【9割が知らない中学受験の誤解②】 | 早慶ゼロワン

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いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

中学受験カウンセラー野田英夫です。

 

前回から始まった「9割が知らない中学受験の誤解」

たくさんの方から反響をいただきました。

 

今回も皆さまが陥りがちな中学受験の誤解を解明していきますね。

 

今回のテーマは、

「知っておいた方がいい!集団授業の落とし穴!」となります。

 

集団指導には致命的な欠点が存在するのをご存じですか?

 

この欠点によって、成績格差が生み出される温床になっているのです。

 

中学受験の多くの親御さんが信頼している集団指導塾ですが、

その授業には大きな落とし穴があります。

今回はこれを解明していきましょう。

 

では、まず皆さんに質問します。

 

塾の授業はそのクラスの、

上位生? 中位生? 下位生?

どこに難易度を合わせると思いますか?

 

(ちなみに、学校の授業では中位に難易度を合わせますよね。)

 

 

 

 

答えは、

 

「上位生」に合わせます!

 

それも上位2割に!

クラスの上位2割の生徒に合わせて難易度が設定されるルールとなっています。

 

上位2割の優秀生のための授業が提供されているわけです。

 

つまり、残りの8割の生徒たちは授業についていけない可能性が高くなる。

 

小学校などでは、

在席する生徒たちの中位、真ん中に難易度を設定するのに、

 

どうして中学受験の集団塾では、
上位2割のために授業が提供されるのでしょうか?

 

 

理由は、

優秀生を辞めさせないため。

 

優秀な生徒たちの多くは御三家などの難関進学校を目指しています。

そのため極めて難易度の高い問題を解くことが求められます。

また、優秀生の多くは知的好奇心が強く、自ら難問を求める傾向にあります。

 

仮に授業が簡単すぎる内容だと、

彼らは授業に退屈を感じ、他塾へ転塾してしまう可能性があるからです。

 

塾側にとって、優秀生は大切な存在です。

なぜなら彼らは難関校への合格実績を稼いでくれるからです。

そんな高い合格実績を挙げる優秀生に他塾に行かれては困るわけです。

だから、授業では優秀生が満足するような難易度の高い問題を扱うのです。

 

逆に言えば、これは残り8割の生徒たちが授業についていけず、

成績が下がる原因になることを意味します。

 

集団塾に通わせる親御さんたちにとっては、

これは見過ごせない事実ですよね。

 

【成績格差の具体例】

集団指導のこのようなシステムにより、

次のような成績格差が生じることになります。

 

上位2割の生徒:

授業内容に満足し、積極的に取り組むことができます。

難易度の高い問題にも対応できるため、知的好奇心も満たされて、

さらにやる気が上がり、成績を伸ばすことができます。

 

中位6割の生徒:

授業内容に対して理解できる部分と理解できない部分が混在します。

授業についていける生徒とついていけない生徒に二分します。

成績を維持できるかどうかは、生徒の努力と保護者によるフォロー(親塾)などのサポート次第となります。

 

下位2割の生徒:

授業の難易度が高すぎて、理解が追いつけません。

ただ教室にいるだけという状態です。

結果として、劣等感を抱くことになり、

すぐにあきらめるなど学習意欲が低下することになります。

 

◆働きアリの法則◆

この成績格差は「働きアリの法則」とも呼ばれる、「2:6:2の法則」に当てはまります。

 

※この働きアリの法則とは、

集団を「よく働く・普通に働く・働かない」に分類したときに、

「よく働くアリが2割」、

「普通に働くアリが6割」、

「働かないアリが2割」

この3種類に分かれる性質があるという理論です。

これは集団を構成する人間にも当てはまります。

集団授業の場合だと、

集団の「上位2割」が優秀な成績を収め、

「中位6割」が可もなく不可もなくな成績、

そして「下位2割」が成績不振に陥るというものです。

 

これに加えて、

中学受験の集団指導においては、

「上位2割」にレベル設定するから、

さらに成績格差は大きくなるばかりですね。

 

 

このように集団指導塾というのは、

成績格差が生まれることがわかっていて、

あえて上位生に難易度を合わせる授業をしています。

 

前回、9割が知らない中学受験の誤解①で書きました「親塾の誤解」にて触れましたが、

このように授業についていけない仕組みだから、

8割の生徒が授業についていけないことが前提となっている。

だから、家庭で「親塾(母塾)」が必要となるのです。

 

 

集団塾のシステムは、

上位の生徒に焦点を当てることで、

輝かしい合格実績を出してもらう役割があります。

それによって集客(生徒が集まる)システムとなっています。

 

しかし、このシステムによって、

それ以外の生徒たちは、授業が理解できず苦労することになります。

 

それでも何とかして授業についていくために、

補習のための個別指導塾や家庭教師が存在することになります。

中学受験が「課金ゲーム」だと揶揄される理由がここにあります。

 

でもね、

集団塾の補習やフォローをしてもらったところで、

塾の成績が一時的に上がったとしても、

残念ながら志望校合格には結びつきませんよ。

 

 

 

では、また!

 

 

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YaHoo!ニュースに取り上げられました。

 

医学部進学は「予備校代で2000万円」もあり得る…普通の受験とはまるで違う「医学部専門予備校」という世界

https://news.yahoo.co.jp/articles/bfc7f49a30b5b072cbe068cd5765271ddffcce1d

 

なぜ医学部の現役合格生は「中高一貫校」ばかりなのか…どんどん難化する医学部入試という異常な世界

https://news.yahoo.co.jp/articles/def2959fcf44c0eafdb2763edbbad7ca521b9f5e

 

医師を目指す親子が中学受験でやりがちな2つの誤解

難関進学校と大学付属校「併願の落とし穴」

https://news.yahoo.co.jp/articles/65718ea6f8fe66e28a96ab2ddb670131fb32deae?fbclid=IwAR2vR-39iQmwayULuAlWwQ-QONA32KnT8QhZbwsQwQHYI-2lNXBf1lQIu30

 

医学部進学を目指せ!偏差値が低くても1年で大学付属校に合格する勉強法

【医学部進学のための「中学受験」】

https://news.yahoo.co.jp/articles/fcfab9ea0910f14615bbbfbd56a87d4f592d4e3d?source=rss&fbclid=IwAR0dpaIk6apiYW4ImJAbjHmVroYI3pvcIWyN2prEytDau0fSnwP8PCGd0II

 

中学受験時の偏差値30台…それでも医師を目指せる「医学部3.0」ルートとは?

【医学部進学のための「中学受験」】

https://news.yahoo.co.jp/articles/863f36063271201e892a7f5fa988ab46dcbee7a8?fbclid=IwAR24z1QLM-CDMojD4LgFidyPq21nm24jHpkxmoNNzcqzJMMfkFwGiD7gjwk

 

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