ライバルと、育つ。ハイキュー‼×早稲田アカデミー　　そうかな・・・？

いつもお読みいただきましてありがとうございます。

中学受験カウンセラー野田英夫（のだひでお）です。

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親や先生だけが子どもを育てるわけじゃない。
子どもは子ども同士出会って、触れ合って、競い合って育つ。

「あいつ頑張ってるんだな」とか
「あの子には負けたくない」とか、
勝手に心に火をつけ合って伸びていく。

同じ目標を持って競い合うライバルは、
同じ悔しさも、喜びも、涙も知っている。
だから実は、お互いをいちばん理解し合える相手だったりもする。

ライバルと出会えるのは、君が本気で生きている証なんだ。
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アニメ「ハイキュー！！」と「早稲田アカデミー」のコラボレーションによるメッセージは、競争とライバル関係の重要性を強調していますね。とても健全な発想だと思います。

しかし、中学受験における競争やライバル関係については、さまざまな側面があります。いいことばかりではありません。中学受験だからこそという側面もあります。
だから、競争のポジティブな側面だけでなく、デメリットや弊害も存在することを理解しておきましょう。

まずはポジティブな側面からみていきましょう。

□ポジティブな側面
①モチベーションの向上: 適度な競争は子どもたちの学習意欲を高める要因となります。ライバルの存在が「もっと頑張らなければ」という気持ちを引き出し、成績向上に繋がることもあります。

②自己成長の促進: 競争を通じて子どもたちは限界に挑戦し、新しい知見や知識を習得していきます。ライバルとの切磋琢磨が子どもの自己成長の原動力となります。

なお、環境があくまでも“適度”であり、かつ負けず嫌いな性格であり、競争を楽しめる子どもであればという条件がつきます。

では、次にネガティブな側面について、

■デメリットと弊害
①プレッシャーの増大: 競争が過度になってくると、子どもたちに大きなストレスがかかります。特に、親からの期待が高すぎると、子どもはプレッシャーに押しつぶされることがあります。

②自己肯定感の低下: ライバルと自分を比較することで、自分の努力や成果が過小評価されることがあります。これが自己肯定感の低下に繋がり、「自分はやっても無駄」と考えるようになり、意欲が失われる可能性があります。

③不健全な競争心の育成: 過度な競争は不正行為や他者を蹴落とす行動に繋がることがあります。また、母親同士のマウント合戦など、子どもたち以外での競争が不健全な影響を及ぼすこともあります。

このように競争にはポジティブさとネガティブさの二面性があります。
そして、競争が子どもの成長に弊害を及ぼすことも知っておいてほしいのです。特に、自己肯定感の低下については、注意が必要です。差別意識の強い子からの心無い発言によって心に傷を負ってしまう子もいます。また、自己肯定感を下げてしまうと、学習意欲だけでなく、何に対しても無気力になってしまい兼ねません。

そもそも入試本番というのは、他人との競争ではありません。自分との競争です。
他人を蹴落とすのではなく、本番の入試問題で「合格最低点以上」を得点すれば、誰でも合格なのですから。

中学受験の親としては、あくまでも適度な競争を推奨しながら、子どもたちのプレッシャーを和らげるサポートが重要です。子どもたちが健全に競争を楽しみながら、自己成長を遂げることができるよう環境を整えてあげてください。