下まぶた手術の合併症である外反や三白眼を植皮を用いて修正する手術を行っています。
今回の方は20代前半の女性で、他院でグラマラスライン形成(たれ目形成)手術を2回も受けており、ご覧の通り、かなり重症な外反を起こしています。
これは明らかに過剰な手術が行われたことによるかなりひどい状況です。
皮膚が不足していることは明らかで、癒着だけを外したり(癒着解除術)、目尻の外側に引き上げる方法(Lateral canthoplasty)といった従来からある方法では、決して改善しません。
取りすぎたことによる足りない皮膚を植える植皮法しか改善方法はないと思います。。
下まぶたの足りない皮膚を両側の上まぶたからそれぞれ採取して、植皮しました。
手術直後の写真です。
もちろん腫れがありますが、すでに外反は治っています。
植皮した下まぶた部分は、薄いセロハンのような医療テープで保護しています。
それでは、術後8か月後の結果をお見せいたします。
修正手術前
修正手術後(8カ月経過)
自然なまぶたの形になっています。
植皮部はかなり馴染んでいますが、若干のつぎはぎ感は残っています。1~2年くらい経過するともっと目立たなくなっていきます。
修正手術前
修正手術後(8カ月経過)
とくにひどかった右側の下まぶたはしっかり改善しています。
なお、この方は、他院で目尻切開も受けており、そのために目尻部分の傷が光って目立っていましたが、植皮手術で傷跡の範囲がやや小さくなりました。(ただし、目尻に関しては、これ以上十分に治すことはできません)
修正手術前
修正手術後(8カ月経過)
下まぶたの他院術後外反修正手術(植皮)は、日帰り手術で局所麻酔で、時間は60~90分ほどです。
リスクや合併症は、つぎはぎ感が残る、瘢痕、内出血、感染などです。
治療費用の目安は、6600,000~770,000円です。
私どものクリニックの他院術後の下まぶた修正手術に関するページです。
タウン形成外科クリニック