日記でグーンとアップ!国語・読解力を伸ばそう! | 早慶ゼロワン

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日記を書くのは大変

こんばんは!早慶維新塾国語担当 青山雄一(あおやまゆういち)です。

小学生が日記を書こうとすると、とても大変

学校の宿題で日記が出ると一番大変なのはご両親かもしれません。

 

日記のネタになるようにお出かけをして、

帰ってきたら机に向かわせて・・・

 

 

完成した日記を見ると

「今日、家族で〇〇にでかけました。楽しかったです。」

だけしか書いていない・・・。

 

どうすれば日記が書けるのでしょうか?

 

「出来事」をかく

日記には「自分がどう思ったのか」「自分がどう感じたのか」を書くと思いがちです。

でも、その結果「楽しかったです」だけの日記になってしまったのです。

 

そこで、何があったのか出来事を書いてみましょう。

お子さんが慣れないうちは日記を書く前にインタビューしてみてください。

 

・今日何をやったの?

→ (例)公園にいった。

・公園になにがあったの?

→ (例)鉄棒と滑り台があった。

・そこで何をしたの?

→ (例)サッカーをやった

・だれとやったの?

→ (例)AくんとBくんとやった。途中からCくんがきた。

・サッカーはだうだった?

→ (例)Cくんがすごくうまかった。

・いつまでやったの?

→ (例)5時になったらBくんが帰らなくちゃいけないから終わりにした。

 

特別なことがなかった日でも、日常の中から書くことを探し出してみてください。

 

・今日嬉しかったことはあった?

→ (例)給食でカレーが出てうれしかった

 

という答えでしたら、給食について書けばいいのです。

なにか書くための「ねた」を拾い上げてください。

 

ここまでインタビューしたら、さっそく出来事を書いてもらいましょう。感想は必要ありません。

あくまで「出来事」を書きます。

 

(例)

今日、近くの公園にAくんとBくんと行きました。

鉄棒や滑り台がありますが、真ん中の広場でサッカーをすることにしました。

3人でサッカーをしていると、Cくんが公園に来たので、4人でサッカーをやりました。

Cくんはサッカーがとても上手でした。

5時になったらBくんが帰らなくちゃいけないといいました。

そこで、サッカーを終わりにして家に帰りました。

 

ここまでできれば十分です。

 

感想を書く

その上で、感想を入れてください。

感想もただ「たのしい」「うれしい」などではなく、事実を一つでも入れるようにしましょう。

 

(例)

ぼくもC君のようにサッカーが上手になりたいと思いました。

もうすこしサッカーをやりたかったので、終わりにするのはちょっと残念でした。

 

日記を書くのは国語の読解と同じ?

物語の読解では「5W1H」を把握することが大切だ、とよくいいます。

日記を書くときにインタビューすると書きましたが、その内容がまさに「5W1H」ではないでしょうか?

 

物語文を読んだ後に、どんなことが書いてあったのかを問うと、

「主人公は悲しかった」

「登場人物はうれしかった」

等しか答えがかえってこないことがあります。

 

もちろん、本人は内容が分かってこたえているのでしょうが、

やはり解答としては

「主人公が〇〇で△△をみて、悲しく感じた。」

というように答えてほしいものです。

 

つまり、「いつ」「どこで」「なにがあったのか」を省略してしまうのです。

 

さらに突っ込んでみると、「5W1H」を読み落としていることすらあります。

 

日記を書いて一週間ほどしたら自分の日記を読み返してみましょう。

単に「たのしかった」だけの日記では、その日に何をして楽しかったのか、

自分ですら分からなくなってしまっています。

「いつ」「どこで」「だれと」「なにをして」楽しかったのか、

「なぜ」楽しかったのかということまで書いていなければ、後に見返してもなにもわかりません。

 

このようなことを意識して日記を書くことで、自然に読解に役に立つ力がついてきます。

 

日記を書くときに気を付けること

最初はインタビューしてあげてから書いていただいてかまいませんが、

慣れてきたら、

「いつ」「どこで」「だれと」「なにをした」を自分で考えてから書いてみることを教えてあげてください。

 

また、必ず「主語・述語」のある文を書くようにしていきましょう。

単語の羅列はしないようにしてください。

 

最初は、本当に短い文章しか書けないかもしれません。

慣れてくると200文字くらいは簡単に書けるようになります。

同時に、読解だけでなく、文章で答える論述問題に対しても驚くほど力がついて行きます。

 

一朝一夕に力がつくわけではありません。

じっくりと取り組んでみましょう。

 

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