こないだ実家に帰った時
家族と中毒談義になりました
僕「銀杏の美味しい季節だねぇ(茶碗蒸し食べながら)。食べすぎ注意やけどね。ここで問題。ビタミンB6を阻害してビタミンB6欠乏になり腹痛を起こす銀杏に含まれている通称ギンコトキシンと呼ばれる物質は?」
父「なんだっけ」
僕「メチルピリドキシン!」
父「じゃぁ、ズッキーニに含まれる物質で食べすぎると腹痛や下血の原因になる物質は?」
僕「あぁぁ・・・なんだっけ!!?」
というわけで、こんな会話が家族団欒で出てしまうトンデモない家族なわけですが、本日の話題はズッキーニです
以前父親と食事している時に、ズッキーニを食べすぎて下血した人がいたという話を聞きました
食事中に下血とか言わんといてとか思いながらも、ズッキーニで下血とか意味不明すぎて思考停止寸前です・・・
ズッキーニってあの太いきゅうりみたいな野菜ですよ
どうやら僕の大嫌いなカボチャの仲間みたいですが、そんなことはどうでもいいです
まぁどう見ても太いキュウリです
しかし、これそんな凶悪な存在ですか?
どうせお尻に突っ込んで下血したみたいな情けない話なんじゃないかと想像したり・・・
もちろん自分で突っ込んだわけじゃなくて、座ったらたまたまそこにズッキーニがあって、偶然経肛門的に直腸にズッキーニが入って傷ついて下血した系の話なんじゃないかと父に尋ねますが、本当に食べただけらしいです
さすがに食べただけで下血しないっしょ!
ラタトゥイユなんかに入っているトマトがそのまま出て来たのを下血と勘違いしてんじゃねーの?
などと考えてしまいます・・・
(ラタトュイユを食べている皆様ゴメンなさい。でも食べながらブログを見るのは良くないですよ。)
しかし、父は「ククルビタシン」なる物質名まで挙げてきたので、僕の中でちょっと信憑性がアップしました
苦み成分「ククルビタシン」
初めて聞く物質だったのでアレコレ調べて見ました
Pubmedを検索したところ、どうもククルビタシンAからTまであるうちのいくつかに抗がん作用があるようです
で、そっちの研究結果はたくさんヒットするのですが、消化管出血の報告は見つけられませんでした
そこで改めてGoogle先生に聞いてみると、食中毒の事例がヒットしました
2年前、岡山の話
ズッキーニを食べた後、14人に腹痛や下痢症状が出たということで報道があり、岡山の保健所がズッキーニに含まれる「ククルビタシン」が原因ではないかということで注意喚起していました
http://www.pref.okayama.jp/page/398879.html
http://medica.sanyonews.jp/article/3925/
学会報告レベルではひょうたん(ククルビタシン含有)摂取後、出血性胃十二指腸炎に至った例の報告を認めました
http://www.shokaki-koushinetsu.e-doctor.info/shouroku/41th/41th_012.html
まじっすか・・・
恐ろしいよククルビタシン・・
侮れないぜズッキーニ・・・
全てのズッキーニがやばいわけではなくて、どうもこの腹痛を起こすに至るズッキーニにはククルビタシンが通常の何倍も含まれているようで、食べられないほど苦いのだとか・・・
というわけで
苦いズッキーニには要注意
と結論付けておきます
ちなみに、同じ苦いでいえばゴーヤなんかめっちゃやばいんじゃないかと思いましたが、ゴーヤの苦み成分は「モモルデシン」という物質で、ククルビタシンとは違うため、食中毒を起こすことはないそうです
よかったね
明日からゴーヤがバカみたいに売れてズッキーニが売れなくなったとか、ラタトゥイユ怖くて食べられないとか苦情を言われるといけないので再度フォローを入れておきますが
ズッキーニだからといって必ずしも大量のククルビタシンが含まれているわけではないです
中毒症状が出た人は「食べられないほど苦かった」といっているそうなので、苦いズッキーニには注意してください
ククルビタシン「あたしのことは嫌いになっても、ズッキーニのことは嫌いにならないでっっさい!」
後もう一点
ズッキーニは絶対お尻に入れないように!