AIに負けない入試問題 | 早慶ゼロワン

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こんにちは。早慶維新塾・国語担当の青山雄一(あおやまゆういち)です。

 

【人間がAIに負ける!?】

若干古い話題になりますが、

『AI VS 教科書が読めない子どもたち』(著者:新井紀子氏)という本が話題になりました。

数年前に私も読みましたが、非常に興味深い本でした。

AIが入試問題を解き、東大に合格できるか?

という研究をしていた方の著書です。

 

AIというのはこのようにものを考えるのかということにも非常に興味をそそられました。

 

そもそも、私がAIに興味を持ったのは「ディープブルー」というコンピューターからです。

IBMが開発したチェス専用コンピューターで、世界チャンピオンのカスパロフ氏に勝利しました。

当時、NHKで特集されていたのをよく覚えています。

 

その後、将棋も囲碁もコンピューターのほうが強いという時代になりました。

いろいろな分野でAIが活躍しているのは皆さんもご存じのとおりです。

 

AIができないこと?

2020年のいろいろな学校の入試問題を眺めていた時に気になったのは、

学習院中学校の問題です。

『まなの本棚』(著者:芦田愛菜氏)から出題されています。

この本は、簡単に言うと芦田愛菜氏の書評本ですが、

山中伸弥氏との対談が掲載されており、そこを抜粋しての出題です。

AIに入試問題を解かせるということについては、

その他の様々な本・記事を読んでみたのですが、

対談のような文章を題材とした問題について、

AIはとても苦手としているそうです。

 

ふと、そのようなことを思い出しながらいろいろな学校の問題を眺めてみると、

対談を題材としたり、図・表などの資料を題材とする問題を

国語で出題する学校が目につきます。(市川中・日大藤沢中・江戸川学園取手中、等々)

 

来年1月には大学入試センター試験に代わって大学入学共通テストが実施されます。

その試行問題をみてみると、国語の読解で様々な素材が使われています。

ポスター、学生同士の会話文、契約書など。

 

これらも、東大合格を目指したAIは苦手なのでしょうか?

 

新井氏は

「プリント学習がそうですよね。穴埋め型の学習が多い。

蛍光ペン型学習とかもそう。これを一生懸命やっていると、

いくつかのキーワードと数字で『たぶんこれだろう』となる。

まさにAIみたいな解き方だな、と。」

とおっしゃっています。

 

【AIにまけない!】

さて、早慶の入試問題を見てみましょう。

もちろん、他の学校も含めてなのですが、

国語を簡単に知識で解こうという勉強方法がやはり限界があるのだと思います。

 

短歌を作る、普段つかっている言葉から間違っている表現を探す等の問題が出題されています。

もちろん、一度出題されたものは塾で教えます。(私も教えています。)

しかし、このような問題は無限につくることができます。

 

家庭学習や学校、塾で学習したことをしっかりと身に着けていくのは当然のことですが、

それ以上に普段の生活から意識して言葉を使っていくことが求められています。

 

これからの時期、入試に向けたラストスパートの時期です。

どうしても、暗記物をしよう!となりがちです。

 

でも、この時期だからこそ、もう一度普段話している言葉が

正しい日本語か考えてみませんか?年末に向けてさまざまな行事が行われます。

ひとつひとつの行事をお子さんと一緒にみて、意味を考えてみませんか?

 

AIにはない能力がそこで培われるはずです。

そして、必ず合格につながっていくと思います。

 

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