では医師の服装が青いものが多いからとかいうガセネタも出回っているので注意してください(参照:Unplugged: Reclaiming Our Right to Die in America)   今ではこのコード、様々なカラーリングがされています 例えば・コードレッドは火災・コードホワイトは暴力・コードイエローは爆弾の危険・コードグレイは好戦的な雰囲気の武器所持なしの患者・コードシルバーは好戦的で武器所持している患者 などなど 色が多過ぎると「あれ?この色はなんだっけ?」みたいな感じになっちゃいますよねw  最近の戦隊モノヒーローは9人で戦っているみたいですが、なんで子供は混乱しないのか不思議です 僕はもうついていけていません!   色の多さだけならまだしも、色の意味合いに様々なバリエーションができてしまうと、さらなる混乱を及ぼします そんなわけで、最近では統一しましょうよという動きも出てきています (画像参照 ワシントン州病院協会のコード表: http://www.wsha.org/wp-content/uploads/Standardization_PosterEmergencyCodeCallsAA.pdf)   あまり日本では使い道がないようなコードもありますが・・・・ まぁ某修羅の国では手榴弾も見つかるみたいですし 発砲事件もよくあるみたいなので いつか役に立つ時が来るかも・・・ いや来ないでくれ・・・

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      テーマ:
  • 18 Jul
    • 屋久島きた!

      屋久島に来ました!!≧(´▽`)≦   通算三度目の屋久島! 今回は離島僻地研修管理を改善するために来ました!!  仕事とはいえ、久々の屋久島に胸高鳴ります   実は夏に来るのは初めて 海が綺麗ですね!!  こちらは種子島  そしてこちらが屋久島です   海が青い!! 気持ちいい!!!    見てお分かりの通り、中央に山がそびえ立っております 平地からの突然の山! これが屋久島の特徴  そして島に近づくと   このように岩壁に覆われています これも屋久島の特徴!  全てが懐かしいです(>_<)   カラッと晴れていて気持ち良く着陸できました   今回のミッションは ・研修医の精神身体状況把握・研修医の外来件数や訪問診療件数、救急車診療件数の把握・重症管理件数の把握・手技の施行状況の把握・転院搬送件数の把握・病診連携や退院調整など地域医療への関わりの把握・予防医療への関わりの把握 これらと、新しい研修調査票作成、評価表作成をすることでした  到着後すぐに電子カルテとにらめっこして研修医の診療をチェック  自分の時より訪問診療や島外へのヘリ搬送が減っています 鹿児島のドクターヘリが迎えに来てくれる体制になったので、こちらから向かうのはドクヘリが飛べない夕方以降とか天候が難しい時のみとなったようです  時の流れを感じますね・・・   合間に研修医と訪問診療に行きました  血圧計とサチュレーションモニター、そして聴診器と自らの五感のみを頼りに患者さんの診察をします 現疾患のfollowのほか、患者さんの生活環境を見て、飲水量のチェックをして、心不全や熱中症予防の指導などもします 確実に、たくましく育ってくれていました★    日々充実した研修を送っているようですが 自分の時と比べると重症が少なく、また確実に月に4回は休日が発生するように調整してくれていました 負担減、経験減・・・ この辺のバランスの取り方は難しいですが、足りない経験を補えるようにフィードバックしていきたいと思います  まぁ、余暇は余暇で充実した過ごし方をしてくれていたので良いことかな せっかく僻地離島に行ったら、そこの文化にどっぷり浸かるのも大事なことだと思います   というわけで、離島でもさらに充実した研修と楽しい余暇が待っています 研修するなら当院ですよ(。+・`ω・´)キリッ  本日はこれから最後のミッション 研修医と夜の回診へ・・・ 行って来ます!  viva 屋久島!! 

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      テーマ:
  • 12 Jul
    • 屋久島いく

      報告が遅れましたが、先日受けたJCEP(卒後臨床研修評価機構)の研修病院としての評価は・・・  4年更新ということで最良の評価をいただけました!  大きな拍手(ハイハイハイ!  しかし、満点というわけではなく、改善点も指摘されました  で、来週この改善のために屋久島に行くことになりました ひさびさの屋久島    具体的に何をするかということなのですが・・・ これは懺悔が必要なのですけど、これまで屋久島の研修をしっかりと管理してこなかったので、きちんとした研修管理体制を敷くために研修委員長の仕事をしにいくのです  当院では2ヶ月離島研修ということで屋久島にいきます ほったらかしというわけでは決してありませんが、島では院長先生がしっかりと教育してくれていたので、その上にあぐらをかいて来ました  研修の基幹病院として研修の進捗を把握するのは当然のことなのですが、おまかせ状態   在宅診療にどのくらい従事したかとか一般内科外来にどの程度従事したかとか島外への航空搬送にどのくらい携わったかとか重症管理をどのくらい行ったかとか地域の施設との連携をどのくらいしたかとか 僻地、離島でこそしっかりと経験して欲しい地域医療というものにどっぷりつかってくれているかどうかということを、これまで 「普通にやっていれば経験できてしかるべきこと」 ということで、一人一人の経験数まで綿密に把握していなかったのです  研修医ごとに経験数に差があっても気づきませんでしたし、是正しようもありませんでした  これを変えます!   三重大学からも研修医を受け入れており、そちらの方はかなり詳細な調査票や評価表の記載をしているらしいので、やはりもう少しきちんとしておきたいことです  屋久島での経験は本当に自分の糧になったと思っておりますし、今の研修医たちにもとても大きな財産になっていると思います ただ、しっかりとした体制を整えて後ろ盾を作り、フィードバックが働くようにしつつさらに素晴らしい研修ができるようにしていかねばなりません   久々の屋久島楽しみですが、仕事山積み・・・・汗  でもこんなことを若手にやらせてくれるとか懐深いなぁと思います 院長の負担を増やさないように、研修医も充実した研修が送れるように、よい方策を考えます    面白い恋人買っていこう お世話になった屋久島病院に久々に行けることは幸せの方が大きい★

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  • 10 Jul
    • ヒアリは必要以上に恐ることはない

      ヒアリが日本で見つかったということで世間を騒がせていますね   南米に生息する外来種が初上陸したということで、生態系が崩れるおそれがあること、アリによる農作物への影響などが懸念されていますが、何よりこのアリに刺されると死んでしまう可能性があるということで恐れられています  アリに噛まれた程度で本当に死ぬのかと思われるかもしれませんが、死んでしまいます 海外では毎年何十人もこれに刺されて死んでいるようです 死因は多くがアナフィラキシーショック   ヒアリはアルカロイド系の毒(ソレノプシン)をもっており、多量に作用した場合はこれが直接アセチルコリン伝達阻害を起こして死に至ることもあるようですが、基本的にはアレルギーが問題になるということです   とりあえず、毒のせいで刺されたら痛いです 刺されると火傷のような痛みを起こすのでヒアリと呼ばれます     個人的にはダニとかマムシに噛まれた方が怖いんじゃないかと思っているのですが、アリに噛まれて心配だという人が今後救急外来に増えるかもしれないので、対応を記載しておきます   とにかく刺された周辺を確認して、独特の膿疱を伴う腫脹がないか確認します  そしてめっちゃ痛がっていないか確認 さして痛がっていないなら違うのかもしれません・・・   そして、アレルギー反応をチェックします アナフィラキシーの診断基準は、国際的なものや日本版のガイドラインもありますが、以下の3つのどれかを満たせばアナフィラキシーと判断します  ①突然始まった数分から数時間の皮膚や粘膜の症状(蕁麻疹、掻痒、紅潮、口唇や舌・口蓋垂の腫脹)に加えて以下のいずれかがある場合 a. 呼吸器症状:呼吸困難、喘鳴、気管支攣縮、いびき様呼吸音、最大呼気流量低下、低酸素血症 b. 血圧低下と随伴症状:循環虚脱、失神、失禁 ②以下4症候のうちの2つ以上がアレルゲン、もしくは何らかのトリガーに暴露した数分から数時間後に生じる場合 a. 皮膚・粘膜症状:蕁麻疹、掻痒、紅潮、口唇・舌・口蓋垂の腫脹 b. 呼吸器症状:呼吸困難、喘鳴、気管支攣縮、いびき様呼吸音、最大呼気流量低下、低酸素血症 c. 血圧低下・虚脱・失禁:循環虚脱、失神、失禁 d. 消化器症状:腹痛、嘔吐 ③既知のアレルゲン暴露後数分から数時間で血圧低下が認められる場合 a. 小児:1ヶ月〜1歳は70mmHg未満、1歳〜10歳は70+(2×年齢)mmHg未満、11歳以上は90mmHg未満、または30%以上の収縮期血圧低下 b. 成人:収縮期血圧90mmHg未満、または30%以上の収縮期血圧低下 参照・Simons et al. World Allergy Organization Anaphylaxis Guidelines: Summary. J Allergy Clin Immunol. 2011;127(3):587-93.・日本版アナフィラキシーガイドライン http://www.jsaweb.jp/modules/journal/index.php?content_id=4  特に②は要注意 皮疹がなくてもアナフィラキシーの診断は成り立ちます!   疑われたらすぐに大腿外側にアドレナリン0.3-0.5mgを筋注します すぐです、すぐ!  そして輸液しながら経過観察することになります   虫刺症+アナフィラキシーって感じの対応になります ということで普段から救急外来で働いている人にとっては、できることを粛々とやるだけなので、特段注意することはありません 頑張りましょう   ヒアリについては英語版のWikipediaにとても詳しく書かれていますのでオススメです(今回写真もこちらから・・・)https://en.wikipedia.org/wiki/Red_imported_fire_ant  

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  • 06 Jul
    • 脳卒中は卒として中るのです

      朝練で脳神経外科Dr.からのレクチャーが始まりました 急性期脳卒中診療についての講義です   以前は脳出血は重篤で死に至る病ということで恐れられておりましたが、近年脳梗塞の急性期治療が可能となったことで、脳梗塞に対する時間との戦いが始まっています 血栓溶解療法であるt-PAは発症から4時間30分に延長され、発症時間が明確で早期に病院に来ていただけた場合には後遺症なく数日で退院できることも少なくありません  また最近では血管内治療も盛んに行われており、その治療成績向上に注目があつまっています 血管内治療は、カテーテルを動脈にいれて頭蓋内血管に到達させて、そこで血栓を回収したり吸収したりする治療です 物理的に血栓を取り除きます  こちらは発症から8時間程度までであれば考慮されます   当院ではこの血管内治療に力を入れているDr.が四人おり、地域でも特別充実した対応が可能となっています   しかし!  しかしですよ  当院の脳梗塞の治療成績はそんなに良くありません 神経学的な後遺症を残して転院されていく患者さんが多いです  なぜでしょうか?   題名に脳卒中は「卒として中る」 と書きました  突然発症する ということです   医学的には急性発症をおおよそ3種類に分けます 突然発症・・・数秒で完成超急性発症・・・数分で完成急性発症・・・数十分で完成  血管が切れたり、破裂したり、裂けたり、詰まったり ということが起きると、症状は大抵突然起こります 詰まった瞬間症状が始まるので   この時間経過をとても大事にして欲しいのです   救急搬送されてくる人の大半が様子を見てしまいます   昨晩突然箸が持てなくなった。おかしいなぁと思いながら様子をみたけど、朝になってやっぱり右半身が動かないので救急要請。 朝突然喋りにくそうになったのを家族が発見。1日様子をみていたけど改善せず、呼びかけに反応が乏しくなったため救急要請。  急ぐ理由はもはやありません・・・  とにかく治療可能な段階で来て欲しい!  救急車の適正利用というと、呼ぶべきじゃない時に呼ぶなみたいな雰囲気が漂いますが、利用すべきチャンスを逃さないというのも大事な啓発かと思います   病院側としては、一刻も早く診断にこぎつけて治療開始することが求められます    研修医向けにピットフォールを紹介しておきます  急性期脳梗塞の診断にMRIのDWIが有用ですが、超急性期には画像に反映されないことがあります 5.8%は偽陰性であったという報告がありますが、後方循環系(脳幹部や小脳)の小梗塞は半数程度見逃されるともされます AJNR Am J Neuroradiol. 2000 Sep;21(8):1434-40.Neurology. 2014 Jul 8;83(2):169-73  明らかに麻痺があって、MRI-DWIで異常がないので痙攣後のTodd麻痺かなぁなんて思って呑気に構えていると治療のチャンスを逃します  こういう時はMRAで血管評価をしたり、CTでのMCAやBAのHyper dense signを見逃さないように読影することも大事です CTで血管がhighになっているのを目ざとく見つけると、そういう目でMRIを見ることになりますので、非常に有用です オススメ  先日も左MCAががっつり詰まっているのにMRI-DWIではHighがでておらず、MRAでの左MCA描出不良とCTでの左MCA hyper denseで診断できた人がいました t-PA開始で症状がみるみる改善したのが嬉しかったです  脳卒中は社会全体で底上げしていきたい分野です

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  • 01 Jul
    • VXについて 中毒学会行ったよ

      今週末は日本中毒学会に参加していました   発表もしたし、いろんな発表も聞いて勉強しました   何より、今回は週一回コンサルトを受けてくれている当院救命センターの救世主である精神科Dr.と一緒に参加 中毒診療と精神科介入は切っても切れない関係にあります  「身体科」とか「精神科」とか医師は線引きしたがるのですが これって結構滑稽ですよね なんらかの脳内伝達物質の不具合で精神症状が出てきていて、それが内因性か外因性か二次性かの違いしかないのに  一緒に考えてくれて、いつも的確なsuggestionをくれる精神科医のおかげで、最近当院ではこの線引きがとても曖昧になっています 救急科みたいな横断的な診療をする部門がこうしたcollaborationをしていけば、かならずもっとスムーズな診療と、重症の人でもしっかりとした社会復帰に繋げられると思うのです   中毒は薬理反応が正直に出るものです だから僕は中毒がとても好きです  一方で、中毒患者は時に正直ではありません それを厭う人もいますが、それも含めて中毒診療です  緊密な連携で、もっと良い医療を求めていきたいところです    さて、今回中毒専門医試験みたいな位置付けの 「クリニカルトキシコロジスト」 の試験を受けてきました  これね・・・・ 試験内容がマニアックすぎます!!   マスタードガスの拮抗薬など問われます ぜひそんなものに晒されない世界を望みたいです・・・汗    マスタードガスといえば、今回の学会ではVXについてのセッションがありました  VXはVXガスなどと言われますが、誤解があるので今回VXについてまとめておきます  ちょうど昨今、金正男がVXで殺されたのではないかとニュースになりました 日本でもオウム真理教がこれを用いて殺人をしたということで話題になりました  VXは化学兵器の一種で、神経剤です アセチルコリンエステラーゼ阻害剤として作用し、コリンエステラーゼが働けないのでどんどん体のなかのアセチルコリンがたまり中毒作用を及ぼします 副交感神経を激烈に優位にして循環抑制をかける他、筋肉のけいれんをひきおこしたり、全身の穴という穴から体液が漏れ出るようなことになります  神経剤にはサリンやソマンに代表されるようなG剤(ドイツで作られたのでGerman gasが語源となる)と、VXが含まれるV剤(Venomの頭文字)があります V剤が開発されたなかの24番目の薬剤だったのでXと名付けられVXと呼ばれるようになりました   VXガスと呼ばれますが、グリセリンのような油っぽい液体で、揮発性に乏しいです  全然ガスではありません  散布するときにはミスト化して噴霧するらしいです  ミスト化したものが流れ出て、20-30kmの範囲の動物が死滅したことがあったようですから、ミスト化したものは風にのってかなり広がる可能性が示唆されます  治療としては薬理反応に拮抗すべくアトロピンを使用したり、アセチルコリンエステラーゼの酵素活性中心に結合した有機リン剤を切断する効果をもつオキシム剤(ヨウ化プラリドキシム:PAMなど)を投与することになりますが・・・・ 治療が難しすぎます  助かった例は多分ないです  通常VXは液体の状態で皮膚から吸収され、かなり長時間高い血中濃度が維持されます どんどんアセチルコリンエステラーゼ活性を奪い去ることはもちろん、明かされていない別な機序もあるかもしれません  金正男も数分で心肺停止に陥りましたし、日本での例も数分で心肺停止に陥っています  さらに治療しようと皮膚に塗布された液体を触ると二次感染がおきます  ゴム手袋二重で対応可能らしいので、何はともあれスタンダードプリコーション 中毒が疑われるなら二重手袋 で頑張る他なさそうです・・・  最近は某国から日本にむけてミサイルが飛んできており不穏な空気が流れております  某大学教授が ミサイルにVXを装填しても着弾時の熱エネルギーで分解されるのではないか というような旨のことをツイッターでおっしゃっておりましたが、VXの分解温度は250度程度 そうならないように火薬量を調整し、また着弾時のみVXが生成されるようにミサイルにはVXの前駆体を詰め込んでいるようです   ミスト化されていなければ広い範囲に散布されることはなさそうですが、恐ろしい話です もちろん個体を標的にした使用も見られるので、こちらも恐ろしい話です・・・   VXは「ザ・ロック」という映画で使用されていましたが、ちょっと表現が誇張されていたり色がおかしかったり、映画ならではの表現が多かったように思います 正しい知識をもってもう一度映画見直してみようかな・・・・   いろいろ新しい知識を得られて有意義な週末が過ごせました  明日もVivaER!!(日曜日やん・・・泣)

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  • 22 Jun
    • 当直明け敗血症講義とNEJMの文献

      昨日は福岡で看護師さん向けのオンデマンド講義の収録に行ってきました   病棟急変対応シリーズということで 昨年はどのように医師に情報伝達をしたらスムーズな連携ができるかということをテーマに 「SBAR」 の話をしましたhttp://ameblo.jp/doctorhero/entry-12182681409.html   今年は敗血症の早期認知と対応をどうするかという話をさせて頂きました   奇しくも先日、NEJMに敗血症の早期対応に関連した文献が載っていました  Seymour CW, et al.Time to Treatment and Mortality during Mandated Emergency Care for Sepsis.N Engl J Med. 2017 Jun 8;376(23):2235-2244.   敗血症の治療において、SSCG2012における初期治療の3時間ケアバンドル(乳酸値の測定、抗生剤投与前の血液培養、広域抗生剤投与、低血圧もしくは乳酸値4mmol/lの時に30mL/kgの晶質液を投与)の完了と、抗菌薬投与をより早めることが、院内死亡率の低下と関連することを示した論文です。  ニューヨーク州の149病院、4万9331例を対象に行われた研究で、多変量モデルを用いて3時間ケアバンドル完了までの時間とリスク補正後の死亡との関連を評価し、さらに抗菌薬投与までの時間、静脈内輸液の初回ボーラス投与完了までの時間についても評価しています。  結果 12時間以内に3時間ケアバンドルを完了した患者において、バンドル完了の時間が長くなるほど、リスク補正後の院内死亡率の上昇と関連していました。(OR 1.04/hr [95%CI 1.02-1.05] p<0.001) また抗菌薬投与までの時間が長いほど、やはり院内死亡率の上昇と関連していました。(OR 1.04/hr [95%CI 1.03-1.06] p<0.001) 静脈内輸液の初回ボーラス投与完了までの時間が長い場合には、同様の関連はみられていません。(OR 1.01/hr [95%CI 0.99~1.02] p=0.21)  早々に対応しなければ、1時間あたり死亡率が1.04倍上がるというわけです    輸液はともかくとして、抗菌薬治療を急ぐ必要がありそうですよね しかも、適切な抗菌薬治療です しっかりと血液培養も2セットとって頂きたいところ   昨日の講演は、ベッドサイドでの敗血症の疑い方、そして疑った瞬間から迅速に介入する方法をお話しさせて頂きました またきちんと血液培養をとっていただけるような意識づけができればと思い、この部分についても熱くお願い申し上げました   ますます、避けられた敗血症死亡が減ることを願います  それにしても・・・ 当直明けの講演で頭が働かなかった・・・ あとで動画みて反省しよ・・・汗   【BACKGROUND】In 2013, New York began requiring hospitals to follow protocols for the early identification and treatment of sepsis. However, there is controversy about whether more rapid treatment of sepsis improves outcomes in patients.【METHODS】We studied data from patients with sepsis and septic shock that were reported to the New York State Department of Health from April 1, 2014, to June 30, 2016. Patients had a sepsis protocol initiated within 6 hours after arrival in the emergency department and had all items in a 3-hour bundle of care for patients with sepsis (i.e., blood cultures, broad-spectrum antibiotic agents, and lactate measurement) completed within 12 hours. Multilevel models were used to assess the associations between the time until completion of the 3-hour bundle and risk-adjusted mortality. We also examined the times to the administration of antibiotics and to the completion of an initial bolus of intravenous fluid.【RESULTS】Among 49,331 patients at 149 hospitals, 40,696 (82.5%) had the 3-hour bundle completed within 3 hours. The median time to completion of the 3-hour bundle was 1.30 hours (interquartile range, 0.65 to 2.35), the median time to the administration of antibiotics was 0.95 hours (interquartile range, 0.35 to 1.95), and the median time to completion of the fluid bolus was 2.56 hours (interquartile range, 1.33 to 4.20). Among patients who had the 3-hour bundle completed within 12 hours, a longer time to the completion of the bundle was associated with higher risk-adjusted in-hospital mortality (odds ratio, 1.04 per hour; 95% confidence interval [CI], 1.02 to 1.05; P<0.001), as was a longer time to the administration of antibiotics (odds ratio, 1.04 per hour; 95% CI, 1.03 to 1.06; P<0.001) but not a longer time to the completion of a bolus of intravenous fluids (odds ratio, 1.01 per hour; 95% CI, 0.99 to 1.02; P=0.21).【CONCLUSIONS】More rapid completion of a 3-hour bundle of sepsis care and rapid administration of antibiotics, but not rapid completion of an initial bolus of intravenous fluids, were associated with lower risk-adjusted in-hospital mortality. (Funded by the National Institutes of Health and others.).

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  • 19 Jun
    • もう少し自分をいじめる企画★チャリ通勤再開!

      最近どうしても運動不足で・・・・ まったく泳いでいないし・・・  お金はたまらず脂肪ばかりが溜まっていく30代半ば  かっこ悪いお父さんにならないためにも、ガチンコでスポーツクラブに行きたいところ 結果にコミットする必要があります   結果にコミットしていない医師から健康を語られても説得力がなさすぎます JTの会長が禁煙活動を推進するような無理があるわけです   とはいえ ただでさえ家にいないのにさらに家を空けるのは心苦しすぎる・・・( ̄Д ̄;;   自己満足を満たすために家族の時間を割くことはこれ以上は許されない  いまのところ、自宅で腹筋背筋腕立てスクワットなどの自重トレーニングはやっているけれど、有酸素運動もしなくては・・・  どうするか・・・    というわけで 通勤を自転車ですることにしました!   実は昨年交通事故後の渋滞にはまり、思わぬ余計な時間を食って仕事に間に合わなくなりそうになったため、超高速移動していたところ  「君はしばらく運転してはいけないよ」 と偉い人たちから言われてしまい、しばらく自転車通勤しておりました(仕事には間に合ったので全く後悔していないその点は良かったなと思っています)  それから数ヶ月後・・・ もう少しで二つ持っている大事な免許のうちの一つを返上するところだったのですが、なんとか免許証を返していただくことができ、愛車に乗ることが叶いました 大好きだよRX-8!!  というわけで再度車に乗るようになってチャリは置いていたのですが、体はなまってしまったのでした  ダメですね 運動再開です    家と病院の距離は 片道12km  結構距離がありまして・・・ 朝練に間に合おうと思うと朝6時20分くらいに家を出ることになりますが、まぁいっかと 車と比較して5分程度しか変わりませんw   そういうわけで、チャリ通勤再開いたしました   雨が降る日は車それ以外は自転車!!   ルールは以上!! 綺麗なお尻の救急医目指して頑張ります!!   

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  • 16 Jun
    • 最近の救急部と僕

      ブログ更新頻度がなかなか滞っております・・・ いかんなぁ・・・ 余裕のなさの表れかな・・・   数年後にここを見たら恥ずかしくなりそうなので、自分の時間もとりつつ、しっかり日々の仕事をしていきたいなと改めて思いました   さて、今月は研修委員長としての仕事が結構あるのと、院外での仕事に追われる時間があってなかなかゆっくりできないというのが実情ではあるのですが、以前からやっていた臨床研究の論文をsubmitしました やるやる詐欺みたいになっていましたが、今年中にpublishできそうです 仲間に感謝です!!!!・°・(ノД`)・°・   また臨床面においてはレベルアップを感じていることもあり楽しくなっています  最近、体外循環導入の域値が下がり、やりたい時に仲間の同意が得られ、すぐに導入できる体制ができてきました VA-ECMO(PCPS)もそうですが、重症肺炎にVV-ECMO導入して、しっかり救命できるようにもなってきています まだまだできて5年の若い救命センターですが、着実に地域の命を守る砦として成長しつつあります   さらに敗血症性ショックの治療成績も向上してきています  先日2016年の敗血症性ショックのデータを整理したのですが 肺炎、尿路感染症から腹膜炎まで全て含めて 当院に救急搬送されて敗血症性ショックの診断基準を満たして救急ICUで救急部が管理した患者さんは37名 死亡率は20%  Sepsis-3における敗血症性ショックの診断基準を満たした時点で予測死亡率40%ですから、かなり頑張っている方だと思います  超高齢でどうしようもなかった人とか、深部に膿瘍を作ってどうにもドレナージ困難だった人、担癌患者さんでもともと全身状態が厳しかった人などもいらっしゃいましたが、条件をつけた時点で言い訳になってしまいます  早期発見、早期介入、早期治療 そして適切なICU管理及び再発予防で、もっと死亡率低下を目指し またできる限り元の生活に戻れる人を増やしていけたらと思います    さてさて 気がつけばもう6月も折り返し・・・   新しく初期研修医が来てくれてから2ヶ月半が過ぎました Common diseaseを診て学ぶ一方、とんでもない重症患者さんや珍しい疾患にも果敢に対応し、日々成長してくれています 僕らも負けずに頑張るのです!!   今日は市民病院での救急当直応援 朝まで一人当直  そして明日は夜までお仕事・・・・ 日曜日はゆっくりしたい・・・   そういえば昨日は高知に学生説明会に行ってました 来週は福岡に講演にいって 来週末は北海道にJATECインスト参加  わずか数日で四島制覇ですww

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  • 08 Jun
    • JCEP受審

      先日、JCEPを受審しました JCEPは Japan Council for Evaluation of Postgraduate Clinical Training NPO法人卒後臨床研修評価機構 の事を指します   卒後臨床研修がどれだけ適切に行われているかという事を評価する団体です  研修設備や臨床研修プログラム、実際の活動内容を、書類と訪問調査員のチェックで評価されて、判定が下されます 一定の基準を満たした研修病院ですよという認定をいただくと、JCEP認定病院として広報することができます    僕は研修委員長なので、矢面に立ったわけです   研修医をどのように採用して どんな指導をして どのように評価して いかにフィードバックしているか   いろんなコトを事細かく指摘されました  今後の課題がよく見えたので、備忘録として残しておきます   ①研修医は各委員会に出ましょう 安全管理委員会や感染管理委員会などには出席して、病院としての取り組みもしっかり学んでいただく必要があります 臨床研修とはいえ、どのようにして病院という組織が運用されているのかということを学ぶのは今後のためにも非常に有用なものと思います 当院の研修医には各種委員会を2ヶ月ごとにローテーションしてもらっています  ただ、どうしても忙しくて委員会に参加することができないことも・・・ しっかりと委員会に参加できる体制を整えて、将来的にしっかりと病院運営に積極的に関わって、患者さんの安全と健康に組織として寄与できる、まさにチーム医療を提供できるような人材を育ててくださいということでした がんばろう  ②CPCをしてください CPCは臨床病理カンファレンスのことで、死亡症例のうち病理解剖を行なったものについて、臨床経過と病理結果を照らし合わせて患者さんの経過をより掘り下げて検討するものです これは毎月の開催が求められています 医師として患者さんから学ばせていただくという姿勢はとても大事で、特に死亡という避けなくてはならないアウトカムをたどってしまった人からは、より多くの学びがあります 病理解剖がなかった月などは、CPCという形でなくても、MMカンファレンスやDEATHカンファレンスを病院全体でもっと積極的に取り組んでくださいという事でした   ③評価方法を見直そう 臨床研修医の評価は、指導医からのみ行うものではありません 実は薬剤師や看護師や検査技師、リハビリスタッフなど、多職種による評価が望まれています この時、できる限りその業種ならではの視点でしっかり評価してあげると、全人的な育成につながるのではないでしょうかという指摘をいただきました 確かにその通り   例えば 薬剤部であれば疑義照会への対応やインシデントレポートの対応など 看護部であれば患者さんへの接遇や清潔操作、オーダーのルール遵守がなされているかなど 臨床検査部であれば細菌検査の評価が適切かどうかとか、パニック値報告の際の対応、超音波検査への積極性など リハビリであればオーダーが適切になされて、患者さんのヘルスケアに活かしているかなど 非常にバリエーション豊かな評価がなされることと思います  しっかりフィードバックしていくことで、全ては研修医の将来に生きるはずです   良い教育を提供しているという自己満足だけではいけませんから、指摘いただいた内容をしっかりと消化して、さらにいい病院にしたいと思います  研修医担当の事務の方には本当に尽くしていただきました  結果発表は多分今月中に来るはず 完全無欠の病院などありませんし、より良い研修の答えは探し続けなければなりません とはいえ、良い研修病院だと評価されたいなという気持ちもちょろっとはありますw

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  • 01 Jun
    • 救急専門医の魅力③

      前回に引き続き救急専門医の魅力です  僕が考える救急専門医の魅力は ①研修医教育を円滑にできる②緊急度判断と対応ができる③若手にチャンスが広がっている  今回は③の若手にチャンスが広がっている話です  救急科専門医は全国に4000人程度 これは米国の1/10程度です  このため救急分野での臨床研究や疫学調査の遅れがあります つまりどんな研究をやっても新しくCase reportがどんどん出せるのです  臨床分野では若手のうちからどんどん最前線で活躍できることは想像に易いと思いますが、研究はどうでしょうか? 近年は若手のネットワーク構築がなされ、ますます活躍の場が確保されやすくなっています  僕が所属しているER型救急医学を志す若手医師で構成される特定非営利活動法人 EMAEmergency Medicine Alliancehttp://www.emalliance.org  ここから派生した研究グループ JEMNetJapanese Emergency Medicine Networkhttp://jemnet.asia/wp/  ここが若手救急医の研究活動を応援してくれており、僕もこの恩恵を最大限に受けております JEMNetは若手救急医によって作られた研究機関で (1)若手研究者の育成(2)臨床現場との情報交換(3)研究計画・統計解析のサポート(4)研究のCollaborationのサポートと多施設研究の促進(5)日本・世界にnew knowledgeを発信し、public healthに貢献する ということを目的に活動しています 現在このグループを通し、日本各地の医療機関で気道に関する多施設研究が進行しており、先月僕は、その研究結果をフロリダに報告に行きました データの扱いから論文作成まで数々の助言をいただきつつ、しっかり学ぶことができます  若手救急医のネットワークは臨床研究の場を作るまでに至っています こんなことを若手中心にやっている領域があるでしょうか?(あったらごめんなさい)  もはや研究をするのに時と場所は選ばなくなっている状況です もし興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひ仲間に加わっていただけたらと思います   論文化まで最前線で活躍する研究者から助言をもらえます 世界の最前線との距離が近く、いつでもサポートを受けられる 若手救急医界隈は今とても熱いです!!   あと、EMAを通して僕は書籍出すに至りました こういった形での自己実現や社会貢献にもつながります   若手の活躍の場があり、チャンスが広がっている 楽しく充実した毎日を送りたい人に救急専門医はうってつけです   そして、救急医療の基礎を固めて、救急専門医はさらに分化した専門領域を極める方向にも行けます 社会の救急医療体制を変えていく原動力になれます 災害時にリーダーシップをとっていくこともできます 外傷診療の最後の砦として活躍することもできます 広く、そして深いことを学べます  その入り口となる救急科専門医  救急科専門医は「日本に必要な人材」です  ぜひ一緒に救急をやりましょう Viva ER!!  という話をしてきました

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  • 30 May
    • 救急専門医の魅力②

      前回につづき、救急科専門医の魅力です 前回は研修医教育と相性が良いという話をしました救急専門医の魅力① では続きまして 僕が考える救急科専門医の魅力 ①研修医教育を円滑にできる②緊急度判断と対応ができる③若手にチャンスが広がっている のうちの②です   あらためて救急医学会の救急科専門医の説明を持ち出します  救急専門医とは 救急科専門医は、病気、けが、やけどや中毒などによる急病の方を診療科に関係なく診療し、特に重症な場合に救命救急処置、集中治療を行うことを専門とします。病気やけがの種類、治療の経過に応じて、適切な診療科と連携して診療に当たります。    救命救急処置とはなんでしょうか? 端的に申しますと 「死なないようにする」 ということでございます  救急科専門医は 何が切迫していて 何をしたら生命維持ができるかが見える というわけなのです   症例を共有します 【症例】60歳代 男性【主訴】呼吸困難【現病歴】起立後の意識消失があり当院受診.降圧薬の調節をされ帰宅.翌朝から心窩部痛と呼吸困難が持続するため17時頃救急要請.【嗜好歴】喫煙:20本/日 飲酒:ビール1本/日【既往歴】  糖尿病  高血圧  心筋梗塞 経皮的冠動脈形成術後  感染性心内膜炎 僧帽弁置換術後【家族歴】特記事項無し【アレルギー】特記事項無し 以下は経過です  17:06 搬入 GCS4-5-6      BP75/55 HR150 RR38 SpO2 78%(10L)17:07 抹消ルート確保 細胞外液全開投与     動脈血ガス採取 あれこれやりつつ、同時進行で診察を進めます  <身体初見>眼瞼結膜貧血なし 浮腫なし頚静脈怒張呼吸音左右差なく清 心音弱い 心雑音なし下腿浮腫軽度 末梢冷感あり <胸腹部エコー>心嚢液貯留なしasynergyなし 左心室虚脱右心室拡大 IVC呼吸変動なし腹腔内出血なし<血液ガス> pH 7.341   pCO2 27.1 mmHg pO2 59.2 mmHg HCO3 14.2 mmol/L BE -10.0 mmol/L 乳酸 110 mg/dL 血糖 273 mg/dL  そうこうしている間に意識がどんどん落ちていきます  17:18 GCS3-4-617:30 意識レベル低下 GCS1-1-117:33 気管挿管施行17:34 胸部X線施行  →軽度うっ血あり   縦隔拡大なし   気胸初見なし  だれがどう見てもショックです  ではショックの原因はなんでしょうか? 原因に応じた対応が必要です 何もしなければたぶん数分で死にます 何をしたら死なずにすむでしょうか?  ショックには5種類あります 出血性ショック心原性ショック閉塞性ショック血液分配性ショック神経原性ショック このうちのどれが原因かを考えなければなりません これまでの身体診察所見と超音波検査所見を統合すると  左心室に血液が来ていない→右心系から左心系のどこかで閉塞がある→閉塞性ショックではないか? という考えに至ります  どうしましょう? エコーから心タンポナーデはなさそうです 肺塞栓でしょうか? 造影CTを撮りたいところですが、たぶんこのままCT室にいったらCT室でCPAです   ここで救急医はこうします  17:35 PCPS導入宣言17:38 大腿動脈触れず17:41 BP49/29     ➡NAD 0.2mg投与17:42 大腿動脈微弱に触知     ➡NAD 0.3mg投与17:48 PCPS開始 CT室へ <胸部CT所見>肺動脈の造影欠損なし気胸所見なし左心耳に造影欠損あり  心内に血栓でもあるのでしょうか? 心臓血管外科にコンサルトしたところ、緊急開胸手術を快諾してくれました(ここは当院の連携のスムーズさと心臓血管外科のフレキシブルさに感謝するばかりです)  手術室へで透視下に心血管造影したところ、人工弁が開いていませんでした 手術中、血栓が人工弁に絡まり機能不全となっていたことが判明したのです  こんなのどこの教科書にも書いてありません   この人は診断に拘っていたら死んでいたと思います  何が生命維持上の問題となっていて何をしたらそれを回避できるのか?  救急専門医はそれを考えるプロです  診断に至るための時間稼ぎとも言えますが、この時間稼ぎにプライドを持ち 救命室で死なせたら恥 というつもりで仕事をしています  まさに 秒単位の判断が患者さんの命を救う わけです  とてもやりがいを感じませんか? 僕は感じています   救急専門医の魅力③に続く

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  • 29 May
    • 救急専門医の魅力①

      週末は臨床救急医学会でした 僕は中毒診療のピットフォールというセッションと、救急専門医の魅力を語ろうというセッションに登壇しました どちらも大盛況で、立ち見はおろか、部屋に入れない人まで出る盛況ぶりでした そんななかお話させていただけて本当に感謝です   さて、救急専門医の魅力を語るというセッションですが、これどう思います? 学会で専門医たちが真剣に語ることか?? って思いません?  でも救急医は考えてしまうようです  救急医はアイデンティティーが無い無いって自分たちで自分たちを呪うような活動をしているのです  僕もそんな先輩たちを見て不安になりかけた時期もあったのですが、今はなんの不安も不満もなく救急医続けておりますし、毎日楽しいので、そんなことないよーって声を大にして話して来たというわけです  会場に来ていなかった先輩から何を話したのか聞きたいという声があったので、メモ程度にここに書いておきます  僕が伝えたかった救急専門医の魅力は3点です ①研修医教育を円滑にできる②緊急度判断と対応ができる③若手にチャンスが広がっている  まず一つ目ですが、救急は研修医教育ととても相性がいいです 厚生労働省の初期臨床研修の理念のところにはこのように書かれています  初期臨床研修の基本理念 臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に付けることのできるものでなければならない  よく言われることですが、横断的にあれこれできることが望まれているわけです   で、こちらは日本救急医学会が掲げる救急科専門医の定義です  救急科専門医とは 救急科専門医は、病気、けが、やけどや中毒などによる急病の方を診療科に関係なく診療し、特に重症な場合に救命救急処置、集中治療を行うことを専門とします。病気やけがの種類、治療の経過に応じて、適切な診療科と連携して診療に当たります。  ね、ねかぶってますよね 内科も外科もなく頻繁に関わる疾病について、かなり広範囲にカバーされます  もちろん腫瘍の治療とか、膠原病の慢性管理とかには携わりませんが、急性増悪したときには関わりを持ちます  で、結局横断的に関わる救急科専門医に何ができるかというと 何がtypicalで何がatypicalか何がcommonで何がuncommonか 様々な状況においてこれらがわかるわけです  この背景を元に日々研修医の側に立ち、臨床能力の評価とフィードバックを行うと、効率の良い教育ができます typicalな症例を通して正攻法を提示しatypicalな症例を通して見逃してはならない状況を共有できます そして commonな症例を通して最低限の能力を担保しuncommonな症例をさらなる学習のチャンスにつなげます  当院では朝7時から救急部で研修医勉強会を行なっています 種々の実践的なレクチャーだけでなく、研修医による症例報告学会での症例報告や研究報告もして貰っています uncommonな症例を元に探求していただくわけです  この症例報告は学会発表レベルが求められます もちろん最初は上手にできませんが、繰り返すことでコツを掴んでもらいます  今朝も研修医により超重症肺炎にECMOを導入した症例を報告してもらいました ECMOの適応がある肺炎はどこなのか突き詰めるチャンスというわけです   この勉強会を通して、平成27年度は年間10演題、平成28年度は年間7演題が研修医により救急医学会の総会や地方会で発表されました こうして学会発表することは、探究心の醸成だけでなく、地域をあげた研修医教育に繋がります 院内だけでなく、他院の救急科専門医からも教育を受けるチャンスとなります   研修医は日本の宝です この宝物を第一線で預かり、日本の未来の礎となることができます 僕にはこれが魅力的に見えます  救急医の魅力②、③はつづきで

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救急医@ER/ICU

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東京都荒川区に生まれ 医者に代々続く通りなってしまった チェロを弾くことが趣味 サックスも実は...

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