20代後半の方で、4年前に他院で眼瞼下垂と目頭切開を受けています。目頭切開後の目立つ傷跡を気にされているのですが、特に目頭が開きすぎていると感じているわけではないので、形や雰囲気は極力変えたくないというご希望です。

 
 

目頭部分よりも鼻よりの内側に、かなり目立つ凹みの傷跡があります。

 

ご本人のご希望通り、傷跡は隠したいが目頭の形は極力変えないようにするには、修正手術で末広にするのではなく平行を保つことが必要です。古川法による目頭切開修正手術は、V-Y法を応用して上下の皮膚を縫い寄せて患者さんの元の末広型にすることが本来の目的なのですが、傷跡を隠すことだけが目的であれば、縫い寄せ具合を控えめに調整して平行を保つこともできます。

 

それでは、傷跡はどこに隠すのでしょうか?

この方の場合、傷跡を隠してさらに末広型に戻すのであれば、下の写真で、赤い← → 部分が、オレンジ色の← → 部分になるまで皮膚を縫い寄せて移動させる必要があります。

 


この方のように、傷跡だけ隠すことだけが目的で、末広ではなく平行のままで保ちたいという場合は、赤い← → 部分が、黄色い← → 部分になるまで皮膚を縫い寄せればいいわけです。

 

 

このようにすることで、縫い寄せた皮膚に過度の緊張がかからない、要は後戻りしにくいメリットもあります。

この方の場合も、修正手術中に、鏡でご本人に確認していただきながら、傷跡は隠れ、しかも平行型を保ったままであることを確認してもらいながら戻し具合を調整しました。

 

この方の術後6ヶ月の写真をお見せいたします。


修正手術前

            ダウン

 


修正手術後(6ヶ月)

目頭は平行のままで、形もほぼ変化することなく、ただし、へこんだ傷跡は左右ともにきちんと隠れています。

 

修正手術前

            ダウン

 

修正手術後(6ヶ月)

 

 

 

修正手術前

            ダウン

 

修正手術後(6ヶ月)

 

 

修正手術前

            ダウン

 

修正手術後(6ヶ月)

 

さて、あれほど目立っていた傷跡をどこに隠したのでしょうか。

もう一度、手術前・手術後を見てみましょう。

 

修正手術前

            ダウン

 

修正手術後(6ヶ月)

 

修正手術後(6ヶ月)

蒙古襞をしっかり作成して末広にする場合は、傷跡を青い→ ← 部分の裏側に隠します。

この方の場合は平行に保ったまま傷跡を隠すので・・・

 

修正手術後(6ヶ月)

傷跡を隠す場所は、緑色の→ ← 部分の裏側、つまり皮膚と皮膚が折り重なっている部分の隙間と言うことになります。

 

それでも、斜めから見ても傷跡は見えません。

 

修正手術後(6ヶ月)

 

修正手術後(6ヶ月)

 
 
目頭切開他院修正手術(古川法)は、日帰り手術で局所麻酔、時間は30~40分ほどです。
リスクや合併症は左右差、内出血、瘢痕などです。
治療費用は修正内容により変わりますが、この方の場合は440,000円(税込)です。

モニタ―(割引があります)ご希望の方はクリニックまでご相談ください。

 

 

目頭切開の他院修正はこちら

 

 

 

 

タウン形成外科クリニック